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雛人形の種類や飾り方の違いについて |
雛人形は大きく分けて「衣裳着人形」と「木目込み人形」の2種類があり、それぞれお人形の作り方や材料などが異なります。 また、雛人形と聞くと、大きな段飾りを連想される方も多いかと思いますが、現代の住環境にあわせたサイズの段飾りや収納飾り、ガラスやアクリルのケースに入ったものから、卓上にも飾れるようなコンパクトタイプなど、様々な種類があります。 ここでは、お人形の作り方の違いや、飾り方の種類、特徴などをご紹介いたします。 ※見出しをクリックすると本文が表示されます。 |
雛人形は作り方の違いにより「衣裳着(いしょうぎ)」と、「木目込み(きめこみ)」の2種類に分類されます。 それぞれどういうものなのか簡単にご紹介いたします。 衣裳着(いしょうぎ)とはお人形の胴体に、仕立てた衣裳を着せ付けて作ることから「衣裳着」と呼ばれています。 「雛人形」といえば、こちらのタイプをイメージされる方がほとんどではないでしょうか。 実際市場に出回っているもので一番種類が多いのは、この衣裳着タイプです。 色とりどりの生地を重ねて作られていて、ふっくらとしていてボリューム感があります。 衣裳の美しさや華やかさで選ぶのであれば、衣裳着がおすすめです。 木目込み(きめこみ)とは「桐塑(とうそ / 桐を粉にして固めたもの)」を使ってお人形の胴体を作り、衣裳の衿やシワなどの形に掘った溝に生地を木目込んで(押し込む)作ることから「木目込み」と呼ばれています。 衣裳着と比べ、まるっこいシルエットで幼い顔つきのお人形が多いのが特徴です。 「日本人形の顔がどうも苦手」という方でも、一目見て「かわいい!」といって頂ける可愛らしさと、コンパクトなサイズ感の品が多く、飾りやすくて収納時にも場所をとらないことから、一昔前と比べると、市場に出回る種類もかなり豊富になってきています。 ※近年では桐の粉を固めた「桐塑(とうそ)」ではなく、合成木材を使って作られている品もございます。 可愛らしさやコンパクトさで選ぶのであれば、木目込み飾りがおすすめです。 上記の二種以外のタイプもございます。衣裳着と木目込み以外にも、ちりめん細工で出来ていたり、触って遊べる木製の積み木のような雛人形もあり、様々なタイプからお選び頂けます。 昔ながらの七段飾りから、五段、三段といった段飾り、ケース入りのものまで、雛人形の飾り方は様々な種類がございます。 それぞれの特徴を簡単にご紹介しておりますので、お好みの飾り方を見つけてくださいね。 段飾り(だん)お殿様とお姫様の二人に加え、三人官女を加えた三段飾り、五人囃子を加えた五段飾りや、仕丁や隋人も加え十五人揃った伝統的な七段飾りなど、段飾りにも様々なタイプがございます。 サイズもコンパクトなタイプから、大きなサイズのものまで取り揃えております。 他の飾りと比べて、飾った際にとっても華やかなので、飾る場所と収納場所が許すのであればこちらがおすすめです。 #雛人形 段飾りの商品一覧はこちら 収納飾り(しゅうのう)収納飾りは、飾り台が収納箱も兼ねているタイプで、お人形やお道具を1つの箱へまとめて納めることが出来ます。 お殿様とお姫様だけの親王収納飾りと、三人官女も加えた収納式の段飾りもございます。 飾り台に高さがあるため、直接床において飾っても見栄えよく飾ることが出来ます。 全体のサイズはコンパクトな設定の品が多く、飾った際も片付けた後も省スペースです。 親王飾り(しんのう)お人形が「お殿様」と「お姫様」の二人だけの飾りで、「平飾り」と呼ばれることもあります。 シンプルな飾りが多く、段飾りよりもコンパクトでパーツ数が少ないので、飾り付けも簡単です。 飾り台自体に高さがあまりないので、床の間やサイドボード等の台の上に飾ることをおすすめします。 立雛飾り(たちびな)「お殿様」と「お姫様」が座った姿ではなく、「立っている姿」の親王飾りです。 全体的にシンプルでおしゃれなデザインの品が多いため、大人の女性がご自身用に購入されることも。 すっきりとしたデザインなので、モダンなリビングなどでも違和感なくマッチします。 ケース飾り文字通りケースに入った雛人形で、ガラス製とアクリル製のものがございます。 箱から出せば飾り付けは完了し、お人形にほこりがつきにくいので、お手入れ簡単。 取り扱いの簡単さ、ペットを飼っているなどの理由で選ばれる方が多いようです。 ひな祭りの主役といえば雛人形ですが、雛人形以外の種類の飾りもございます。 雛人形と一緒に飾って頂くとより華やかになりますよ。 名前旗、名前札お子様のお名前や生年月日の入った「旗」や「立札」を一緒に飾ると、「この子のための飾りなんだ」という特別感が増し、より一層雛人形を引き立ててくれます。 柄やサイズなどは様々なタイプがございますので、お好みものもを見つけてくださいね。 市松人形ある歌舞伎役者の舞台姿をお人形にしたのが市松人形の始まりと言われています。かつては、初節句に雛人形をお迎えする為に、父方の実家から贈られていましたが、近年では、お二人目以降のお子様へ、雛人形のかわりに贈られることも増えてきています。 つるし雛縁起のいい鶴やうさぎ、長寿の象徴の桃、悪い虫が付かないように唐辛子などなど、様々な想いがこもった縁起物のお人形をたくさん飾り付けたのがつるし飾りです。 雛人形と一緒に飾ったり、お二人目以降のお子様へ、雛人形のかわりに贈られることも増えてきています。 雛人形のブランド、メーカーは日本各地に無数にございますが、当店で人気のブランド、メーカーをいくつかご紹介いたします。
