〜Voigtlander HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount 試写レポート〜

世界最広角の迫力『Voigtlander HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount』
※画像はオリジナルから縮小しています。
Voigtlander (フォクトレンダー) HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount 絞り:F9/ シャッタースピード:1/60秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α7RII + Voigtlander HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount

Voigtlander (フォクトレンダー) HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount

フォクトレンダーから、SONY α7シリーズに装着する超広角レンズが発売されました。その名も『Voigtlander(フォクトレンダー) HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount』。
このレンズは広角レンズの中でも別格の、画角130°の超広角レンズ!世界最広角(※2016年2月6日時点 フォクトレンダー調べ。魚眼レンズは除く。)とも言われているレンズで、ファインダーを覗くとそこには文字通り別世界が広がっています。
こちらの写真は橋を写したものですが、ローアングルで撮影したことにより更にパースが際立ち、迫力のある1枚に仕上がりました。


Voigtlander (フォクトレンダー) HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount 絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/60秒 / ISO:160/ 使用機材:SONY α7RII + Voigtlander HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount


真ん中の紫陽花にピントを合わせました。解放からしっかりと解像してくれています。
フォーカスはマニュアルフォーカスになりますが、電子接点がついているためExif情報はしっかりと残ります。そして、ピント拡大ももちろん使用可能!これほどまでの広角レンズだとピントの山がなかなか掴み辛いのが難点ですが、ピント拡大を使用すればその問題も楽々解消です。
また、指にフィットしやすいようにフォーカスリングに凹凸がついているため、細かいピント調整に役立ちます。


Voigtlander (フォクトレンダー) HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount 絞り:F10/ シャッタースピード:1/320秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α7RII + Voigtlander HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount


こちらは車の中から撮影した一枚。車の中だから余計にということもありますが、周辺光量落ちが見られます。ですが、この光量落ちも広角レンズの味のうちの1つでしょう。ボディ内レンズ補正を使用すれば多少は軽減されますので、光量落ちが気になる方はそちらを使用してみるのも良いかもしれません。(次の写真はレンズ補正をONにしています。)


Voigtlander (フォクトレンダー) HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount 絞り:F8/ シャッタースピード:1/125秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α7RII + Voigtlander HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount


真ん中の赤い橋はもちろんのこと、周辺の木々、岩肌、そして日に照らされた木の枝等、白トビも黒ツブレもすることなくしっかりと解像しています。
周辺は多少流れますが、これにより更に写真自体の迫力が増しているといっても過言ではありません。


Voigtlander (フォクトレンダー) HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount 絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/60秒 / ISO:200/ APS-C撮影:入/ 使用機材:SONY α7RII + Voigtlander HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount


広角レンズでの撮影で陥りがちなのが、「同じ構図ばかりになってしまう」ということ。 スカッと広がりのある写真が撮れるので、どうしても日の丸構図ばかり撮りたくなってしまいます…。 ここで、少し写真に違いをつけるために『APS-C撮影』を“入”にしてみました。画素数が半分になってしまっても、元が4240万画素の超高画素なので問題なし!α7RIIの強い所です。


Voigtlander (フォクトレンダー) HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount 絞り:F8/ シャッタースピード:1/60秒 / ISO:2500/ 使用機材:SONY α7RII + Voigtlander HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount


今回の撮影場所は関東からすこし足を延ばして、富山某所までやってきました。この日はうだるような暑さでしたが、この洞窟内だけは冷房でもかかっているのかと疑ってしまうほどに涼しかったです!
そして洞窟内なので当たり前のように暗かったのですが、そこはα7RIIの高感度耐性の見せどころ!絞って撮りたかったので、α7RIIに頑張ってもらいました。


Voigtlander (フォクトレンダー) HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount 絞り:F11/ シャッタースピード:1/60秒 / ISO:6400/ APS-C撮影:入/ 使用機材:SONY α7RII + Voigtlander HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount


こちらもAPS-C撮影を入にしての撮影です。焦点距離が1.5倍の15mmになり、画像の中央が切り取られる形に。そのため、周辺光量落ちや周辺の流れも軽減されました。


Voigtlander (フォクトレンダー) HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount 絞り:F11/ シャッタースピード:1/160秒 / ISO:100
使用機材:SONY α7RII + Voigtlander HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount


撮影を楽しみながら歩いているうちに、ダムへと到着。
ここで初めて「ダムカード」なるものの存在を知りました。ダム情報が書かれた名刺サイズくらいのカードで、まさに「ダムカード」なのですが、レアなものだとオークションで高値が付いていたりするそうです。世の中にはいろんな世界がありますね…。


Voigtlander (フォクトレンダー) HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount 絞り:F18/ シャッタースピード:1/60秒 / ISO:250/ APS-C撮影:入/ 使用機材:SONY α7RII + Voigtlander HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount


エメラルドグリーン色をしたダムの水と、お日様に照らされて輝く草木の緑が相まって、とても鮮やかな一枚になりました。


Voigtlander (フォクトレンダー) HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount 絞り:F13/ シャッタースピード:1/320秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α7RII + Voigtlander HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount


さて、車で移動して今度は海沿いまでやってきました。ところどころに写っている黒い点(のように見えるもの)は、海の周りを気持ちよさそうに飛んでいるカモメたち。
また、この日はうっすらとではありますが、太陽の周りにハロが出現していました。


Voigtlander (フォクトレンダー) HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount 絞り:F13/ シャッタースピード:1/200秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α7RII + Voigtlander HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount


海を撮影してみるとより分かりやすいかと思いますが、歪みもよく抑えられています。ピシッと真っ直ぐ広がる水平線。目の前に広がる景色が広大であればあるほどに、このレンズの恩恵を感じることが出来ます。


Voigtlander (フォクトレンダー) HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount 絞り:F8/ シャッタースピード:1/400秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α7RII + Voigtlander HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount


海沿いをドライブしていて出会った遊園地。大きな観覧車があったのですが、観覧車の真下からファインダーを覗いてびっくり!なんと、観覧車がまるまる写真に収まってしまうではありませんか!!
改めてその超広角っぷりに驚かされた一枚です。

…と、ここで、動画撮影をされる方に朗報です!このレンズ、クリック音ON/OFFの切り替えが可能なのです!!

↓切り替え方に少しコツがいりますので、画像付でご紹介致します!↓

Voigtlander (フォクトレンダー) HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount

ご覧いただいた通り、一度覚えてしまえばなんてことはありません。
写真撮影だけでなく、動画撮影でも活躍すること間違いなしのレンズですね♪

Voigtlander (フォクトレンダー) HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount


『Voigtlander (フォクトレンダー) HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mount』いかがでしたでしょうか?
レンズフードはレンズ一体式なので既にレンズに組み込まれており、レンズ本体はもちろんのこと、付属のレンズキャップも高い耐久性を誇る総金属製で出来ています。(前玉がせり出ているため、フィルターは装着不可。)
高級感があるので、α7RIIとの見た目のバランスも丁度いいですね。375gという軽さもポイントです。

1日を通して使用してみて、風景を撮影される方にはぜひ一度お試し頂きたいレンズだと感じました。特に、ファインダーを覗いたときのあの衝撃はたまりません!程よい周辺減光も、味があって個人的にはとても好きです。
今回のように旅行先での撮影にも向いていますし、解放からしっかりと解像しますので作品撮りにもオススメのレンズです。


Photo by MAP CAMERA Staff
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