WHがリリースされてから約5年が経ち、既存モデルから別注モデルまで様々なモデルが乱立しています。
ここで敢えて【乱立】と表現したのは、正直むやみやたらと感じることが多いからです。
シーズン毎に新作が出るのは当然ですが、あまりにも別注が多いと感じています。
大変ありがたいことに、WHに関して日々10件以上のお問い合わせを頂いています。その中でも多いのが「サイズ感に関して」、「◯◯別注との違い」。前者に関しては当店で扱うモデルですので、的確にアドバイスさせていただいております。もちろん購入後のサイズ交換も可能です。
しかし後者に感しては、正直違いは僕たちにもわかりません…。それくらい別注モデルが乱立しているので。
それともう一つ。既存モデルの出来が素晴らしく、敢えて変える必要も無い。このように考えておりました。
そう、あの画期的な革と出会うまでは…
前置きで偉そうに語っておりましたが、
当店 完全別注やります!
これまで1,000足以上販売させていただいた実績を基に、お客様の声を取り入れ、最高の一足!いや、二足目、三足目とご要望にお応えして参ります。
では、なぜ今になって別注を作るのか。それはフンシャルカーフ(ファンシャルカーフ)に出会ってしまったからです。
ソフトタッチな仕上がりの最高品質のアノネイ社のフルグレインフレンチカーフ。 タンナーで最終色と仕上げが施された自然なシボ感が特徴です。
WH定番のボカルーカーフは、ハリ感ある硬い点が魅力ですが、フンシャルカーフは相反するレザーです。とにかく柔らかく、これまで自身の足にWHが合わないと敬遠してきた方でもストレスなく履いていただけるほどアタリが柔らかいです。
WHは「スニーカーのような履き心地」と比喩されますが、フンシャルレザー仕様のWHは「スニーカーと同じ履き心地」です。
実は当店 スタッフ藤村はWHを履きたくても形が合わず断念してきた一人です。しかしサンプルを履いた第一印象が「これならストレスなく履ける」でした。
当店で最も人気がある「WHZ-0001 Zソール プレーントゥ」との比較です。木型は供に人気の"BIRDIEラスト"です。ソールも供に"Zソール"が装備されています。
この二足の大きな違いは「踵の内側、履き口にクッションが内蔵され、アイレットがハトメ仕様」になっている点です。
クッションの効果でかかと抜けが少なく、快適な履き心地に仕上がっています。
そして最もこだわったのがアッパーの革。フンシャルカーフが採用されております。
こちらのダブルモンクは木型から作り上げた当店完全オリジナルになります。
ダブルモンクの中でも最も人気がある「WHZD-0300 Zソール ダブルモンク」との比較です。木型は供に"CRUISEラスト"です。ソールも供に"Zソール"が装備されています。
WHZ0003B同様にフンシャルカーフ & 踵の内側、履き口にクッションを内蔵いたしました。ちなみにクッションが内蔵されたダブルモンクは既存のモデルではございません。
ダブルモンクストラップの方は、フンシャルカーフを使用する以外にも大きな特徴がございます。それはバックルの金具に採用した黒天(クロテン)です。
耳慣れない単語かと思いますが、これまでWHの金具にはシルバー、ゴールド、ブラックなど様々な金具が使用されてきましたが、これまでは「ブラック=黒ニッケル」とされていました。この黒ニッケルは光の当たり方によってはシルバーのようにも映ります。しかし黒天は光の当たり方に左右されることがない黒。カーフのブラックとより馴染む真のオールブラック仕様になります。