〜なつかしく、新しい視覚〜
FUJIFILM X-Pro1試写レポート
※画像はオリジナルから縮小しています。
絞り:F5.0/ シャッタースピード:1/450秒 / ISO:200 / 露出補正:+0.7eV / 使用レンズ:XF35mmF1.4 R
FUJIFILM Xシリーズ。フジフィルムのハイエンド・ラインとしてすっかり定着したブランドですが、今回そのラインを率いるフラッグシップ・モデルが発表されました。『FUJIFILM X-Pro1』。まずはその描写、ぜひご覧いただければと思います。
絞り:F1.4/ シャッタースピード:1/600秒 / ISO:200 / 露出補正:-0.7eV / 使用レンズ:XF35mmF1.4 R
『X100』で話題をさらった光学と電子のハイブリッドファインダー。透視式の光学ファインダーに様々な情報が刻々と映し出される様は、何度見ても驚くべき映像体験です。本機は更に、交換レンズに対応した変倍機能をプラス。
広角レンズでは自動的にファインダー倍率を下げ、視野の確保をしやすくしています。
では、肝心のその描写はどうなのか。『XF35mmF1.4 R』、ご覧ください。
フワリと背景に溶けるようなボケ、被写体の立ち上がり。描写力には定評のあるFUJINON-Lensですが、さすがの描写です。
絞り:F8.0/ シャッタースピード:1/240秒 / ISO:800 / 露出補正:-0.7eV / 使用レンズ:XF18mmF2 R
広角35mm版換算で27mmの広角ながら、開放F2を実現した大口径広角レンズ『XF18mmF2 R』。描写は破綻無く、力強さを感じさせる描写。使用時のボディバランスも良く、焦点距離ともあいまって日常スナップに重宝するレンズとなっています。
絞り:F1.4/ シャッタースピード:1/320秒 / ISO:200 / 露出補正:-0.3eV / 使用レンズ:XF35mmF1.4 R
大口径のレンズラインナップを生かした、前ボケを意識した撮影ではEVFが活躍します。一眼レフの精緻さと、レンジファインダーの軽快さを併せ持つ『X-Pro1』だからこそ味わえる撮影のリズムです。
絞り:F2.8/ シャッタースピード:1/1400秒 / ISO:800 / 露出補正:0.0eV / 使用レンズ:XF60mmF2.4 R Macro
『XF60mmF2.4 R Macro』、35mm版換算91mmの焦点距離の中望遠レンズですが、このレンズは抜群の切味!合焦面のシャープさが抜群に良いレンズの為、前ボケ、後ろボケがとても美しく再現されます。
絞り:F2.8/ シャッタースピード:1/1800秒 / ISO:200 / 露出補正:-1.0eV / 使用レンズ:XF60mmF2.4 R Macro
暗部描写もコントラストが柔らかいおかげで、美しく再現されています。メタルの質感、ペイントの手触りまでも再現されているようです。
絞り:F1.4/ シャッタースピード:1/420秒 / ISO:800 / 露出補正:0.0eV / 使用レンズ:XF35mmF1.4 R
絞り:F1.4/ シャッタースピード:1/240秒 / ISO:800 / 露出補正:-2.0eV / 使用レンズ:XF35mmF1.4 R
絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/180秒 / ISO:800 / 露出補正:+0.3eV / 使用レンズ:XF18mmF2 R
絞り:F1.4/ シャッタースピード:1/60秒 / ISO:800 / 露出補正:-1.7eV / 使用レンズ:XF35mmF1.4 R
開放が明るいレンズの恩恵は、暗い中でこそ発揮されます!更に高感度に強いFUJIFILMのセンサーと相まって、夜間の手持ち撮影でも自由度が格段にアップ。被写界深度の浅い独特の描写も魅力です。
絞り:F1.4/ シャッタースピード:1/280秒 / ISO:200 / 露出補正:-0.3eV / 使用レンズ:XF35mmF1.4 R
近接撮影はEVFで。ピントの位置も見えやすい明るいレンズであれば、マニュアルフォーカスで追い込んでいくのもオススメです。
絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/400秒 / ISO:400 / 露出補正:-0.7eV / 使用レンズ:XF35mmF1.4 R
ローパスフィルターが無い高解像感は素晴らしいものですが、モアレの発生も驚くほど少なかった印象です。
マニュアル操作の分かりやすさ、使いこなしやすさを取り入れつつ、内部機構に斬新な最新技術を投入した『X-Pro1』。決して懐古趣味とは言えないその完成度、ぜひ実際に使っていただきたいと思います。
Photo By T.Kimura
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