アラベスク ダイヤモンドネックレス
当店オリジナル商品「アラベスク」。
貴金属の美しさと高貴さ、そしてダイヤモンドと共演することで生まれるジュエリーとしての貫録をお楽しみいただけます。
(商品番号:10055475)
■貴金属の定義

産出量が少なく、
酸やアルカリに冒されにくく、
化学変化をほとんど受けない、
空気中で熱しても酸化されにくいという特質を持つこと。
また、高価で美しいということもジュエリーを取り扱うには大事です。



■貴金属の種類は8種類

●金(Au)

●銀(Ag)

●白金(プラチナPt)

●パラジウム(Pd)

●イリジウム(Ir)

●ルテニウム(Ru)

●オスミウム(Os)

これら8種類の中で、ジュエリーに適した「耐久性」「美しさ」「加工性がよいこと」を兼ね備えた金・銀・白金(プラチナ)は、主材料としてジュエリーに用いられます。
パラジウム、イリジウム、ルテニウムは、割り金としてジュエリーの材料に用い、ロジウムはメッキ素材として活用されています。
当店は、これらの貴金属を使用したジュエリーに限定してお届けしております。





稀少で貴重な宝石をセッティング・装飾するには、貴金属が用いられます。
それは、貴金属の稀少性が、宝石の資産価値や財産性をさらに高めるからです。
また、大事な宝石を守り、デザイン性を高め、さらに加工性がよく、宝石となじみやすく、美しいことも理由に挙げられます。
貴金属の耐久性、化学変化をほとんど受けないことから、長くお召しいただけることからも、宝石に貴金属が用いられる重要な理由の一つです。



金,ゴールド
■歴 史

金は、古代エジプト時代には人々の間で知られていた貴金属であることが分かっています。
当時は、大変貴重で、一般人が金を持つことは許されず、黙って金をもっているだけで処罰されたと言われています。 限られた人しか持つことが許されなかった金は、長い年月を経ても劣化せず、神秘性の高いものとされてきました。

時代が進むと、金の加工技術が発展し、民が使用する貨幣として使用されるようになりました。 さらに、その稀少性と神秘的な輝きが王族にも愛され、装飾品として使用され、コレクションされるようになりました。

日本では、西暦57年に金が広まったと言われています。
現在の中国にあたる漢の国から贈られた漢委奴国王印が、日本史に最初の金であることは有名な話です。

どの時代においても、金は人々の生活に欠かすことのできない存在であり、金を多く持つことは豊かなステータスとなり、常にその価値と稀少性、そして美しさにおいて人々を魅了し続けています。



■金がジュエリーに用いられる理由

純金と呼ばれるゴールド(K24)は、とても柔らかく変形やキズが付きやすいことから、ジュエリーにはあまり適しません。
よって、美しさと価値を損なわないように、同じ貴金属であるパララジウムやシルバーを割り金にすることで強度を持たせ、ジュエリーにふさわしい合金・K18(18金)や、K14やK10を作り出し、ジュエリーの制作に活用されています。

「金」は、同じ貴金属の「シルバー」と比較しても、単価は70倍ほど!
また重量は1.5倍ほどですから、同じ1グラムでも単価と質量が大きく異なり、ジュエリーにお仕立てした際には、出来上がりの重量と材料費がかなり異なってきます。
そういったことも含め、やはり金は、資産価値が高く美しく、変色しにくく、さらにアレルギーを起こしにくい点においても「金」は素晴らしい貴金属と言えるでしょう。





2色の地金を楽しむ 18kYG/PG
ダイヤモンドネックレス
ハート部分はピンクゴールド素材。バチカンのクロス部分とチェーンはK18イエローゴールド素材。素材の違いが生み出す個性と上品さ(商品番号:10057249)
■金の産出国

金の世界全体の年間生産量は約2,380トンと言われています。
生産国は中国、南アフリカ、オーストラリア、アメリカ、ペルーの5ヶ国で世界全体の半分を占めています。

一昔前は、南アフリカが金生産量世界最大といわれていましたが、現在では中国がこれを追い抜き、世界最大となっています。

中国は、世界一の金の原産地であり、消費量も世界一と言われています。
さらに中国は、未開拓の土地が多く、金の埋没量も計り知れず、今後も中国が世界一を保ち続けるであろうと言われています。


■金の埋没量

これまで、人類が採掘してきた金の総量は約18万トン。
オリンピック公式競技用プールの約3.8杯分に相当します。
そして、地中の埋没量は約5万トンと考えられており、プール約1杯分しか残っていない計算となります。

