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籐敷物の上手な選び方



■良い籐のポイント

1.表面の硬さ
籐は細い繊維がしっかりつまっているほど硬く磨耗にも強く、耐久性があります。
水気の少ない山の高いところで育った籐のほうがしっかりしています。
2.表面の
素材の色のばらつき
籐の表面にはホーロー質と呼ばれる光沢のある象牙質の層があります。
この層は熱伝道性に優れており、籐独特のひんやり感はこれによるものです。
その艶やかさと色合いで美しさが決まります。

色は白っぽいものから黄っぽいもの、赤っぽいもの、茶っぽいものまであります。
成長の年数や環境、部位によって様々で、一概にどの色がよいとはいえません。
概して若い籐は色が薄く、成長して硬くなるほど黄色味を帯びてきます。
日に当たると赤っぽくなります。

特級の網代をつくりときに黄色味を帯びた材料を選びます。
1枚の敷物の中で色が揃っているほどきれいですがとても材料が足りません。

使用していると色は年々揃ってくるものですが、製造段階から色を揃える方法
として材料を晒す(漂白)方法がひろく利用されています。

色は本来の色より白っぽくなり、均一感が増します。
ただこの場合のデメリットは漂白することで籐の繊維が弱くなることです。
また極端に紫外線に弱くなり日にあたるとだんだん赤っぽくなってきます。
3.は少ないか
籐には竹のような節があります。節には艶がなく、剥げたようになっています。

節と節の間の長さを節間と呼び、当然この
節間は長い方が綺麗です。
節間が30cmを超える籐もまれにあり、木琴の棒や工芸品に利用されています。
籐敷物でも上等なものほど節間が長くなっています。

籐の節 通常節間は10~30cm程度
4.繊維が真っ直ぐか
籐は蔓(つる)性の植物で、ジャングルのなかで鋭い棘で大木に絡みつきながら
数百mにも成長します。

ぐねぐねと成長するなかで繊維がねじれる部分もありますが、まっすぐなほど
敷物にしたときに繊維が切れにくく丈夫で、毛羽立ちが少なくなります。

籐敷物をつくるうえで大事なことは、いかに繊維を切断せずに繊維にそって籐を
割くかです。







■用途にあわせて選ぶ

籐敷物の種類
籐むしろ 籐あじろ
籐を棒状にして糸でつないでいます。もっとも一般的に普及しているタイプです。は自然のままの「天然色」と晒した「漂白」があります。裏貼り「綿布」です。脱衣場などの水まわりで使用する場合は「裏貼りなし」もあります。籐幅は細いので2.3mm、太いので業務用の5mmまであります。細いほど上品にみえます。
籐の表皮だけを割りだして織り上げ、裏張りをして仕上げた敷物です。は自然のままの「自然色」と表面をウレタン塗装で仕上げた「ウレタン仕上げ」あります。裏貼りは国内仕上は「越前和紙」を、インドネシア仕上はクッション性のある「綿布」です。籐幅は細いもので2.1mm、太いもので3mmまであります。やはり細いほど上品にみえます。


お座敷に お座敷にピッタリな籐敷物
籐むしろでも籐あじろでもどんなタイプもお好みでお選びいただけます。籐敷物をひくと畳の縁がみえなくなり部屋が広く感じられます。むしろでも網代でも籐幅は細いほうが高級感があります。お座敷でも業務用などではある程度籐幅があるほうが丈夫です。

フローリングに フローリングにも敷ける裏貼り籐敷物
籐の繊維は思いのほか丈夫です。床の保護のために、むしろは必ず裏貼り付をお選びください。インドネシア仕上げのあじろはクッション性がある裏貼りを採用しており、床でも好評です。国内仕上げのあじろは和紙貼りです。厚みは数ミリで滑ります。床の中敷としては不向きです。

脱衣場に 脱衣場には裏無しタイプの籐敷物
籐は湿気や水に強く、表面の水分を吸収します。掃除も楽で温度感のある見た目は洗面や脱衣場での使用に適しています。むしろの裏貼りがないほうがよいケースです。水に強いといっても劣化はしますのであまり籐幅が細いものは耐久性がおとるため不向きです。あじろも同様です。ゴルフ場や旅館など業務用脱衣場では籐幅5mmのむしろが使われています。家庭用では3.8mmか4mmです。

キッチン・玄関・あがりかまちに キッチン・玄関・あがりかまちには滑り止め付き籐敷物
むしろもあじろもマットサイズには滑り止めラバー貼り仕様があります。90x180cm以下のサイズの裏貼りはすべてラバー貼りです。

