南フランスはこんなところ

ゴッホやピカソ、才能の画家たちが愛したその土。美しい地中海。古くから盛んなワイン造りは生活の一部。

南フランスは大きく分けてラングドックルシヨン、ローヌ、プロヴァンスに分けられます。この地方はワインを栽培するのにとてもいい条件で古くからワイン造りをしていて歴史のある土地。生活の一部としてワインが根付いている歴史ある地でもあります。ラングドック、ルシヨン、プロヴァンスの気候は特徴的で、地中海性気候と呼ばれます。夏は海(地中海)から乾燥した風が流れ込み、冬は湿度を持った温暖な気候です。これはブドウ栽培において、とても良い環境で、かつてはラングドック、プロヴァンスではそのままほうっておいてもブドウの育ちがよいため、テーブルワインクラスのワインがたくさんつくられ「水代わり」に飲まれていました。その後の1980年ごろから品質重視の傾向が強くなり、それまでボルドーなど規制の厳しい地域でワイン造りを行っていた生産者や醸造家が、規制にとらわれない自由なワイン造りをしようとこの地に移り住んだことで、この南フランスのワインの品質があがったといわれています。そんな南フランスのワインは多彩でコストパフォーマンスに優れたワインがたくさんあります。

ワインの名産地 南フランス

ラングドック/ルシヨン

フランスのブドウ栽培面積の中でも最大のラングドック。おまけに地中海性気候でブドウ栽培に最適な土地です。郷土料理「フランダート」「カスレ」が有名。ルシヨンも同じく地中海に面していてワイン造りにもってこいの土地ではあるが甘口ワインも有名。リゾート地としても栄えているので海産物も豊富。

プロヴァンス

地中海に面したフランス最古のワイン産地。辛口ロゼワインが有名ですが、辛口の白や赤も作られています。ラングドックと同じく地中海性気候でワイン造りに最適な土地です。多くの画家がすんでいたところで、あのゴッホの絵のモチーフとなった風景がいたるところにあります。

ローヌ

ローヌ河を挟み込むような形で、ずらっと北から南まで縦に長く広大な土地です。同じローヌでも北と南とでは、気候が違うので、ワインもさまざまなタイプのワインが生まれています。マルセイユから来たギリシャ人がブドウの栽培を伝え、その後ローマ人が栽培やワイン生産の技術を向上させました。歴史とともに古代から脈々とワイン造りが受け継がれ発展していった土地でもあります。ワインは、男性的で力強く、アルコール度数も高いものが多いです。

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