現在は、年間3,000トンのペースで採掘が行われているため、約10年ほどで枯渇してしまうと言われています。
ただ、再利用が可能な金という貴金属ですから、金が地球上からなくなることはありません。
けれど、今後の採掘量が減ることによって、金が身近なものとなくなってくることもあるかもしれません。そういった背景から、金の相場の高騰が続いているのでしょう。

■金の種類

他の金属が一切混じっていない金は、純金(24金・K24)です。

純金(24金・K24)は、非常に柔らかくキズが付きやすいためジュエリーには向きません。
そのため、変色しにくく耐久性もあり、金の純度も高い18金(K18)が多用されています。18金は、金が75%・他の金属が25%の割合で混ぜられたジュエリーに最適な合金です。

18金にするために混ぜられる他の金属には、シルバーや銅、パラジウムなどがあります。それら金属の種類や配分によって、18金は様々な色味が生まれます。
一般的な金のイメージであるイエローゴールドや、プラチナに似た色合いのホワイトゴールド、肌になじみやすく可愛らしい素材で人気のピンクゴールド等があります。
それぞれのゴールドの特徴を見ていきましょう。


ダイヤモンド0.5ctネックレス
4種類の素材で 18kYG/WG/PG/PT
こちらは、当店オリジナルジュエリー。
バケットダイヤモンドを豪華にあしらった人気のネックレスで、地金は4種類からお選びいただけます。デザインが同じでも、使用する貴金属が違うだけで、雰囲気がかなり変わりますね。
(商品番号:80227)

イエローゴールド
シルバーと銅を、それぞれ10〜15%の割合で配合された18金が、一般的な金色・イエローゴールドです。
工房や工場によってその配合が変わるため、イエローゴールドと一口に言っても様々な金色があります。

お写真は、金地金をたっぷり使用して作られた、当店自慢の『楽器GAKKI』シリーズ。
職人技が光る名品。K18ゴールドの光沢が高級感を感じます。
(商品番号:1ab00222)


ホワイトゴールド
銅とパラジウムを配合させて、白っぽい金色となるのがホワイトゴールド素材です。
海外製のジュエリーでは、白っぽい金色のままで製品になっているものが多いのですが、日本ではプラチナに似せた色合いにするため、「ロジウムメッキ」というメッキを施し、白さを強調させています。
このメッキは、ぺらっとめくれてくるメッキではなく、靴底のように摩擦や摩耗により少しづつ減っていくもので、チェーンであればペントップがこすれる部分やリングならば手のひら側などが少しづつ元の白っぽい金色が見えてきます。新品仕上げをしてメッキをし直せば、新品のようになりますので、なんなりとご相談ください。

お写真は、 K18ホワイトゴールド素材を匠に使用したパーティーネックレス (商品番号:10059161)


ピンクゴールド
この十数年で一気に人気となったゴールド、それがピンクゴールドです。
銅の配分を多くすることで、ピンクを帯びたゴールドが生まれます。 ピンク系の宝石と相性がよく、よりその宝石の色目を引き立てることから、ピンクダイヤやモルガナイト、ピンクサファイヤなどをセットする際にも多用されています。
ただ、ピンクゴールドは大変硬い素材のため、サイズ直しなどの加工が難しく、限られた工房でしか受け付けてもらえないことも多いでしょう。その分、丈夫なため普段使いにオススメの素材です。
ピンクゴールドも銅の配分が工房や工場によって異なるため、赤が強いピンクゴールドや淡いピンクゴールドなど様々な色目があります。

お写真は、ピンクゴールド素材に、マイクロパヴェを施した美しいネックレスです。 (商品番号:10057578)


『金・ゴールド素材』
ジュエリー 一覧

プラチナ,白金
■歴 史

プラチナが地球に誕生したのは、約20億年前。
巨大な隕石が地球に衝突して誕生したといわれています。
白金という和名の通り、美しく白い金属、それがプラチナです。
プラチナが初めて使用されたのは古代エジプトと言われています。
当時「テーベ王国」に仕えていた女官が持っていた小箱にプラチナが使用されていたことから、エジプトではすでにプラチナが使用されていたことが分かっています。

19世紀後半・江戸時代末期にジュエリーが日本に上陸。
日本人がプラチナに出会ったのもこのころと言われています。



■プラチナがジュエリーに用いられる理由

日本のプラチナジュエリーのほとんどは、PT900もしくはPT850素材です。
金は、一般的にK18つまり75%の純度ですが、プラチナジュエリーは、純度90〜85%と高く、価値の高さを物語ります。
混じりけの少ないプラチナは、変質・変色の心配もなく、美しい白色をいつまでも保つことが特徴です。





