【キリムって何？じゅうたんとどう違うの？】
キリムとは、トルコ語で毛足の無い平織りをベースにした織物のこと。日本の綴れ織りに似ています。じゅうたんは、縦糸と横糸に結び糸を加えて織られている、毛足のある織物です。
キリムの歴史はとても古く、トルコにおいては、アナトリア地峡で、ＢＣ７世紀ごろに織られたと思われる布の残存が残されていたり、ドラクという土地の発掘調査においてもアナトリア一帯で織物が作られていた証拠が挙がってきています。こうした長い歴史の中でセルジュク、オスマン、ジンギスカンといった時の征服者たちは、布を手厚く保護してきました。
７〜１８世紀にかけて、地中海から中国まで幅広く統治されてきた帝国は、大西洋から南シナ海まで交易を拡大し、この約１千年もの間にイスラムの装飾を施された豪華絢爛な布は世界を席巻しました。美しく芸術的な織物を追求する富裕層がいる一方で、生活必需品としての織物を細々と作りつづける遊牧民たち、その2つの世界が存在していました。１９世紀後半になると、国際市場への需要が高まり、国益の優先からそれは独自の生き方をしてきた遊牧民や村々の人たちに対する「圧力」となっていきます。彼らは今までのような放浪生活から定住を強いられ、彼ら独自が自ら存在する権利は取り上げられ、取引や交換によってしか生き残る道はなくなりました。
こうして今まで伝統的に織られてきた布は、危機に直面しましたが、定住した部族たちの中には、家庭用や地方用の市場としてのキリムを作りつづけていました。
最近では、欧米人の「キリム収集」熱が高まり、１９５０〜６０年代は専門のコレクターたちが買い集め、その後急速に拡大、８０年代中盤にはヨーロッパのインテリア市場で認知されるようになりました。現在キリムは、アンティークの芸術品としての価値のあるものと、インテリア、そしてバッグ、ベルト、靴などのファッション小物の素材に使われるものの２種類に分かれ、私たちに美しい世界を見せてくれます。

【生活の糧にもなるキリム、じゅうたん】
キリム、じゅうたんには、大きく分けて2種類があります。
1.本来の遊牧民たちの暮らしのテント生活用として
・テントの中で地面に敷く敷物
・布団や毛布
・テントの中で部屋を分けるための間仕切り
・食事用の布
（パンなど乾いた食物を置く布で一人に一枚ずつ）
・暑さのための日よけ、寒いときのための保温、雨、風、雪
などから身を守るための覆い
・外にいる家畜を夜露から守るためのカバー
・食物の貯蔵用
まさに厳しい自然環境の中で生き抜いていくための遊牧民たちの知恵から生まれました。
2．定住者の間で価値のあるインテリアとして
・豪華なじゅうたんやキリムは、それだけで家の「格」を表します。
・不運に見舞われたときの財産としての価値。
（なんと高い価値のあるものはお金に交換できる。昔の日本でいう宝石や着物の価値と同じですね。）
キリムの織り手は若い女性が多いのですが、単に若いというだけではダメ！織り手としてすぐれたテクニックを持っていることが重要なんです。というのも、すばらしい織りができるということは、つまり価値のある敷物を織ることができる＝織物が高値で売れる＝その家に繁栄をもたらしてくれるということで、高い織りの技術そのものが、結婚の持参金としての役割も果たすそう。また花嫁の家庭自体の地位を高めることにも一役買っています。
たとえば、ヘレケのお嬢さんが織るシルクのじゅうたん。
独特のつや感は、高値で取引されることも
だから嫁入り前の女性は、条件のいい家へ嫁ぐためにも自分の母親や姉など血縁者からその家秘伝のキリムのテクニックを習うという慣わしがあるそうです。

「じゅうたん」というと、きめこまやかな植物柄の美しいペルシアじゅうたんを思い浮かべる方もいらっしゃることでしょうが、実はトルコも手織りじゅうたんの有名な産地。
ペルシャじゅうたんとトルコじゅうたんの違いは、前者がシングルノット（縦糸1本に色糸の結び目を作る方法）で織られているのに対し、後者はダブルノット（縦糸2本に色糸の結び目を作る方法）で織られているということです。
シングルノットは、細かい模様を浮かび上がらせるのに適しており、ダブルノットは、使えば使うほど結び目がしまり、丈夫。デザインは、シンプルで大胆なものが多く見られます。
緊密な織りと手ごたえのある重量感、そしてクラシカルなデザイン、三拍子そろったトルコじゅうたんは、アメリカやヨーロッパで大人気。インテリアの醍醐味を感じさせてくれます。

