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「日本の良きものを引き継ぎ、着物のある暮らしを楽しみましょう。」 産地の着物が集まる呉服の本場「京都室町」にある卸問屋が運営しています。 |
大島紬が愛される理由は着る人の数だけ存在すると思いますが愛用者の多くが |
大島紬は、白生地に染めを施す「後染め」ではなく糸を染めて織りあげる「先染め」のものが大半です。 染の工程の前に、設計図を基に絣模様となる基礎の括り(くくり)を糸に施します。 染める箇所と染めない箇所をくくるとても繊細な作業で、熟練の技術を要します。 今回は泥染の工程・織りの工程を見学させて頂きました。 |
染めに使用するのは、奄美大島で大きく育つ、車輪梅(しゃりんばい)という木です。 細かくチップ状にして約10時間煮立て、使用します。 |
「泥染め」は大島紬の代名詞とも言うべき重要な工程です。 車輪梅(しゃりんばい)で染色したあと、奄美大島の鉄分を多く含んだ泥に付け込むという染めの工程を100回も繰り返します。 大変体力のいる仕事で、男性にしかできない力仕事です。 その工程の中で白かった糸が黒色へ変化し絹糸が光沢を増し、軽やかな着心地は他にはない大島紬特有のものとなってゆきます。 ※材料となる絹糸は現在では、ほとんど節のない上質の撚糸が使用されています。 |
100回も繰り返される染色の工程と、泥染めが大島紬の特徴です。 |
染めの工程のベースとなる泥染めをすることで泥の中に含まれる鉄分と車輪梅に含まれるタンニン酸とが化合して、独特の深みのある黒が定着し絹糸を虫から守り、丈夫な織物へと変化していきます。 天然の染料である泥染は「純泥染め」や「古代泥染」と呼ばれその検査に合格したものに証紙が貼られています。 奄美大島の泥の粒子が細かく丸いので糸を傷つけずに染めることができ、鹿児島で作られている泥染大島紬も染めは奄美大島でしかできないのでこちらで染められています。 天然染料に全て手作業の泥染はそれだけで価値あるものだと思います。 ※化学染料で泥染にしたものもありますが防虫などの効果はありません。 |
社長さんとお会いして最初にびっくりしたのが、この手の色です。 この日は藍染をされてたんですが、全て素手で作業されていて、今までの作業の積み重ねが全て手に出ていました。 |
ちなみに手を綺麗にするために漂白剤で手を洗うとのことでしたが、もちろん普通の人はそれだけ手が荒れて大変なことになってしまいます。 奄美大島だから大きく育つ車輪梅に鉄分が多く粒子が小さく丸い泥がマッチングして初めてできる泥染技法。 着物の素晴らしさの一つは産地ならでは、その産地でしかできない技法が用いられてるとこでもあります。 泥染を一つとっても奄美大島の自然の恵みの賜物。 これからも大切にしていきたいです。 |
【大島紬豆知識】 白大島は大島紬の中にあって一目置かれる上品な存在です。 |
大島紬の製造工程は約30程度あり、それぞれの工程に専門の職人さんがいます。 本場奄美大島紬協同組合にある後継者育成の場を見学させて頂きました。 たくさんの手機が並びそこに指導役のベテラン織子さんが指導されながら後継者育成を行なっています。 |
絣糸の染めは複雑で染めに関しても気の遠くなる程の作業ですが、織は全て「平織り」と言う経糸と緯糸を交互に織あげて行く織り方で表から見ても裏から見ても同じ柄になります。 糸は多いもので4種類の糸が使われています。 |
こちらの方が指導役の先生です。 織り上げるのがかなり難しい細かい絣模様の大島紬を織りながら指導されていました。 |
縦と横の絣糸に加え、経糸と緯糸に地糸と呼ばれる無地の糸も含め4種類の糸を巧みに使って複雑で繊細な模様を生み出しています。 |
織の種類には、手織り・機械織りの二種類あり手織りはより複雑な模様を織ることが出来ると言われており、手織りの物には手織りの証紙が付いています。 |
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