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(1)
シリンダーの場合、現在使用しているキーを、かぎが回せる状態まで差し込む。
(サムターンの場合はそのままでOK) |
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(2)
フロントプレートをはずす。
註) この状態以降、ドアは必ず開放状態で保持してください。フロントをはずした状態でドアが閉まると、開扉出来なくなることがあります。かんぬきをせり出した状態で作業するのが、もっとも確実です。
(3)
シリンダー(サムターン)の真横にある十字の「回転止めビス」を、ゆるむ方向(逆時計回り)に回す。(使用工具 ; +ドライバーの2番=一般標準サイズ) |
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(4)
そのビスが完全にゆるんだ状態で、シリンダー(もしくはサムターン)を逆時計回りに、脱落するまで回す。 |
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(5)
逆の手順で装着する。
サムターンはつまみ部を持てば締め込み易いが、シリンダーの場合は最初に噛み込むまでが少々やりにくく、手間取ることが多い。その場合、画像のようにキーを中途まで挿した状態で締め込むと、割と簡単にはめ込むことができる。
ただし、最初の1回転程度まで入ったら、キーを完全に差し込む。そうしないと(7)で解説するカムの勘合ができなず、装着できない。
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(6)
シリンダーの場合はキーは抜き差しができる位置、サムターンの場合はつまみは縦もしくは真横のいずれかで保持し、周りのリングのみを回転させねじ込む要領で行う。
その間、キー、もしくはサムターンのつまみは、絶対に回転させないようにする。 |
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(7)
上画像のように、キー回転と連動するシリンダー裏側の「カム」が、ケースのカム穴に確実に水平、もしくは垂直(シリンダー種により異なります)に勘合するように気をつけながら、シリンダーの回転が完全に止まるまでねじ込む。
回転が止まったと思ったら、無理してそれ以上締め込まないようにする。あまり強く締めすぎると、ネジ山が壊れることがある。
カムが正しくはまっていないと、1〜3回転もすれば回転が止まる。勘違いして、その状態で回転止めビスを締め込むケースがあるが、それだとまったく回転止めが効いておらず、施開錠が不可能なばかりか、シリンダーが空転して外れてしまうので気をつけよう。 |
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(8)
完全に止まった状態から、刻印が正しく読める位置=回転止めビスが確実に噛む位置まで、少し戻す。
その位置で回転止めビスを、動かなくなるまで締め込む。
正しい位置でシリンダーが装着されていれば、下の項の画像のように、ネジの頭が完全に埋没する。そうならない場合は、回転位置がずれている可能性があるので、(4)や(6)の要領で、少しずつ位置をずらして、正しい位置を探る。 |
(9) 正しい固定状態とそうでない状態の見分け方
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シリンダーが正しく固定された状態とは、シリンダーのネジ部の左右にあるスリット溝(小さい丸内)のどちらかに回転止めの爪(大きい丸内)が落ち込んでいる状態である。正しく装着が完了した状態では、左図のようになる。右図の状態であれば、正しい状態ではない。
右の状態では、フロントプレートを装着しても、ネジの部分だけ押し上げられ浮いた状態になるため、外観でも判断できる。 |
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