トルコには８０年程前からドイツの化学染料が入ってきており、現在では、草木染めに化学染料をまぜたものを使っているものが多いようです。それまでは、草木染めのみを使っていました。
草木染めと化学染料を比較すると、色の美しさ、もちなどやはり天然の草木染めにはかないません。
しかし化学染料は、草木染めよりも早く簡単に染まるし、良質なものもあるので、一概に化学染料はよくない！とは言えません。

キリムはいろんなサイズがあり、それによっていろんな用途がありました。
たとえば、ソフラと呼ばれる正方形に近い100〜130cm位の大きさのものは、食事の支度や実際の食事をする際に、地面の上に敷く食卓のような役割を担っていたし、ヘイベと呼ばれるものは、馬やロバの背中にのせ、左右、両サイド部分が袋状になったものもあります。
マンモスでは気軽に楽しめるものから、重厚でリッチなインテリアになるものまでさまざまなサイズを取り揃えています。
小さなサイズから大判までその目安となるサイズと名称、そしてオシャレなインテリアのちょっとしたヒントをご紹介します。

【ミンダー（40〜45cmのほぼ正方形）】
かたい木のイスの上にクッション代わりに置いたり、足元のマットに、壁にはったりと、気軽に楽しめます。キリム入門に、またちょっとしたプレゼントにもオススメ。
当HPでは可愛いサイズとして、ご紹介。

【ヤストゥク（60x80〜90cm前後）】
玄関マット、ベッドサイドやデスク周りの足元マットとして使えるサイズ。さりげなく使えるから、キリム入門に、またちょっとしたプレゼントにもよさそう。
当HPでは玄関マットとして、ご紹介しています。

【チェイレキ（80x120cm前後）】
トルコのじゅうたんやさんでも人気の一番使いやすいサイズ。お部屋のセンターに、1人掛けソファ、ベッドサイドの前に敷いたりして、キリムの魅力を実感できます。
当HPでは80x120cmをクリック。

【ヨルック（120〜160ｘ50ｃｍ前後）】
チェイレキサイズをちょっと細長くした感じのものが多く見られます。床だけでなく、リビングのテーブルや下駄箱の上などに敷いてもステキ。
当HPでは長細キリムと名づけています。

【カリヨラ（150〜160x220〜250cm前後）】
【ケッレ(200x300cm前後）】
迫力満点、お部屋全体に広がるキリムの世界。当HPでは大きいサイズとして、ご紹介。

トルコには、手織りのキリム、じゅうたんの産地がたくさんあります。
どれがいいのかよくわからない、と言う方、まずはこの２つを押さえておけば大丈夫。
第一にご紹介したいのは、日本で一番なじみのあるのカイセリ。
やわらかでしなやかな織りが特徴です。

この地域におけるキリムは、この土地の織り手によるもので、そのテクニックは平織り、徐々に斜めにラインを配列、ダイヤ柄を連結したり、アロー（矢）をトップにつけたダイヤの繰り返しを織りこんだものが多く見られます。
近郊には、ヴィレッジメイドと呼ばれるその村々独特の美しい織りの世界が広がっています。
次にご紹介したいのは、かちっと緊密に織られたコンヤ。

トルコ絨毯の中でも一番伝統的な織りを誇ります。この街は１３世紀から１５世紀末その帝国がオスマントルコによって滅ぼされるまでセルジュクトルコの都となったところで、セルジュクトルコ滅亡前まで昔ながらの伝統にのっとり、赤い染めの横糸抜きの手が見られます。

OLDのほうが価値が高いの？と思われがちですが、優れた織りのテクニック、オリジナルあふれるデザインなどによって、千差万別。
NEWの中にも、上質なウールを使った美しい織りが見られます。

織られてから、40〜80年経過したものをオールド、それ以上経過したものは、アンティーク。
キリムの色は、オールドになればなるほど透明感を持ち、味わい深い色になってきます。特に天然素材の草木染めは、年代を経るほどに、美しい色合い。
トルコの織物といえば、手織りですが、最近では商業主義ばかりに走り、魂のこもったものが少なくなり、質の低下が叫ばれていました。

村独特の伝統にのっとった織物が廃れていく、そんな状況をなんとかしようと１９８０年キリム復興を目的として、エーゲ海沿岸で始まったのが「ドバグプロジェクト」。「ＮＥＷ」ながらも上質で伝統的な織りがよみがえりつつあります。

普段は、掃除機とお布団の様に日干ししていただくだけで十分です。
空輸前にイスタンブールで２度、丁寧に洗ってから送り出していますし、店長ALIの話では、「クリーンウールで織り上げられているため、5年から10年は洗う必要はない」とのことですが、気になる方は、専門のドライクリーニングに出すことをオススメします。

