富士登山特集

日本一の高さを誇り、毎年30万人が登山に足を運ぶ『富士山』。7月の“お山開き”より富士登山シーズンが幕を開けます。最近では女性も増えてきました。今回は店頭でよく尋ねられる富士登山の装備についてご紹介いたします。

ワンポイントアドバイス 富士山頂付近の気温は8月でも真冬の寒さ!目標に応じてしっかりとした防寒対策を!

富士山の気温目安(8月)

富士登山、装備の選び方

レインウェアの選び方

富士山の天候は移ろいやすく、悪天候時には暴風雨に体をさらしながらの登山となるため、防水対策は必須です。頂上に近づくにつれ気温が下がり、体が冷えることで体力を奪います。また登山中は汗もかくため、通気性(透湿度)のよいアイテム選びが重要です。

プロのおすすめポイント

上下に分かれているセパレートタイプで着脱のしやすいもの、防水性(耐水圧)、通気性(透湿度)の高いもの、中にダウンジャケットやシャツを重ね着することも考慮し、多少ゆとりあるサイズを選びましょう。ザックの雨よけも忘れずに。

セパレートタイプのレインウェアポンチョタイプのレインウェア

■ おすすめレインウェア

トレッキングシューズの選び方

シューズ選びは、登山の重要なポイント。ハードな山道を長時間歩くので、足への負担を軽減するトレッキングシューズがおすすめです。スニーカーなどに比べソールが硬く、溝が深いため山道でのグリップ力に優れています。特に足場が不安定な岩場や下山時などでその効果を実感できます。つま先が固いものなら、落石、障害物から足を守ります。防水性のあるゴアテックス素材など機能的なシューズも増えています。

プロのおすすめポイント

フィット感、耐久性のある「ハイカットのトレッキングシューズ」。必ず試し履きをして、自分の足に合ったものを選びましょう。

ハイカットのトレッキングシューズ

■ おすすめトレッキングシューズ

防寒ウェアの選び方

標高が1,000m高くなるごとに、気温は6度ほど下がります。また、風速1mにつき、体感温度は1度ほど下がりますので、山頂付近、夜間、悪天候など真夏であっても0度近い気温になることもしばしば。登山において防寒対策は必須です。ウェアを選ぶポイントは、「保温性」「軽さ」「収納性」です。

プロのおすすめポイント

アウターとしても着ることができ、レインウェアの下に重ね着できる「インナーフリース」を選びましょう。

■ おすすめ防寒ウェア

ザックの選び方

一番重要なのは目的に合わせたサイズ。ほかに体のフィット感やポケット位置などの機能性もチェックしよう。

プロのおすすめポイント

富士登山では30〜35リットルのザックが一般的。防寒着から飲料、行動食などを収納します。上りに7時間以上、下りに4時間以上と、長時間ザックを背負って歩くのでヒップベルトやショルダーハーネスにパットがしっかりと入ったフィット感の良いザックがオススメ。1泊(山小屋泊)に適した「30〜40リットルサイズのザック」。荷造り時、軽いものを下に、重いものは中間に、よく使うものを上にすると負担を軽減できます。

30〜40リットルサイズのザック

■ おすすめザック

富士登山の装備

ワンポイントアドバイス

スパッツの選び方

泥・雨よけ。雨が降った後のぬかるんだ地面で裾が汚れることも防ぎます。また小石や砂のシューズ内への進入も防ぐため、富士山の須走口ルートで下山する場合は、「砂走り」で活躍。

プロのおすすめポイント

長さが3段階。冬の雪登山にはロングスパッツ。夏登山ではショートかミドルを選ぶのがいいでしょう。カラーはウェアやシューズとコーディネートするとオシャレ度がアップします。他には替えゴムの有無も確認しましょう。

泥・雨よけ

ステッキ・ポールの選び方

段差の大きいところや、下山する時にひざや腰の負担を軽減します。持っていると活躍するアイテム。

プロのおすすめポイント

使わないときは、ザックに収納できる、軽いもの、バネが内蔵されているタイプがおすすめです。

ステッキの使い方

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