NZ最初で最後の挑戦 |テ・アラロア3000kmの挑戦

正直、自分でもアホだと思った。

こんなことをやりたいと思うなんて。
こんなことにチャレンジしたいと思う自分がいるなんて。

でも、やるなら「今」しかない。
やらないと一生後悔する。

そこだけは間違いない。

ぼくは2020年1月 ニュージーランドで最初で最後となる、人生最大のチャレンジに挑みます。

Lake Marian, Fiordland National Park

挑むは、NZ究極のロングトレイル 『テ・アラロア』

ぼくが新たなチャレンジとして挑むのは『Te ARAROA(テ・アラロア)』

これはNZの最北端ケイプ・レインガから最南端ブラフまで3,000kmを歩く〝NZ究極のロングトレイル〟で、1日あたり25kmのペースで歩いても120日かかる道のり。(ちなみに日本最北端の宗谷岬から最南端 沖ノ鳥島まで2,845kmだから、そう考えるととんでもない距離、、、)

今の予定としては2020年1月に、NZ最北端ケイプ・レインガからスタートし、最南端ブラフに5月末ごろにゴール。約5ヶ月間に渡って、ニュージーランドを縦断します。

でもその「3000km歩く」というのは、新たなチャレンジの序章に過ぎなくて、ぼくがこのチャレンジを通して成し遂げたいこと。それは、

この『テ・アラロア』でぼくが体験するであろう「奇跡」と「感動」を【ドキュメンタリー】という形で、たくさんの人と共有すること

ぼくが2018年を最後に「ニュージーランド写真展」を一旦活動を休止すると決めたのは、このプロジェクトに注力するため。  

Gertrude Saddle Route, Fiordland National Park
Lake Pukaki



ぼくが『テ・アラロア』に挑む理由

2013年にニュージーランドに初めて足を踏み入れてから早5年。それから「ニュージーランド写真展」という形で自分なりにこの国の魅力や〝Small is Beautiful〟というメッセージを届けてきた。

そしてたくさんの人の応援と支えによって、2018年にはニュージーランドのガイドブックを出版するチャンスに恵まれ、さらにはずっと憧れの存在だった四角大輔さんと2ヶ月間も一緒にロケをさせてもらった。 

大袈裟じゃなく、この5年間は「夢」のような日々だった。  

ニュージーランド写真展&トークライブ「Small is Beautiful」
四角大輔さん・野澤哲夫さん・長田雅史さんとぼくの4人で制作したガイドブック『LOVELY GREEN NEW ZEALAND』

今までもこれからも、ニュージーランドに対するぼくの「情熱」と「想い」は変わらないし、ぼくの活動の「軸」も変わらない。

〝ニュージーランド写真家〟として、この国の魅力を届けること。
そしてこの国が教えてくれた「本当の豊かさ」をたくさんの人に届けること。

これこそが、ぼくのライフワーク。

でも一方で…
毎年これだけ足を運んでいると、初めてニュージーランドに足を踏み入れたときの「ワクワク」とか「初々しさ」みたいなのが、少しずつ薄れてしまっている自分がいて、それは写真にも表れてきている気がしていて…。

もちろん今でも毎年、ニュージーランドに行けるのは最大の喜びだし、いつもたくさんの気付きを与えてくれるけど、初めて旅をしたときに感じる独特の「緊張感」や「ワクワク」はどうしても薄れてしまっているのが正直なところ。

でもぼくはこれからも変わらず、ニュージーランドで体験した「奇跡」と「感動」をずっと届けていきたいし、もっと素晴らしい作品を世に出したい。

そのためには1人の写真家として、表現者として、人間として、一皮剥ける必要があるし、そのために今のぼくにはニュージーランドにおいて「未知なる世界」への挑戦が必要だった。

それがぼくにとっては「テ・アラロア」だった。

Mt.Roy, Wanaka
Karameaで出会った奇跡のダブルレインボー

このテ・アラロアの挑戦では、想像を超える過酷さがたくさん待っていることと思う。しかもロングトレイル経験のないぼくが、このチャレンジを本当に達成できるのかさえわからない。

でも「何かにチャレンジする」ということは、勝ち負けを超えた世界がそこには必ず存在して、たとえ失敗したとしても、その経験だけでも失うものの何倍もの価値があると、ぼくはそう信じている。

「挑戦する」ことこそがぼくの人生そのものだし、自分が挑戦する姿を見せることで、誰かのチャレンジを後押しできるような人間であり続けたい。

だからこそぼくは来年『テ・アラロア』に挑戦し、世界最高のドキュメンタリー&映像作品をたくさんの人にお届けすることをこの場で宣言します。 

最後に。

最後までお読みいただきありがとうございます。

「ニュージーランドの奇跡と感動」をたくさんの人と共有できるように、この1年を大切に、大切に生きていきますので、どうぞ応援よろしくお願い致します。

どうかこの想いが、たくさんの人の心に届きますように。

2018.01.24. 富松卓哉|Takuya TOMIMATAU

Kenepuru Soundからの朝焼け

富松卓哉 | Takuya Tomimatsu

 
ニュージーランド写真家
 

【Small is Beautiful -より小さく より美しく-】をライフテーマに活動する写真家。ニュージーランドの暮らしから学んだ『Small is Beautiful』という生き方を日本に届け、少しでもポジティブな未来へ繋げることを目標に、2015年から『NZ写真展&トークライブ』を日本全国40カ所以上で開催。2018年9月には自身初となるガイドブック LOVELY GREEN NEW ZEALAND を出版する。また地産地消のオーガニックフードやパーマカルチャー体験、パワースポット巡り、原生林ハイキング、ヨガなど「自分の人生を本気で見つめ直し、新たなスタートを切りたい」という人のためのプログラム『Retreat in New Zealand』をカラメア在住のポール・早苗マリー氏と共同企画し、2017年よりスタート。

国内では伊豆・修善寺ゲストハウス Hostel Knot や隠岐の島・布施地区の地方創生プロジェクトの撮影やプロデュースを手掛けるなど、『Small is Beautiful』の世界観を追求すべく活動を続けている。