プラチナ鏡面仕上げ
1.1ctダイヤモンド ネックレス
厚みのあるプラチナのオーラと鏡面の中で、1.1カラットものダイヤモンドが輝きを倍増します。
(商品番号:10028285)
■プラチナの産出国

プラチナの原産国1位は南アフリカ共和国です。
南アフリカ共和国の採掘量は全体の7割を超えており、2位のロシアで1.5割ほどを占めます。
プラチナの産出国はこの2国がほとんどを占めるため、国内情勢の影響を受けやすいと言えます。


■プラチナの埋没量

金はこれまで約18万トンが採掘されてきましたが、プラチナはなんとたった7,000トンしか採掘されていません。オリンピック競技用プールで言うと、足首がつかる程度と大変稀少な存在、それがプラチナです。
また、地中の埋没量は約1万6千トンと考えられており、すでに1/5を採掘されたと言われておいます。金とともに、地球からなくなることはありませんが、今後ますますの稀少性が高まることは言うまでもありません。

さらに、プラチナは、1トンの原鉱石からたった3グラムほどしか取れません。
また、原鉱石から地金になるまでの時間は、金は平均約1週間。それに対してプラチナは平均約8週間という大変手間と時間のかかる素材であることも価値評価へともつながっています。

■プラチナの種類

【プラチナ900・プラチナ850】

プラチナは純度100%をPT1000と表記します。 PT1000は大変柔らかく、すぐに変形してしまうため、ジュエリーなどの加工には不向きです。そのため、同じ白色の金属としてパラジウム等を割り金とし、強度を持たせ、キズが付きにくいPT900やPT850が多用されています。 チェーンや金具など強度が必要なパーツには、ほとんどがPT850素材が用いられています。

【ハードプラチナ】

最近、結婚指輪など一生もののジュエリーに「ハードプラチナ」という表記が見られます。
ハードプラチナとは、その名前の通り「硬いプラチナ合金」のことです。

一般的に純度100%のプラチナは柔らかいため、強度を持たせるために貴金属パラジウムなどを割り金にするのですが、ハードプラチナは、パラジウムよりも硬いイリジウムやルテニウムという貴金属を割り金にすることで、強度が高まりキズが付きにくいプラチナが生まれます。

ただ、「ハードプラチナ」の定義や決まりはありませんので、95%の純度のPT950をハードプラチナと呼んでいるブランドなどもあります。そのほか、割り金の配分ではなく、鍛造や硬化キャスト製法など、製造方法によって硬度を上げ、ハードプラチナと謳っているブランドもあります。


プラチナ900
リングの素材、材料としてもっとも定番の素材、それがプラチナ900素材です。
耐久性と高級感が感じられるプラチナ900素材は、指馴染みよい高品質の貴金属です。

お写真は、たっぷりのプラチナ素材を用いたリング。ダイヤモンドも貫録の1カラット超えで煌めきます。贅沢なリングをご覧ください。 (商品番号:10058942)


プラチナ850
チェーンは一般的に、プラチナ850素材で作られています。
強度を強めること、加工しやすくするためです。
チェーンには素材刻印は打てませんので、金具にPT850の素材が刻まれています。

お写真のチェーンは、すべてがプラチナ850素材で仕上げられた呼吸ネックレス。技術力の高さも必見です。 (商品番号:10059085)


プラチナ950
純度の高いプラチナ950を用いたジュエリーも稀に制作されています。
ブランドなどは価値を上げるために950素材にて仕上げることがあります。また、近年では、合金にするロジウムなどのレアメタルがが高騰していることから、プラチナ950素材を使用したジュエリーも多く見かけられるようになりました。

お写真は、プラチナ950素材で作られた一粒ソリティアリングです。柔らかい質感のため、着用心地がよい素材としてオススメです。 (商品番号:10058843)


『プラチナ素材』のジュエリー 一覧



店長から最後に・・・ 

どれほど硬く、キズが付きにくいように仕上げられたジュエリーでも、キズが付いたり変形したりすることで、見た目の衰えは否めません。
金にしてもプラチナにしても、
本来の美しさや価値に変化はありませんので、キズが付いたり変形したり、宝石が動いていたり、何かしら気になる点がありましたら、お早目にご相談ください。

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