コラボ企画第1弾!空間のスペシャリストに訊く収納テクニック。

こんにちは!ライフスタイリングショップ店長の田野実(たのみ)です。
新生活も落ち着いてきた今日この頃、忙しかったときには気づかなかったけど、いつのまにやらお部屋がもので溢れかえっている・・・なんてことありませんか?
当店のオリジナル収納家具は、1級建築施工管理技士および二級建築士の資格を持つ家具デザイナー兼社長の北山(以下:社長)が設計・デザインしていますが、 本日は、整理収納アドバイザーである佐治純子先生をお招きして、お片づけのスペシャリストの視点からはどのように映るのか、いろいろとお話を伺いたいと思います。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。

構造から考える収納空間確保のむずかしさ

まず最初に、「整理収納アドバイザー」とは何かお聞きしてもよろしいでしょうか。
はい。田野実さんは「片付けてもすぐに散らかってしまう」と感じられたことはありませんか? 表面的に片付いたように見えても、また同じように散らかってしまうというケースは、別のところに何か原因があるということなんです。
整理収納アドバイザーとは、そういった物や部屋が片付かない原因や問題点を見つけ出し、 モノとのかかわり方から見直すことで根本的に問題を解決できるようにお手伝いをするお仕事です。
なるほど。まさに、「お片付けのスペシャリスト」ですね! 佐治先生は、なぜ整理収納アドバイザーになられたんでしょうか。
はい。私はもともと部屋の模様替えが好きで、雑誌を真似してよく模様替えをしていたんです。 でも、何度模様替えしても、すぐにぐちゃぐちゃになってしまって・・・。
わかります。僕も、お洒落な部屋の写真を参考に、自分なりにいろいろ片付けてみるんですけど、気づいたら散らかってしまってます(笑)
そんなある日、整理収納アドバイザーのことををテレビで知り、これだ!と直感的にひらめいたんです。 実際、家が片づくと、快適に生活でき、余裕ができるから精神的にも明るくなって、人生が変わります。 そのことをたくさんの方に伝えていきたい!そういう思いを持つようになりました。 お片づけが苦手な方に寄り添いながら、暮らしやすさをサポートをしていきたいと思っています。
ありがとうございます。
ところで、社長は1級建築施工管理技士と二級建築士の資格を持ってますけど、これらはどういった資格になるんですか? 建築士という資格は割と耳にしますが、施工管理技士というのは、あまり聞きなれない資格です。
おいおい(笑)まあ、たしかに業務内容は似ているところもありますが、目的や役割は違います。 「建築士」というのは、建築物の設計や工事監理を行い、建築に関する全ての業務を行うことができる資格です。 それに対して、「施工管理技士」は建築現場で工事の指揮や監督を行って、工程や安全面、品質面などで設計通りに工事が行われているかどうかを管理する役割を担います。 建築士と同様工事の管理を行う職業ではありますが、より現場寄りで工事に特化した資格と言えるでしょう。
建築士と施工管理技士ってそういう違いがあるんですね。 そういえば、工事現場で何かをチェックして書類を書いているような動きをしている人を見たことあるんですけど、あの人は施工管理技士だったのかなぁ。
そうかもしれませんね。僕はもともと、建築に携わる仕事をしていて、これらの資格を取得しました。 そのときの経験を踏まえて家具のデザインをしていますが、今でも「住宅空間の構造」、特に「日本の家の内部空間構造」に対して常に研究しています。
では、社長は建築の目線でものを見る「空間構造のスペシャリスト」、といえますね。
「日本の家の内部空間構造」というのはどういうことでしょうか?海外の構造とは違う、日本の家ならではの特徴があるんですか?
はい。 海外の場合、リビングを中心にして、キッチンや寝室、水回りといったそれぞれの部屋が外側にくっついていくような形――いわゆる「外延型(extension)」のタイプが多いです。
それに対して、日本の家は空間を通じて空間がつながる・・・部屋から部屋へと異なる部屋が続いていく形が多いんですね。内部で分裂していくような形だから、「内裂型」とも言われます。 まあ、もともと伝統的な日本家屋の構造であって、現在の全ての日本の家の構造がこうなっているわけではないんですが、構造の基盤になっているのは間違いないでしょう。
海外と日本の家の構造の違い
部屋から部屋へ、ですか。たしかに僕の家でも、玄関に入って、廊下を通って、和室を通って、リビングに行って・・・部屋から部屋に移動していますね。 あっ、そういえば、以前留学したときのホームステイ先の家は、リビングにいろんな部屋がつながってたような気がします!
日本らしい家と言えば瓦とか縁側とかそういうイメージでしたけど、空間設計自体にも特徴があるんですね。
そうそう。「外延型」タイプの家であれば、それぞれの部屋への出入り口の数は限られているから、家具を比較的自由に置けるんですよ。 でも、「内裂型」タイプの家は、部屋と部屋をつなぐ出入り口が多いので、家具を置くことのできる壁部分が少なくなってしまうという難点があります。 窓やバルコニーへの出入り口まで入れると、さらに置ける場所は減ってしまい、家具の配置はかなり工夫する必要があります。
かといって、利便性はおろそかにできませんから、「最小限の空間で最大限の快適さを追求すること」が日本住宅の課題といえるかもしれませんね。
家具のレイアウトは本当に悩みの種ですよね・・・。僕も家具や家電を買い足すときは何度も測ったり調べたりします。ここは50cmまでのものが置ける、とか。これを置いたらあれが置けない、とか。
でも、日本の家の構造がこのような形だからこそ、佐治先生のような整理収納アドバイザーの方が活躍されているんですね。
佐治先生はこういった構造の住宅でお困りの方に整理収納のアドバイスをされるとき、どういった点を重視されていますか?
はい。今の話をお聞きして、改めて「日本では家具を置いたら、家を広く使うことが難しい」ということがわかりますね。 今までいただいたアドバイスのご依頼を思い返してみましても、多くの方がお困りなのが、「物を置く場所がない」という点です。 そういったご依頼には、押入れやクローゼットなど、「基本的に備わっている収納空間をいかに活用するか」ということに重点を置いてアドバイスしています。 例えば、押入れ空間を効率的に活用するためには、どのようにものを収納していけばいいか、といったところですね。
あっ、やっぱり、実際に皆さんお困りなんですね。
ええ。それで、いつも「残念だな」と思っているのが、活用されていない「すきま空間」――デッドスペースの存在です。

