第3章 どこへキャンプしに行ったらいいの?
~キャンプ場選び編~





1. キャンプ場にもいろいろなタイプがあります


ひと口にキャンプ場といっても、炊事場すらない簡素な施設から、ロッジやツリーハウスもある高規格のキャンプ場まで様々です。また、オートキャンプ(※5)を前提にした「区画サイト」(※6)しかないキャンプ場もあれば、乗り物に関係なく自由にテントが張れる「フリーサイト」(※7)だけのキャンプ場もあります。
それからバイクキャンパーにとって大切なのが、「車両の乗り入れが可能かどうか」。バイクとテントとの距離が離れていると荷物の運搬が大変ですし、なにより、愛車をずっとそばに感じていられるのがバイクキャンプの大きな魅力なのです。事前にチェックしてくださいね。

※5「オートキャンプ」…クルマで出かけてするキャンプ。バイクでのキャンプはオートキャンプには含まれない。
※6「区画サイト」…オートキャンプを前提にキャンプスペースを区切ったサイト。AC電源や水道が備わるなど便利でプライバシーも保ちやすいサイトが多く、そのぶん割高。バイクでの利用が可能かどうかは相談が必要。
※6「フリーサイト」…指定された領地内ならどこでも自由にテントなどを設営できるサイト。

2. ビギナー女子のためのチェックポイント



1.家からあまり遠くないこと
キャンプを始めたてのころはただでも緊張しています。荷造りに時間がかかって出発が遅れたり、走っている途中で荷物がズレてしまってパーキングで直したり、再出発するにもいつもより重い取り回しに四苦八苦。ようやくキャンプ場に着いたときには夕刻で、暗くてなかなかテントが張れない…なんて、せっかく始めたキャンプも嫌いになってしまうかも。慣れないうちはできれば近場のキャンプ場を選んで、なるべく早めに到着できるようにしましょう。
2.キャンプサイトまでの路面が易しい
森の中や河原など、キャンプ場は自然の中にあるもの。場内も自然のままの路面が多く、ほとんどの場合テントサイトへはダートを走ってアクセスすることになります。ロードタイヤでもらくに走れる簡単な路面から、林道のような道のりのところまで様々なので、ジャリが苦手な人など、心配なうちは予約する前に路面状況を問い合わせておくとよいでしょう。あらかじめ聞いておくだけでも安心できるし、どうしても不安ならアクセス路が舗装されているキャンプ場を選びましょう。
3.お湯が出る
キャンプ場によっては場内や徒歩圏内に入浴施設があるところもありますが、そうでない場合、または体調などにより入浴できない夜は、炊事場やトイレの水場で洗顔などをするようになります。このとき、冬でなくてもキャンプ場の夜は冷えますので、お湯が使えるととても快適です。

バイクと同じようにキャンプも経験を積みながら覚えていくものです。焦らず、まずは好きになることが何より大事! デビューを支えてくれる仲間を見つけるのが難しいときは、キャンプイベントなどを上手に活用してくださいね。Good luck!!



バイクキャンプを始めよう!目次へ



第1章 何からそろえたらいいの? ~ギア選び編~



第2章 どうやって積んだらいいの? ~積載編~




ライフスタイルエッセイスト 小林 夕里子(コバユリ)

執筆、イベント・メディア出演などを通じてオートバイのある暮らしの喜びを女性の視点から発信しています。アウトドア×モーターサイクルブランド「nomadica」をプロデュース、キャンプイベントやワークショップなど、女性とビギナーにやさしい癒し系のアクティビティーと、オリジナルアイテムを展開しています。日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。日本キャンプ協会認定キャンプインストラクター。




nomadica ノマディカ

余暇のひとときを、もっと"active & natural" に。

『ノマディカ(nomadica)』は、モンゴルの大草原で暮らす遊牧民(nomad)の、たくましくてしなやかな姿にインスパイアされて生まれました。自然を愛し、ときにその厳しさと対峙しながら、アクティブに、ナチュラルに、馬と旅を続ける彼らの姿は、四季を愛しみ、ときに雨に打たれながらも、オートバイで走り回ることを楽しむライダーの姿と重なります。

「オートバイで自然の中へと出かけること、太陽の下で遊ぶこと、人とつながっていくことを、もっともっと楽しみたい!」

ライフスタイルエッセイスト小林夕里子の、そんな願いから生まれた『ノマディカ』は、ライダーが発信するアウトドアブランドです。”アクティブ&ナチュラル”をコンセプトに、女性やバイクビギナーでも安心して、自分らしく、新しい世界へ扉を次々に開けていけるような、アウトドアアイテムおよびアクティビティーを展開しています。
 
 

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