乙女の布ナプキン 誕生ストーリー

ネットショップ開業 布ナプキンとの出会い 試行錯誤のはじまり
補助金? パテント?? 長い道のりを越えて

 

補助金? パテント??

補助金???
そうこうしているうちに早や数ヶ月。社長はたまに助言する程度であまり何も言いませんが、内心まだかなと思っているのでは。材料費も結構かかっているし・・・。

そんなある日「戸田市(会社の所在地・埼玉県)に新技術の開発支援補助制度があるらしい。審査に通れば補助金が出るようだ」と、社長。

補助金てなんだろう。お金をもらえるのかな? それとも借りるのかな?
“そーか、やっぱり開発費結構かかっているのでお金が足りなくなっちゃったのかなー、どうしよう”
と心配する私。

そこでこわごわ社長に「その何とか補助金てなんですか」と聞いてみることに。
すると社長曰く、「この補助金は市内で事業を営む会社が新技術の開発にかかる経費を市の審査を通ることにより補助して頂ける、戸田市新技術研究開発支援事業という制度で、その開発補助金としてお金を頂けるものだ」ということでした。

“お金を頂けるということは借りるのではないのだなと”と、社長に再確認し一安心な私。

そこで社長に「その審査って難しいんですよね」と質問すると、社長が「補助金を頂くということだから難しいと思うよ。でも、今まできちんと取り組んできたことを説明できれば大丈夫じゃないかな」と、心強い一言。"(^0^)ヾ

ならば、補助金の申請は社長にお任せすることにして、私達はまた開発にいそしまねば。 q(^-^q)(p^-^)p

このあたりまできますと、だいぶ型も決まってきて後はスタッフだけではなく、知人・友人や親戚まで総動員してモニターになって頂き調整が進んでいきます。

布ナプキンの開発で大変なところの一つに、生理日でないと本格的な使用ができないという点です。また経血の量も3人いれば3人、10人いれば10人とも違いますし、体調によっても変わりますので、データを集めるまでかなり時間がかかってしまいました。
また、軽い日用・昼用・夜用などの用途、居宅・外出時などの使用シーン等々の組み合わせもかなりの数になりますので、結構調整に手間取りました。汗、汗

そしてたまに社長を見てみますとやってます、申請書作り。
開発されている製品に関することだけではなく、開発費用についての詳細もまとめなければならないそうで。私達にも質問多々。

なんとかしばらくして、無事申請書類提出となりました。
社長お疲れ様でした。 \(^^\)(/^^)/

と、そんなある日、役所の担当の方から連絡があり「訪問調査を行います」とのこと。訪問調査って何だ・・・。大変そうだな・・・。

そして訪問調査の日がやってまいりました。
市役所の担当者様と中小企業診断士の先生がお見えになり、社長だけではなく私も同席することに。
数字のことは社長が受け答えをし、私がナプキンの用途や種類・機能などの説明をさせて頂くことに。

色々な質問を頂きましたが、緊張しながらも何とかお答えをすることができたかなと思います。

無事? 終了。

あとは市役所のご担当者様と有識者様の審査会議があるようで、結果を待つのみです。
なんとか審査が通りますように。   (*゚。゚)m。★.::・'゜☆ “星に願いを”
 

交付書到着!
そしてしばらくのち。
交付決定書がやってきました。
交付決定書

皆でバンザイ! 大喜びです。   (*^◇^)/゚・:*【祝】*:・゚\(^◇^*)

もちろん補助金を頂けることも大変うれしかったのですが、布ナプキンが理解され、私達のやっていることが世の中に認められたんだということが、とてもうれしかったです。
商品も戸田市役所に展示して頂けることになりましたので、お近くの方は是非ご覧頂ければ幸いです。

そして、またまたその数日後、補助金認定の交付式があるとのお知らせが市役所より参りました。
戸田市の市長様や埼玉県の関係者様を招いての交付式とのことで、当日はTV局の取材もあるとのこと。

またちょっと緊張してきましたと言いつつ、交付式に備え美容院へ行って参ります。  ((^。^))ゞ
 

いよいよ交付式
さて、いよいよ交付式の日がやってまいりました。

認定証を授与されました まずは市長様のご挨拶が行われ、その後ご来賓挨拶、そしていよいよ交付式に。
交付は市長様より直接一社一社行われることに。
その時社長が「金野さんが頑張ったんだから、金野さんが認定証を頂きなさい」とのことで、またまた突然でしたが意を決して“どきどき”しながらも無事市長様より手渡しで認定証を頂き、喜びもひとしおに。
<(_ _*)>
その後、全員で記念撮影をし交流会が始まりました。

記念撮影

すると、商工会のご担当者様より「認定のご挨拶をお願いします」と突然。

挨拶なんて聞いていない。ひえ〜。

しかしここは切り換えの早い私。会場にいる方は男性が多く、布ナプキンの話もどうかなーと思いつつ、これも世のため女性のためと、意を決してスピーチ開始です。

スピーチ 交流会

布ナプキンは体に優しいということだけではなく、エコロジーという面も持っていますという内容のお話をさせて頂いたところ、男性の方にもご理解頂いたようで、スピーチ後の交流会でもたくさんの方にご説明することとなり、思い切ってスピーチしてよかったなと思いました。

市長様と2ショット その後、布ナプキンを片手に持ち、ずーずーしくも市長様と2ショットをとらせて頂き、交付式も無事終了いたしました。
今回は市内で3社が交付対象だったとのことで、“この重責をかみしめながらこれからも精進せねば”と意をあらたに。

濃〜い1日が終わりです。

パテントって何だ??
そんなこんなで布ナプキン開発も最終段階にさしかかってきた段階で、社長が
「パテントを出さなければ」と。

私、“パテントって何だ??”
そこで社長にお伺いしたところ、特許や実用新案のことだそうです。

今回はオリジナル製品で色々な部分に工夫をしてあるので、実用新案とデザインを保護するための意匠登録なるものを提出するそうです。

今まで社長は古くからの友人の弁理士さん(特許関係の先生)に頼んでいたそうですが、最近は某大手自動車メーカーの仕事の依頼などがあり、とても忙しく頼むに忍びないので他に弁理士さんを探したそうなのですが、先日の認定証金交付式のときにスピーチされていた市内の弁理士の先生にコンタクトを取っている最中とのことで、近日中に顧問契約を行うとのことでした。

いつの間にあの会場ですばやく動いていたとは・・・。 (ノ*゚▽゚)ノ
ということで、今回私達の作った商品を弁理士の先生とも話を詰めながら、モニター協力も繰り返し頂きながら、オリジナル布ナプキンの最終型ができ上がったのです。

実用新案証

 

さて、ここからは縫製工場との打合せです。
最終型はできたのですが、このまま縫製に入れるのか?

布ナプキンは形も小さく一枚一枚丁寧に縫う必要があるため、きちんとした工場にお願いしなければなりません。縫製して頂く先は“一体どこにするのだろーか”と気をもんでいたところ、社長が「経営革新計画承認の時にお世話になった、埼玉県中小企業団体中央会の方の知り合いの方がとても良い縫製工場をご存知のようだ」と。

それはよかった!

ところで、経営革新計画って何だろうと“またまた気になる”私。

社長曰く「経営革新計画というのは新技術や新製品の開発をテーマに経営計画を提出し、これが承認されると国からの支援を得られる制度なんだ」ということでした。

ちょっとよく分からないけど、社長って色々やっているんだなあと感心しました。

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