松阪牛の定義は、
- 生産区域が「旧22市町村と旧松阪牛生産者の会会員」(市町村数は2004年11月1日現在)
- 対象牛は、松阪牛個体識別管理システムに登録された黒毛和種、未経産の雌牛
- 肥育期間は、生産区域での肥育期間が最長・最終
- 牛肉枝肉格付をするなどシステムの条件を満たし出荷されたもの
とされております。
特徴として、
- きめの細かいサシ(霜降り)と柔らかな肉質
- 深みのある上品な香り
- 脂肪の溶け出す温度(融点)が低く舌触りが良い
があげられます。
オレイン酸は常温で解けやすく、写真撮影のために5分光に当てるだけで解けだす。
だから胃にもたれにくく消化が良い。
松阪牛発祥の地である三重県松阪市飯南町深野には
背の高い石碑と説明看板があります。
説明看板には
【深野は
山紫水明・人心豊かな土地柄なれども
耕地に恵まれず、古くから
木地・蚕・和紙 等を
生計の一助としてきましたが
近代の文明開化・西欧食文化の変遷を
先取りした先駆者の指導により
邑を挙げて、和牛肥育と販路の拡大に
誠意を尽くしてきました。
今では、世界のブランド
「松阪牛発祥の地」
として、有名であります。】
と書かれており、
人々の松阪牛に対する深い思いが込められています。
最高品質の松阪牛に育て上げるために、肥育農家では牛の食欲増進のためにビールを飲ませたり、体の血行を良くし皮下脂肪を均一にするためにマッサージを行なったりします。きめ細かな管理をするため、一頭一頭に一つの部屋を与え、牛が快適に過ごせるような肥育をしています。
飼育小屋
松阪市松阪肉牛共進会の風景
松阪牛は全国で、また最近では海外の方からも絶大なる支持をいただける国際的なブランドとなりました。ブランドとは誰かが作るのではなく、長い歴史の中で消費者の皆さんに本物だけを提供しつづけて得ることができた「最高の信頼の証」と言えます。その陰には生産者や関係者たちの絶え間ない努力があり、それが世界一の味となって松阪肉の中に生き続けているのです。