〜SIGMA 10mmF2.8 EX DC FISHEYE HSM 試写レポート〜

広い用途で使える魚眼レンズ『SIGMA 10mmF2.8 FISHEYE』
※画像はオリジナルから縮小しています。
SIGMA 10mmF2.8 EX DC FISHEYE HSM 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:200 / 露出補正:+1.67ev


SIGMA 10mmF2.8 EX DC FISHEYE HSM

「SIGMA 10mmF2.8 EX DC FISHEYE HSM」はAPS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラ専用の対角線魚眼レンズ。先に試写した円周魚眼レンズ「SIGMA 4.5mmF2.8 EX DC CIRCULAR FISHEYE HSM」の視界360度と比べ、こちらは対角線方向に180度の画角が得られるという違いがあります。画角の差があるにしろ画像の四隅まで画が出る方が迫力が増す分、こちらの方が広く感じるから不思議です。


SIGMA 10mmF2.8 EX DC FISHEYE HSM 絞り:F8 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:200 / 露出補正:0ev

魚眼レンズ特有の強烈なパースペクティブ、デフォルメ効果は、ビルの形を面白いように変形してくれます。それでいて四隅までシャープに描写してくれるのですから、レンズの解像力の高さが感じ取れます。


SIGMA 10mmF2.8 EX DC FISHEYE HSM 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/30秒 / ISO:200 / 露出補正:0ev

噴水の縁ギリギリに寄っての撮影。水の透明感もしっかり見ることができます。
このレンズもレンズ先端から1.8cmまで被写体に寄って撮影することができます。ファインダー越しに寄りすぎると勢い余って被写体にぶつかってしまうことも。ただこのレンズには固定式のフードが取り付けられており、フレアの発生を抑止する以外にもバンパー的な役割も果たしてくれます。


SIGMA 10mmF2.8 EX DC FISHEYE HSM 絞り:F4 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:200 / 露出補正:0v

深い被写界深度のレンズでもググッと被写体に寄れば背景にボケが発生します。周りを写し込んだクローズアップ撮影など、いろんな楽しみ方がありそうです。


SIGMA 10mmF2.8 EX DC FISHEYE HSM 絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:200 / 露出補正:0ev

明暗の差が大きい写真でもこの解像力。潰れてしまったかと思ったタイルの模様もしっかり見ることができます。
F2.8という明るさを持ち暗部にも強いとなれば室内撮影でも相当の威力を発揮しそうです。特殊レンズということで敬遠しがちな魚眼レンズですが、ひと味違った効果の得られる高性能超広角レンズと捉えればぜひ持っておきたい1本となるでしょう。

Photo by N.K
使用機材:Nikon D300 +SIGMA 10mmF2.8 EX DC FISHEYE HSM