シリンダー型式別・交換可能パーツ集




 室内側に四角い箱状の本体が露出して設置されている事から「面付箱錠」とも呼ばれている錠です。
 このタイプは、現在、美和ロック社ではすでに廃番扱い(補修部品としては取り寄せ可能)となっています。GOAL、SHOWA両社については交換用のシリンダーが設定されていません。しかし、錠本体の取り付け寸法は他社メーカー間と規格統一がなされていますので、MIWAのHPDKと本体ごと交換することで、ここにある多彩なシリンダーを採用することができます。

 この錠のシリンダーは室内側の箱状本体に直接連結されています。交換する場合は、まず本体を取りはずことになります。

MIWA対応型式
要注意型式


 要注意型式の刻印のものは、製造年式によってシリンダー交換がが不可能な場合がある物を指します
おもな同型機種
※これらの商品にはメーカー名以外の型式刻印はありません

<同型機種について>
GOAL、SHOWA製の同規格面付け錠は、それぞれに対応できる交換用シリンダー、サムターン回し対策パーツはほとんど存在しませんが、それらが多くラインナップされているMIWA HPDと、一切の加工をすることなく交換することが可能です。
外観が異なる(GOAL、SHOWAは内外ともノブ式でほぼ正方形のケースだが、MIWAは内側がレバーハンドルで円形のケース)ので、一見、まったく違う機種に見えますが、切り欠き穴の寸法はほぼ同一なので、追加の穴開け加工することなく、全交換することが可能です。

<HPD旧型機種について>
HPDでも初期型の製品(画像のような俵型のサムターン、PAT.MIWA刻印)については、シリンダーのみの交換はできません。こちらも、切り欠き自体は現在のものと変更がありませんので、錠一式を現行型に交換することでシリンダー変更が可能になります。 

<HPD装飾錠タイプについて>
ケース型式刻印が「MIWA 77HP40」となった、HPDのケースを利用した装飾錠があります。外部がサムラッチ(親指でつまみを押して開けるタイプ)となります。
装飾錠タイプであっても、一般のHPDシリンダーと交換が可能です。ただし、シリンダーの全長が標準の製品より10mm短くなっているため、一般品だと若干シリンダーが飛び出し気味になってしまいます。また、色もシルバー系に限定されてしまいます。色と長さが完全に適合する製品(MIWA JN、U9)もございますので、どうしてもそちらが良い場合はご相談ください。なお、飛び出しによる著しい防犯性の低下はございませんので、ご安心ください。

注) この機種は、現在の防犯基準では、玄関での使用がてきとうでないものとされています。本来は補助錠設置等の対策を推奨される錠です。
「MIWA PMK」は補修部品のため、補正能表示義務はおいませんが、「GOAL」「SHOWA」については、カム送り耐久のみ5分以上で、他のピッキング耐久性などはすべて5分未満となっています。

MIWA HPDシリーズ
「77HP40」等の刻印がある錠は「HPD」という商品になります。このタイプの錠としては、もっとも普及したタイプで、交換用部品も唯一充実しています。ただし、同錠の旧式の中には、シリンダー交換ができないものもありますので、ご注意ください。
HPD対応シリンダー (画像をクリックすると販売ページに、タイトルをクリックするとシリンダー解説へ、それぞれ飛びます)
複製難易なスティックキー
Q-18のMK対応型
防塵シャッター搭載機
ディンプル最安価シリンダー
カバのスタンダード仕様
カバのOEM製品
美和の現行標準シリンダー
U9のリバーシブルタイプ
GOALの最上位機種
標準的ディンプルシリンダー
フローティングボール封入
ドイツの老舗メーカー製品
HPD対応、対策サムターン (画像をクリックすると、販売ページに飛びます)
カバー脱着、後付タイプ




HPD対応、補修・修理用部品 (画像をクリックすると、販売ページに飛びます)
補修交換用ケース
補修交換用ケース
サムターン回し対策/補修用


GOAL 5350シリーズ
 現在もカタログにも記載されている機種です。ケース等に一切の型式刻印がありませんので、外観的に製品を判断していただくほかありません。
 この製品は、片ピン(6ピン)シリンダーからV−18へのバージョンアップ交換はできません。交換したい場合は、本体ケースごと交換しなければなりまぜん。
 この製品はMIWA HPD40KJと、一切の加工をすることなく交換することが可能です。「HPD」は交換できるシリンダーの種類が多彩で、選択肢が広がります。また、「5350」には制定されていない、本格的なサムターン回し対策グッズも導入できます。

5350対応シリンダー (画像をクリックすると販売ページに、タイトルをクリックするとシリンダー解説へ、それぞれ飛びます)
標準的ディンプルシリンダー








SHOWA 516シリーズ
 現在もカタログにも記載されている機種です。ケース等に一切の型式刻印がありませんので、外観的に製品を判断していただくほかありません。
この製品は、片ピン(6ピン)シリンダーからV−18へのバージョンアップ交換はできません。交換したい場合は、本体ケースごと交換しなければなりまぜん。
 この製品はMIWA HPD40KJと、一切の加工をすることなく交換することが可能です。「HPD」は交換できるシリンダーの種類が多彩で、選択肢が広がります。また、「5350」には制定されていない、本格的なサムターン回し対策グッズも導入できます。

 なお、「ショウワ(旧昭和ロック)」は、数年前に一度倒産しましたが、現在は別資本により「ユーシン・ショウワ」として継続されています。




MIWA HPDシリンダー交換手順
@室内側にある本体のビス1本をはずします。
Aそのまま本体を引っ張ると、外れます。
座板で固定された外側ノブははずす必要はありません。
Bレバーを上下どちらかに動かすと、シリンダーの付け根の「ベロ」がスライドします。その状態でレバーを保持してください。
C付け根の拡大図です。緑の矢印が「ベロ」です。
レバーを保持した状態では、「ベロ」は手で軽く動かせます。その下からシリンダー固定ビスが2本見えるでしょう。そのビスをはずすとシリンダーが外れます。
 固定ビスとベロの隙間が小さく、なおかつ本体に邪魔されドライバーが若干斜めにしか入りません。ベロを十分にスライドさせないと、ビスが引っかかって外れにくくなったり、ネジの頭が潰れたりしますので、ご注意ください。
Dはずすのと逆の手順で、新しいシリンダーを取り付けます。