デッドスペースを収納空間に変える方法は?

デッドスペース、ですか。たしかに、僕も、洗濯機の上の空間がもったいないと思って、ランドリーラックを置いてますね。
はい。そういった上部空間以外にも、家具や家電、壁などの間にもすきま空間はできてしまいます。 洗濯機上やシンク上などの上部空間を有効活用できるような家具は一般的に普及していますが、 家具と家具の間にできるすきま空間を活用する方法は、まだまだ少ないように感じます。
そうなんですね・・・。でも、置ける場所が少ないのに、すきま空間を活かさないのはもったいないですよね。
じゃあ、根本的なところから考えることにするとして・・・社長、家の中のデッドスペースはなぜ生まれるんでしょうか。
う〜ん・・・。じゃあ、家を建てる段階にさかのぼって考えてみましょうか。 まず、家を建てる前に、室内の構造を設定する必要があります。 その際、使える空間自体が狭いから、備え付けや必需品の家具・家電を置くための空間を確保してから、生活空間を作っていくことになります。 例えば、冷蔵庫、洗濯機、洗面台ユニット、キッチンユニット、下駄箱とかですね。それらを置いていくと、すきま空間っていうのは自然と生じてしまうんです。 なぜなら、あらゆる家電や家具の規格が同じはずもなく、お部屋の間取りもそれぞれ異なるので、みんながみんな同じように空間を利用することはできませんから。
なるほど・・・。そう考えると、最初からすきま空間のないレイアウトにするのは難しそうですね。
そうですね。すきま空間っていうのは、うまく付き合っていくしかないといえるでしょう。 そういった、活用されない、あるいは活用しにくくて残された空間をいかに有効な空間に変えるか、ということも僕の製品デザイン上における課題のひとつです。
それで佐治先生にお訊きしたいんですが、整理収納アドバイザーの目線から見て、こういったすきま空間を埋めるための家具というのは役立つのでしょうか。
そうですね。そういったすきま空間は、家具を置くにもものを置くにも中途半端な幅なので、ほとんどの場合放置されがちです。 ホコリが溜まりやすく、雑多なものが気づかないうちに溜まっていたりもします。 デッドスペースを活用することで、行き場を失った様々なものを整理できるのであれば嬉しいですね。
実は、人間というのは空間があれば埋めたいという衝動を感じやすい生き物なんです。 だから、デッドスペースを効率的に使えれば、狭い日本住宅の限界を乗り越えることができるのではないでしょうか。
それは嬉しい情報ですね!では、この家具を有効的に使うためのポイントとかありますか?
水や汚れに強いフルメラミンのキッチン隙間収納-サイドオープンタイプ-