ご自分で洗う場合は、まず、洗う前に十分ホコリをたたき落してください。
必ずたっぷりの水に（注意！お湯はダメです）
ＷＯＯＬ用の洗剤と色止めに色物ＯＫの漂白剤を入れ、十分時間をかけてひたし洗い、よくすすぎ、小さいものは脱水にかけ、大きくて入らないものは、板でしごいて（しごき方によって艶が変わります。）水を切ってください。
その後お日様サンサンの下で短時間で乾かしてください。

使えば使うほどに味わい深い色合いになります。時間の経過だけが作る微妙な変化をお楽しみください。
プロのクリーニングのテクニックは、こちらをご覧ください〜

【ダニやアレルギーは大丈夫？】
こまめにお掃除をして、ダニの餌となるホコリをためないようにすれば大丈夫。
天然素材であるウールやコットン素材を使っているので、アレルギーにも比較的安心です。

【夏に敷物は暑くない？】
キリムは、夏涼しく、冬暖かいウール素材を使っているから、夏でもさらっとした感触。
ほどよい心地よさをお約束。

【ホットカーペットのカバーとして敷いても大丈夫？】
なんら、問題はありません。
ただし、キリムやじゅうたんサイズは、手織りのため不ぞろいだったりするので、カーペット本体のサイズと合うかどうか、事前にチェックが必要ですね。

【ミンダー（40〜45cmのほぼ正方形）】
小さいから、画鋲上のピンで簡単に留められます。いろんなデザインを貼って楽しんじゃおう。。
当HPでは可愛いサイズとして、ご紹介。

【額縁に入れて楽しむ】
ミンダーの他、リペアできなくなったアンティークやオールドキリムのカットを額縁に入れて飾るのもステキです。
当HPでは額入りアンティーク・ＯＬＤキリムとして、ご紹介。

【タペストリー使い】
絨毯・キリムの裏側に当て布を縫い付けて、そこに棒を通して壁に掛ける方法です。
トルコ ＯＬＤキリムなど、とってもゴージャスなインテリアになります。

もちろん！
当店での購入の品のほか、過去に購入したもので、ダメージが出来てしまって気になる〜。
もっと長持ちさせたいから　いまのうちに補修しておこうという場合でもOK！
ぜひALIにご相談ください。
１：まずは修理したいお品の画像をお送りください。
２：お見積もりさせていただきます。
３：お見積もり価格とおおよその納期をご連絡。
４：ご商談成立しましたらお送りいただきます。
（お店までの送料はお客様のご負担となります。）　
５：手元に届いたキリム（絨毯）をチェック
６：ＯＬＤウールの中から　１番近いウールを選別
７：リペア開始　　リペアの様子を画像でお送りします。
８：完成　表面の余分なウールは焼きます。
詳細は、こちらをご覧ください〜

一切お受けしておりません。申し訳ございませんが、ご了承ください。

当店でお買い上げの商品の修理を承ります。
価格は修理の程度により異なりますので、まず当店に修理する内容等をお知らせください。
次に、現物を当社宛にお送りいただきます。　
その後、詳しいお見積もりをこちらからメールでお知らせいたしますので、ご検討していただく　という流れになります。
*他店でお買い求めいただいた商品の修理は、お受けできません。　
*修理の内容により、修理を承ることができない場合もございます。
以上の2点、なにとぞ、ご了承ください。
修理品をお送りいただく際の注意点はこちらをご覧ください。

東京、恵比寿の店舗で掲載商品が実際にご覧になれます。
また遠方の方で店舗にお越しいただけない場合、一度購入されて実物をご確認ください。気に入らなければ返品できます。
返品の送料はお客様ご負担となりますが、来訪の足代や時間と手間を考えましたらその方が便利かと存じます。

■キャンセル・変更
いったんお客様からご注文をいただき、当社で注文確認メールをお送りした後は、キャンセル、お届け日、*商品等の変更をお受けする
ことができません。
ご注文確定ボタンを押される前に、必ず、今一度、ご注文内容をご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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お手数ですが、商品到着後７日以内にメールにて「お名前」「商品名」　「交換・修理の内容」をご連絡ください。
※在庫の都合により、交換ができない場合（限定品など）は、ご返金させていただきます。
また、イメージと違うといったお客様のご都合による返品の場合も、承ります。
その際も、必ず、商品到着後７日以内にメールにて「お名前」「商品名」「返品理由」をご連絡ください。
ご返送の送料はお客様負担でお願いいたします。
ただし、下記項目にあてはまる場合は、返品をお受け致しかねます。
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◆お客様のご都合で汚損破損された場合
◆お客様サイドで、加工された商品　
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さらに...
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