Landmark

日本の家は、ダイニングを置くとリビングが圧迫されてしまう傾向があります。
限られたスペースの中で、空間をいかに広く使えるか。
その方法を考えたときに、昔ながらの一家団欒の風景が浮かびました。
ひとつのちゃぶ台をかこむ暮らし。
それは、ときにダイニング、ときにリビングとなってお客様をもてなす場となりました。
そのような効率的に過ごすための昔ながらの工夫を、現代の生活と融合させて新たな生活スタイルとして蘇らせました。

見る角度によって様々な表情を見せる脚部は、圧迫感のないギリギリの大きさを追求したデザインです。
天板下はスッキリとした美しいデザインのため、圧迫感が感じられずゆったりとした空間を過ごせます。
また、同シリーズのアームチェアがテーブル下にスッと納まるフレキシビリティーがあります。
ゆったりとした座り心地が特徴的な同シリーズのダイニングチェアとともに、 ダイニングとリビングが融合したソファいらずのリラックス空間を演出します。

日本に自生しておらず、東南アジアなどのジャングルに自生するヤシ科のツル性植物です。
樹木に比べて成長が早く、５～１０年で用材になるエコ素材です。
その繊維は植物中最長にして最強といわれ、数十年の耐久性があります。
使うほどに表面が深みのあるアメ色に変化して、独特の美しさを醸し出します。
ラタンは強さとしなやかな柔軟性を兼ね備え、とても軽く、家具の素材として最高の特徴を持った高級素材です。

着目したのは、現代デザインに影響を与え続ける名作 THE CHAIR
伝統的な名作チェアをもとに、建築家中西正佳氏デザインによる新たなライフスタイルを提案します。
【中西正佳】
滋賀県生まれ　京都大学大学院　建築学専攻　修士課程修了
竹中工務店設計部を経て現在中西正佳建築設計事務所代表
受賞歴　日本建築学会作品選奨　/　芦原義信賞　他多数