と言って
一番エラそうなヤクザ屋さんを睨みつけましたT_T

そして、大勢の住人が見ている
朝の公営団地の駐車場に土下座して叫んだのです。

『お金は、私の命とひき換えにしてでも必ずお返しします。

だから！　いま！
私と子供達から、この人を奪わないでください！！

お願いしますっ！　お願いしますっ！　お願いしますっ！』

騒ぎが大きくなってきたこともあって、
ヤクザ屋さんたちはそそくさと帰ってゆき、
アオじーさん夫妻は

(´▽｀) ﾎｯ

として、地べたにクタッと座り込みました。

でも、その日から地獄の返済生活が始まったんです。

布団に入るのは一日３時間。
あとは、トラックの中とかで待ち時間に寝ていました。


アオジーさんは、ダラダラ仕事をしませんでした。

自分で時間をつくりだして、少しでも寝なければならないのです。

いつもサメのように高速で動き回って
パパッと仕事を終わらせて、
時間が空いたら立ったままでも寝ちゃうんです。


そんな、一生懸命に集中して仕事をするアオジーさんの姿が、
僕は大好きだし、とても尊敬していました。


そして・・・
８年前の今日、クリスマスイブに、
あおジーさんは初めて酒屋のバイトを休みました。



自分のお昼ご飯代を削ってコツコツ貯めたお金で、
家族で食べるクリスマスケーキと、
小学生の息子と幼稚園児の娘に
１つずつのクリスマスプレゼントを買って、
夕方のうちに自宅へ帰るためにです。



晩ご飯を食べ終えて、
テーブルにクリスマスケーキが登場しました♪


アオじーさんの奥さんは、
２人の子供に、

「お父さんのヒザに座ってごらん。」

と言って、
お父さんのヒザに座らせて、
テーブルの上のケーキと二人の子供を交互に見ながら、


「このケーキはねぇ、
あなたたちの為にお父さんが
朝から晩まで一生懸命働いて買ってくれたんだよ、
お父さんにありがとうって言おうね♪」


奥さんのその言葉で、
アオじーさんの目は涙で溢れました。



そして、
子供たちに

「お父さんありがとう！」

って言われた瞬間、
アオじーさんはたまらない気持ちになって、
思わず家を飛び出してしまったのです=3=3=3


そして、
僕がサボってお酒を飲んでいたバーへ入ってくるなり
滝のように涙を流しながら男泣きに泣いていました。

嗚咽をもらしていました。


『オレの嫁はスゴイわ。　あいっつ～はスゴい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ほんっと、スゴイやつだわ・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　あいつにだけは一生、頭があがらねぇ^^;』


そして、
ただしばらく、ひたすらに泣いていました。

そして、
ただしばらく、ダマってお酒を飲んでいました。


そして、
深夜になってからムクっと立ち上がって帰ったのです。


そう、
今日だけはもうひとつ、やり残した仕事があるから・・・。


愛する２人の子供達の枕元に、
プレゼントを置くという大事な仕事がね♪