ノルディックウォーキングNORDIC WALKING特集

ノルディックウォーキング特集



ノルディックウォーキングって?


ノルディックウォーキング

ノルディックウォーキングとは、2本のポール(ストック)を使って歩行運動を補助し、運動効果をより増強するフィットネスエクササイズの一種です。元々はクロスカントリーの選手が、夏の間、オフシーズンのトレーニングとして、ポールと靴で積雪のない山野を歩き回ったのがはじまりです。
ノルディックウォーキングは比較的緩やかな山野のフィールドでフィットネス運動を主目的として行われます。同様にポールを使うものでもトレッキングを目的とする場合は、よりハードな位置付けになります。

ノルディックウォーキングの最大の利点は、年齢性別を問わず気軽に楽しめ、エクササイズの効率がとても良いこと。また、自然環境や街中など、日常生活のなかでどこでも出来る利便性があります。一般的な歩行運動と異なり、上半身の筋肉を積極的に使うことにより首や肩の血行が促進されるほか、バランス感覚の維持にも効果的です。

ポールを使うことにより全身運動となり、また歩行姿勢が正され、呼吸も整うため、消費カロリーがアップします。全身の約90%の筋肉を使用する有酸素運動を、疲れをあまり感じることなくより長い時間行えるのも魅力です。腰や膝、足首や関節にかかる負担が軽減でき、体感的には楽に感じるのも特徴です。
ただし、間違った歩き方や、ポールの長さが適切でないことなどが原因で、かえって腰痛を悪化させることもあるので注意が必要です。



ノルディックウォーキングに必要なものは?


ノルディックウォーキングに必要なものは、動きやすい服装と運動靴、それとポール(ストック)です。

・ポール(ストック)

トレッキング用のストックなどで代用することも可能ですが、ノルディックウォーキング専用のポール(ストック)を使うことをオススメします。主に、丈夫で軽くやや高価なカーボン製と、丈夫で折れづらいがやや重く安価なアルミ製があります。複数の素材を組み合わせているポールもあります。ポールの重さは、150g~250gが中心です。

・アスファルトパッド

ポールには床につく部分に、「アスファルトパッド」(ラバーチップとも言う)がついています。グリップ力を発揮するのはもちろん、アスファルトからの衝撃を吸収する効果があります。芝生などのやわらかいところを歩く場合には、取り外して使用します。消耗品なので、磨り減った時には、新しいものに取替えましょう。

・シューズ

ノルディックウォーキング用シューズやトレイルランニング用シューズ、運動靴でも大丈夫です。ノルディックウォーキングは通常のウォーキングよりも歩幅が広くなり、通常よりもかかとから着地をするため、ノルディックウォーキング用シューズは着地をした足の軸がブレないよう、ソールがひねりにくくなっていたり、かかとが強化されていたりと、ノルディックウォーキングに適した機能を兼ね備えています。 運動靴であれば、靴底が滑りにくく、くるぶしまでカバーできる足首の部分にあまり高さの無いものを選ぶと動きやすいかと思います。ランニングシューズなど、比較的軽量で曲がりの良いものが快適です。林道などを歩く場合には、防水性のある靴がベターです。

ノルディックウォーキング

【ポールの選び方】

ポールを選ぶポイントは、ポール(ストック)の長さ、ストラップ、先ゴムです。
一般的にポールの長さの目安は「身長×0.68」と言われています。
初心者のうちは少し短めにして、慣れてきたら長めにするとよいでしょう。したがって、はじめてポールを買うときは伸縮可能なポールにするとよいでしょう。

ノルディックウォーキングではグリップはあまり強くは握りません。そこで手を開いてもポールが離れないような持ち手のストラップがついているものがおすすめです。メーカーによっては、ワンタッチでストラップと本体部分を脱着することのできるタイプもあり便利です。またグリップの握り部分が細く「女性用」として販売されているものもあります。

先ゴムはメーカーによってチップ、パッドなどさまざまな呼び名があります。ノルディックウォーキングは、ポールを斜め後ろに押しながら颯爽と歩くのが醍醐味ですので、ポールが地面に斜めに押されることが多くなります。そこで先ゴムは丸い形ではなく、斜めに切った形をしているものを選びましょう。



ノルディックウォーキングに適した服装は?


汗をかくため、シャツやパンツは綿ではなく、乾きやすい化繊のもので、且つ伸縮性があり動きやすいものが良いでしょう。通気性に優れた速乾性のドライシャツなどがおすすめです。気温や体調に合わせて着脱が容易にできるようにするとなお良いでしょう。
帽子も重要なアイテムです。ノルディックウォーキングをする場所が必ずしも木陰とは限りません。夏の日射病予防のためにも、日光を遮りつつ頭が蒸れない素材の帽子をかぶりましょう。秋口や春先は防寒用に。ケガの予防にも役立ちます。

【そのほかあると便利なグッズ】
意外と汗をかくので、こまめに水分補給をしましょう。飲み物が出し入れしやすいと楽ですので、ボトルホルダーのあるウエストバッグやリュックなどがあると便利です。またコンパクトにたためるウインドブレーカーは防寒対策にもなります。

ノルディックウォーキング
ノルディックウォーキング

1.ケータイマグ・ボトル
2.ウエストバック
3.ランニングウエストポーチ
4.折りたたみ携帯コップ



ノルディックウォーキングを楽しもう!


ノルディックウォーキングの魅力は何と言っても、誰でも気軽に楽しめるところにあると思います。専用ポールを持って歩くだけでカンタンに始めることが出来るので、手軽に全身運動を始めたい方、効率の良い運動を求めている方をはじめ、スポーツが苦手な方にもオススメです。通常のウォーキングではあまり使わない上半身を動かすことで、体全体の約90%もの筋肉を使う全身運動となるのが特徴です。
ノルディックウォーキングの前後には、軽く5分程度のストレッチ(ウォーミングアップ)を行いましょう。

ノルディックウォーキング
 

ノルディックウォーキング

【歩いてみましょう】
身体が温まったらいよいよウォーキングです。正しい方法でリズム良く歩くことがポイントです。
歩き方は、対角線ステップ。左足と右腕、右足と左腕を一緒に動かします(普通の歩き方と同じです)。また、普通のウォーキングよりも、歩幅を大きくすることも重要です。腕を胸の高さまで大きく振ると、自然と歩幅が大きくなります。その時、ポールは、つま先ではなく、かかと付近に突くようにしましょう。
左の画像のように、右手に持っているポールは、右足のかかと付近に突きます。かかと付近に突くことで、踏み出した時に、ポールの力を借りることができるため、歩きやすくなります。

 

正しい歩き方が分からない場合は、youtubeなどでノルディックウォーキングの入門映像を探しても良いでしょう。