雛人形作りに日々精進し、情熱を注ぐ人形作家が手掛ける品も多数取り扱っております。 当店で取り扱いのある有名作家をご紹介いたします。 清水久遊作 (しみずくゆう)清水 久遊(しみず くゆう)1938年、愛知県蒲郡市生まれ。 1956年頃より雛人形作りを開始。 優雅で洗練された平安の美を求め、日本古来の文様と色合いを用いて、豪華さ、格調の高さを表現しながら、これを女性らしい繊細さとモダンな感性で現代によみがえらせました。 それはクラシカルエレガンスともいうべき、新しい雛人形のかたちです。 平安寿峰作(へいあんじゅほう)二世 大久保 寿峰(おおくぼ じゅほう)1970年、京都生まれ。 高校卒業後、有職京人形司であり、父でもある一世大久保寿峰の許で一子相伝の技を受け継ぐため、人形製作の道に入りました。 「変わらないものへの憧れ」を形にすることをテーマに人形作りを研鑽する傍ら異業種と「和」のコラボレーションを実行し、そこで培った様々な研究や技術を京雛の伝統工芸に生かし、全国の百貨店画廊に於いて発表を続けています。 1990年「源氏物語」の文章から忠実に起こした衣裳をまとう雛人形を発表。 2011年からは古代染色に挑戦し、3年の歳月をかけて平安時代の色彩の再現に成功して、古代染色衣裳の雛人形を発表。 伝統技術の基本を守りつつ、京人形界に新しい風を送り続けている、将来を嘱望された京人形司です。 平安桂甫作(へいあんけいほ)安藤 桂甫(あんどう けいほ)1924年、京都生まれ。 1946年より先代桂甫(父)に師事。以後六十有余年京雛の伝統技術を継承して研鑽を重ね、京人形界を代表する重鎮としてゆるぎない地位を確立し活躍を続けています。 京都府知事表彰「京都府伝統産業優秀技術者」および厚生労働大臣表彰「卓越技能者」。 2007年「黄綬褒章」受賞 大橋弌峰作(おおはしいっぽう)大橋 弌峰(おおはし いっぽう)1940年、京都生まれ。 京雛づくりの名匠 初代大橋弌峰を父に持ち、一子相伝の厳しい修行と研鑽を重ね、その絶妙な名人技を見事に継承しています。 また雛まつりの歴史を彩る享保雛など古典雛の再現も行い、京雛人形界の代表的作家となっています。 瑞宝単光賞受賞。京都府伝統産業優秀技術者認定。伝統工芸士認定。 横山一彦作(よこやまかずひこ)常に技術の向上や仕上がりの美しさを追及し続ける「東京都伝統工芸士」横山一彦氏。 雛匠 横山一彦氏がお人形制作の最終段階で手に取る道具、「目打ち」と呼ばれる錐(きり)のことを彼は「ペン」と呼ぶ。 小説家や脚本家がペンを使って物語を創りだすように、一彦氏は「目打ち」を使い、お人形に様々な想いを込めながら形を創っていくのだという。 「創り出したいお人形がある。」…力仕事でありながら、その熱い思い一心で一彦氏は今日も「ペン」をとる。 「手元でじっくりお人形を見てもらいたい」というのが彼の口癖である。 東京都知事指定 東京都伝統工芸士 ※伝統工芸品の製造に従事する技術者の中で、特に高度で卓越した伝統的技術や技法を有する者だけに与えられる伝統工芸士の称号。 平安優香作(へいあんゆうか)一般社団法人日本人形協会認定 節句人形工芸士 平安優香 優香の人形制作の真髄は、衣裳において要となる生地選びで発揮される審美眼、そしてその感性が生み出す造形美に他ならない。 伝統の有職故実を充分に踏まえ、正絹、友禅、龍村・帯地といった織物から選び抜いた生地を、作風の特徴である衣裳の美しい重ねとして表現。 「末永く可愛がってもらえるものを」と普遍的な美しさを追い求め、 まるで春の宴に向かう佇まいを感じさせるような優しさの宿る作品に仕上げている。 2016年 節句人形工芸士認定 樋泉円作(ひいずみまどか)樋泉円の作る雛人形は、本仕立ての衣裳を着せ付けるため、非常な手間と技術を要します。 男雛の平緒と女雛の裳は糊付けされず、実物と同様に取り外すことができます。 また、胴体には、型くずれや虫害の心配の少ない桐材を使用しています。 樋泉 円(ひいずみ まどか)1941年、山梨県生まれ。 人形の持つ愛らしさに魅せられて、着付師 津田蓬生(先代)に師事し、十数年にわたりその名人芸を学んだのち、1983年に独立し、製作活動を開始しました。 平安雛幸作(へいあんひなこう)五世雛幸
平成11年、現五世雛幸が四世雛幸に師事。 現在に至るまで、有職雛人形司として数多くの創作雛を手がけ、京の雅を今日に受け継いでいます。 柴田家千代作(しばたやちよ)二世 柴田 家千代(しばた やちよ)1958年、名古屋生まれ。 名古屋造形短期大学を卒業後、フランス人形デザイナーの実母のもとで人形製作活動にフランス人形や節句人形の企画、製作等、人形の世界の奥深さを研究するため、様々な分野で研鑽努力を重ねました。入り、 その後、雛人形師 初世柴田家千代のもとで雛人形の製作技術を学び、色彩や作りにこだわった「古典のおひな様 家千代ワールド」を継承し、2005年、二世柴田家千代を 襲名しました。 | |
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