〜SONY α7R IV フォトプレビュー〜

これが6100万画素の画質力『SONY α7R IV』
※画像はオリジナルから縮小しています。
SONY α7R IV
焦点距離:20mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:0.4秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7R IV + FE 16-35mm F2.8 GM

SONY α7R IV


人気のフルサイズミラーレスカメラを牽引するソニーからまた凄い製品が登場しました。高精細シリーズ「R」の4代目『α7R IV』は、従来機の有効4240万画素から6100万画素へと一気に高画素化されました。
中判サイズの5000万画素カメラが登場した際に、35mmサイズセンサーの限界が見えた気がした筆者にとっては、まさに晴天の霹靂。進化が止まらないフルサイズミラーレス機の実力を早速ご覧いただきましょう。

最初のカットは千葉県銚子市の「屏風ヶ浦」です。カメラの精細感が分かるよう広角レンズでワイドに切り取りました。是非拡大してご覧ください。ドーバー海峡にあるホワイトクリフに似ていることから東洋のドーバーとも称される場所ですが、その時の迫力をリアルに思い出させる素晴らしい描写力です。岩の模様など肉眼では確認できなかった部分もしっかり描いており、その実力にただただ驚くばかりです。


SONY α7R IV
焦点距離:52mm / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7R IV + FE 24-70mm F2.8 GM

色付く前のほおずきのシワ、産毛に至るまでびっしりと描かれています。画素数が増すことで質感描写も向上。これまでと同じ被写体を狙っても新たな発見が得られることでしょう。


SONY α7R IV
焦点距離:600mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:320 / 使用機材:SONY α7R IV + FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS

草むらから顔をのぞかせるのは日本の国鳥でもある「キジ」です。顔に赤い肉腫のあるオスの姿が有名ですがこちらはメス。被写体に気づかれぬよう、身を屈めて超望遠レンズで撮影しました。先日発売されたばかりの「FE 200-600mm」との相性もバッチリ!羽の模様までしっかり捉えているのが分かります。どんなに遠くの被写体もグッと引き寄せる驚愕の解像力が確認できました。


SONY α7R IV
絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7R IV + Planar T* FE 50mm F1.4 ZA

Gマスターレンズや最新レンズばかりでなく他のレンズも試してみようと思い、持ち出したのは「Planar T* FE 50mm F1.4 ZA」。ここでもツァイスらしいヌケの良い透明感ある描写が確認できました。


SONY α7R IV
絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7R IV + Planar T* FE 50mm F1.4 ZA

古い窓ガラスから差し込む光が柔らかく空間を満たしています。さすがに窓の部分のハイエストライトは飛んでしまっていますが、ハイライトからミッドトーンに繋がる部分の階調は豊かに描かれています。以前撮影した時には感じられなかった光の表現がより柔軟に受け止められるようになった印象を受けました。


SONY α7R IV
絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7R IV + Planar T* FE 50mm F1.4 ZA



SONY α7R IV
絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7R IV + Planar T* FE 50mm F1.4 ZA

高いコントラストに圧倒的な解像力。そして美しいボケ味。それぞれのレンズの特徴を存分に引き出してくれる印象です。


SONY α7R IV
焦点距離:24mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:15秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7R IV + FE 24-70mm F2.8 GM

これだけ高い解像力を持つカメラですから、トリミングを前提にした撮影にも重宝します。しっかりと絞り込んで撮影すれば、どこで切り取ってもそのまま画として成立することでしょう。


SONY α7R IV
絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:400 / 使用機材:SONY α7R IV + Planar T* FE 50mm F1.4 ZA

モノクロで描く予定だったワンシーンに2人のエッセンスが。遠く離れた被写体ですが、木陰を抜けて来た辺りからAFでロックオン。ここだ、というタイミングでレリーズしていますがこの手の画面上小さな被写体を捉えるのもお手の物です。従来モデルと比べてもずいぶんと合焦が速くなったように感じます。


SONY α7R IV
焦点距離:29mm / 絞り:F11 / シャッタースピード:8秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7R IV + FE 24-105mm F4 G OSS

工場夜景にも挑戦しました。鹿島臨海工業地域は関東屈指の「工場夜景」の撮影スポットで、工場夜景を見学、撮影出来るよう公園まで整備されていますから、三脚を据えてじっくり撮るには最適な場所です。
まずは夕暮れのワンカット。薄い雲のグラデーションや照明の影など、細かいトーンが本当によく描かれているのが分かります。


SONY α7R IV
焦点距離:40mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:15秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7R IV + FE 24-105mm F4 G OSS

パイプラインの配線や階段の段数まで鮮明に確認する事が可能です。これぞ高解像の醍醐味です。


SONY α7R IV
焦点距離:55mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:10秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7R IV + FE 24-105mm F4 G OSS



SONY α7R IV
焦点距離:100mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:13秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7R IV + FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS

そびえ立つ複数の白い塔が、まるでSFの世界に迷い込んだかのようです。そんな中、所々で見受けられる錆びた箇所が老朽化の現実を感じさせる、なんとも不思議な光景でした。


SONY α7R IV



画質も使い勝手も大きく向上


以前、デジタルカメラが一気に高画素化された際、レンズ性能がカメラに追いつかないなどと言われ、推奨レンズが公表されることもありました。そんな昔のことを思い出しながら6種類のレンズで撮影しましたが、全くの杞憂でした。それぞれのレンズにおいて、長所を存分に引き出す素晴らしい性能です。もちろん進化は高画素化による画質のアップだけではありません。高速フレームレートに対応した有機ELファインダーによる動体視認性の向上や、ダイヤルロックの新設など使い勝手も向上しています。そして、メモリーカードスロットの高速化も重要なポイント。増えるデータ量にもしっかり対応されており、まさに非の打ち所がない仕上がりです。
筆者は高価なカメラが登場する度に妬み半分で、オーバースペックの高画素は必要ないなどと周囲に漏らしていましたが、今回ばかりは素直に欲しいと思わせる最高の仕上がりです。皆様もこの最高画質を是非お試しください。


Photo by MAP CAMERA Staff


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