業務用・特注サイズ 業務用別注籐敷物も承ります
特に負担が大きい温泉旅館やゴルフ場などの脱衣場などに、5mm幅の業務用仕様のものもご用意しています。また家庭用・業務用とも特注サイズ・変形加工も承ります。ご相談ください。
お問合せ:TEL 072-987-3222 Eメール:landmark@rattan.co.jp


耐用年数 大切に使えば長持ちする籐敷物
素材がよい籐敷物ほど長持ちします。日光の当たる場所、水周りでは劣化しますが、それ以外では部分的に破損しても補修をしながらほんとに永い間ご使用いただけます。ただし漂白をした籐は重量が約20%減ります。漂白により繊維が20%減るということです。当然耐久性がおち、また繊維そのものの力もおちますので耐用年数ぐっと下がります。何十年も次の世代にもとお考えのかたには自然色をお勧めいたします。国内仕上げのあじろの裏貼りは澱粉のりを使用しています。樹脂系接着剤の耐用年数が10年以内といわれているなか、澱粉のりは30年たってもくっついています。裏貼りにやはり天然素材の和紙を使用するのも籐を永く使用するためです。



■好みにあわせて選ぶ

むしろ? あじろ?
夏の高級カーペットの代名詞あじろ。百貨店では売っていますが、町の家具やさんではほとんど売っていません。あじろは希少で高価なものでしたが、インドネシアで量産できるようになり普及しだしました。夏の座敷に網代がひかれているのは粋なものです。むしろも負けていません。京都の料亭の夏のしつらえには必ず登場します。部屋の雰囲気に合わせるのが一番です。

自然色?漂白?
最初からある程度色が揃っているのは漂白です。籐本来の色とは少し違いますがこれはこれできれいです。最初は色が不揃いですが、それも味だと思うかたには自然色がお勧めです。年々風合いに深みを増していく天然素材の醍醐味が大きいのが自然色のほうです。製造コストに面から価格は漂白のほうが安価ですが、素材がよいのは自然色のほうです。今売れているのは漂白のほうです。店頭でみかけるのはほとんどが漂白のはずです。
自然色(ナチュラル) 漂白色(ブリーチ)
長年たったあとの変色具合例


細幅?太幅?
むしろの標準幅は3.8mmです。それより細いのを細幅、太いのを太幅と呼んでいます。むしろで2.3mm幅はいささか細すぎ感を覚えるかたもいらっしゃるかもしれませんが、見比べるとやはり2.3mmのほうが上等に見えます。3mmも人気があります。あじろの幅は自然色2.1mm、漂白3mmで統一しています。2.1mmは昔でゆう7厘幅であじろの極上はこの幅とだいたい決まっています。3mmは一般的な幅で、漂白あじろはほぼこのサイズです。かつて国内でもあじろを織っていたころは4~5mm幅というサイズがありましたが、このごろは修理以外ではみかけません。
細幅むしろ 太幅むしろ


お勧め?
うちには20年前のむしろがひいてあります。3.8mm自然色です。透き通る艶の下にチークのような褐色のいい感じですが、まだまだ成長してくれると思います。先日京都の高級料亭のあじろの敷き替えに行きましたが、そのの50年前の網代は4枚中西日があたる2枚はお役御免になりましたが、残りの2枚は黒光りするワニの鱗のような威圧感さえありました。何十年も使い続けられるひとは自然色がいいだろうと思います。都会のモダンなマンションにはあかるくて統一感のある漂白があうような気がします。
20年前のむしろ 50年前の網代






【色】について

籐むしろは自然色と漂白、籐あじろは自然色とウレタン仕上げがあります。
  自然色(ナチュラル) むしろ・あじろ共通 


ナチュラルは使うほどに艶が増し“飴色”に変化します。また耐久性に優れています。
籐本来の自然色で天然の艶があり、1本1本表情豊かです。漂白をしたものに比べて最初色のばらつきはありますが、色に深みが増すにつてれだんだん馴染んできます。

天然の色をそのまま生かすため、とにかく色・艶・質がよい素材を選ぶ必要があります。素材選び・全体的な色目の調整が必要です。良い籐ほど籐のホーロー質もそのままで、使うほどに艶が増し、籐の良さや『味』が出ます。