収納棚の効果的な活用方法とは

私たちがものを収納するとき、一番に考えるのは「利便性」です。つまり、ものの出し入れが簡単かどうか、生活動線に合っているかどうか、といったところですね。 その考えに基づいて、収納の「ゴールデンゾーン」と呼ばれるものがあります。人の目線から腰付近までの高さのことを指します。 このエリアには普段使う頻度が最も高いものを置くことをおすすめします。
目線からおへそあたりまでをゴールデンゾーンと呼ぶ
例えば、この家具をキッチンスペースで使うとすると、ゴールデンゾーンの棚部分には毎日使うもの、 食器とかマグカップとか・・・小さなお子様がいるご家庭では、哺乳瓶や粉ミルクなんかを置くと使いやすそうですね。
ゴールデンゾーンより上には、使用頻度が比較的低い調味料や香辛料などを置くといいと思います。
使用頻度が低い・・・サフランとかローリエとかですか?
よく使うものはゴールデンゾーンへ
そうですね!
それから、下の引出し部分は・・・一番下の引出しが大きいですね。 この深さ、ちょうど醤油等の調味料や飲料水などのペットボトル置き場としてぴったりなサイズなんじゃないでしょうか。
ああ、それはバランス的にもいいですね。 こういった背の高い家具の場合、重みのあるものを下の方に入れると家具の支えになってくれますから。
引出しの収納、重みのあるものは下の方へ
なるほど〜。
1:ゴールデンゾーンには使用頻度の高いもの
2:ゴールデンゾーンより上は使用頻度の低いもの
3:下部には重みのあるもの
ですね!教えていただいた情報に基づいて、お客様に当店の家具を使用した収納例のご提案ができればいいな、と思います。
あとは、使う人が何を重視するかによって置くものも変わってきます。 使いやすさよりも、見た目のスッキリ感やおしゃれさを重視する方なら、 ゴールデンゾーンにはきれいに見えるもの・・・おしゃれな食器や飾りを置くのも有りだと思います。
おしゃれな・・・インスタ映えするような感じってことでしょうか。
ええ。見た目がおしゃれになっていれば、それだけで楽しくなってきますから。 ワンポイントとしましては、収納物の高さを揃えるようにすれば、スッキリ片付いて見えます。 この家具は棚板の配置をかんたんに変えることができるので、そういう点でも使いやすそうですね。
収納物の高さを揃える、ですね!早速実践してみます!
はい。あと、今思いついたんですけど、このすきま家具は幅が選べるんですよね?
はい。ご自宅のすきまの幅に合うものを選んでいただけるよう、15cm、20cm、25cm、30cmと、5cm単位で4サイズ用意しています。
それなら、100円ショップの収納トレーなどと一緒に使うと、さらに便利に使うことができそうです。
特に、15cmサイズの引出しには、牛乳などの紙パックがちょうど入りそうですね! 飲み終わった牛乳パックを活用すると小物の片付けにすごく便利ですよ。もしかして狙って作られたんですか?(笑)
狙ったわけではないんですが(笑) でも、仰るとおり、100円ショップで販売されている整理ボックスなんかと一緒に使うのは良さそうですね。
ええ。トレーなどで小分けにする、というのはお片付けの上でかなり有効な手段です。 というのも、小分けにすることで、ものをグループ化し、指定席を作ることができるんです。 片付けても散らかってしまうお家というのは、「ものを置く場所」が決まっていないことが多いです。
トレーで小分けにすると、グループ化と「指定席」が作れる
指定席、ですね。たしかに、どこにしまっていいかわからずそのまま置きっぱなし、とか、 なんとなくこの辺かな〜と適当に置いてしまってどこにしまったか分からなくなっちゃう、とかありますね・・・。
そうなんです。100円ショップのトレーは様々なサイズがありますから、家具のサイズに合ったちょうどいいものが見つかりそうですね。 引出しだけではなく、上部の棚に置くのにもいいですね。トレーの高さを揃えれば、スッキリして見えますし。
それに、この家具は背が高いため、一番上の棚は小柄な方には少し使いにくいかもしれませんが、 トレーごと出し入れすれば、その問題も解消できます。
ゴールデンゾーンを飾り棚としても
片付く上に便利に使える、ということですね。
サイズごとに様々なトレーと組み合わせて便利に使えるのも、この家具の強みと言えるわけですね。

まとめ

本日は、デッドスペースの生まれる理由やそれを効率的に活用するためのポイント、 当店の収納家具の活用方法についてお話をお伺いしました。
佐治先生と社長のお話を聞いて、僕もマーケティングディレクターとして、 どういった方向からお客様に便利さをアピールできるか、新しく気付いたことがたくさんありました。
それでは、最後にまとめとして、お片付けにお悩みの方へ、アドバイスをお願いします!
日本の家は壁に沿って家具を置くだけでは十分な収納空間が確保できない構造です。 デッドスペースを活用できる収納家具を通じて、隠れている収納空間をぜひ見つけてください。
家具は使う人によって、活用できる空間の広さが変わってきます。 収納のゴールデンゾーンを意識して、日々の生活に適した配置にすることで、散らかりにくいお部屋になっていきます。 今回のこのすきま家具のような収納家具を活用すれば、整理収納がさらにかんたんになると思います。
本日は貴重なお時間とお話、誠にありがとうございました!
佐治先生、本当にありがとうございました!
今回のコラボ企画はここまで。次回もお楽しみに!






いただいたアドバイスをもとに収納してみました!
いかがでしょうか?この下の画像と比べてすっきり片付いていますし、とても使いやすそうです!皆さんもぜひお試しください♪

今回ご紹介した隙間収納はこちら!
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