繊維が強く折れにくく、耐久性も格段に優れます。自然派・本格派にオススメです。


  漂白(ブリーチ) むしろのみ

ブリーチの方は使い始めから色が整っています。漂白していますので爽やかな風合いです。ナチュラルよりも安価で手に入ります。

硫黄等で漂白された色ですので、
爽やかな明るい色目が涼しげでとても綺麗です。しかし、耐用年数はナチュラルのほうが勝ります。

お部屋を明るくしたいとき、モダンなイメージにしたいときにオススメです。


  ウレタン仕上げ(クリア) あじろのみ

網代はウレタン塗装で仕上げているものがあります。家具などの仕上げに使われる塗装で塗膜が厚く素材をしっかり保護する塗装です。
塗装をするメリットは、お手入れが格段に楽なことと籐が長持ちすることです。磨耗につよい塗膜のお陰で素材の損傷が抑えられ、これまでカーペットとしては耐久性などの問題で使用できない等級の籐を使用することができ、飛躍的素材の幅が広がりました。これにより素材のコストが下がり比較的安価に製造することができるようになりました。また耐熱・撥水塗料ですので扱いやすく日頃のお手入れも気をつかいません。

どんな家具でもそうですが、塗装をしてあると自然のままの木と手触りが違うようにふれたときの肌触りは若干違います。籐に塗膜をはりますから、籐が持つ天然の調湿性も自然色に比べて劣ります。

カジュアルにあじろをお楽しみいただきたいかたにオススメです。


座敷 リビング ダイニング キッチン 脱衣場 玄関 廊下
自然色 すべて すべて 漂白 漂白 すべて すべて
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【籐幅】について

籐1本1本の幅のこと。幅が細いほど見た目も繊細で美しく、製作に手間がかかり、高級品になります。また幅が細いほど繊維の詰まった上質な素材だけをを厳選しています。
■むしろ ■あじろ
4.0㎜ 3.0㎜ 2.3㎜ 3.0㎜ 2.1㎜
4.2㎜(並) 3.3㎜(細) 2.3㎜㎜(極細) 3.0㎜(極細) 2.1㎜(極細)

籐幅が細くなるにつれ、強度は弱くなる為、籐素材そのものも上質な材料を厳選し、熟練の技術で丁寧に作り上げます。

座敷 リビング ダイニング キッチン 脱衣場 玄関 廊下
極細・細・並 細・並 細・並 細・並 細・並 細・並
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【裏貼り】について

籐あじろはすべて裏貼り仕様です。籐むしろは水周りでのご使用に裏貼りなしもお選びいただけます。フローリングのお部屋にはキズ付きにくい裏貼りタイプがお薦めです。
また、
廊下や玄関などのマットには滑り止めラバーを貼っていますので安心です。

■あじろ
伝統製法の柿渋越前和紙貼り インドネシア仕上げのクッション性のある綿布
(断面)
国内仕上げ 越前和紙貼り
古くから変わらない伝統的な製法です。和紙のなかでも越前和紙は丈夫で、籐との相性が非常によく籐のように湿気によって伸縮します。接着には米粉を使用しています。樹脂系接着剤の耐用年数が10年以内といわれているなか、澱粉のりは30年たっても有効です。裏貼りに自然素材の和紙を使用するのも籐を永く使用するためです。和紙には天然の柿渋を塗ります。柿渋には防虫、防カビ効果があります。
インドネシア仕上げ 綿布貼り
インドネシアであじろをつくるようになった頃、日本にフローリングが普及しており、フローリングにもひけるあじろが必要でした。そこで考え出されたのがクッション性のある不織布を貼る方法です。インドネシアでは日本のあじろ生産現場では考えられない大量生産が可能なことにより大掛かりなプレス機も導入することができました。プレスにより裏貼りをした真新しいあじろが一年目からピシャっとフローリングにひけるようになりました(和紙貼りのあじろはやがて床に吸いつくようになりますが、ひき始めの頃は籐があばれ、ぷかぷか浮いている箇所があります)。
■むしろ
帖物・ラグサイズ 綿布貼り
帖物・ラグサイズ裏貼りなし

■マットサイズ(むしろ・あじろ共通) 滑り止めラバー
あじろ(断面) 
間の不織布でほどよいクッション性があります
むしろ

用途によって選んでいただけます。
フローリング等の上に敷く場合は傷防止のため、裏貼りのものをお薦めいたします。ラグサイズは綿布貼り、マットサイズはラバー貼りで仕上ています。

畳の上に敷く場合は、
裏なしタイプもあります。より通気性がよく、畳にとってもよいですが、籐にとっては裏貼りがあるほうが強いです。

玄関等に敷くマットサイズには
滑り止め加工をしていますので安心してお使い頂けます。

脱衣室などの水周りではカビ防止の為、裏貼り無しのタイプがより適切です。

座敷 リビング ダイニング キッチン 脱衣場 玄関 廊下
無し
裏付き
無し
裏付き
無し
裏付き
無し
裏付き
裏無し
-
-
裏付き
-
裏付き
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◆籐カーペット


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