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Season8「な気分」昼飲みな気分 2023年10月26日

「気持ちいいですね~!」日中外を歩いていて、ついついこんな声が出てしまう程、今が最高の季節。1年中ずっとこのままの気温が良いけれど、こんな気候も持って数週間。寒くなってしまう前に、楽しみたいじゃないですか。天気が良いのは今だけだから、と自分に言い聞かせ外へ飛び出したいほど、今日も心地が良い。

昼飲みの地・大阪

誰でも頑張った後は、自分を褒めてあげたくなるもの。
今までは夜に、美味しい物を食べに行っていたのですが、結局疲れちゃって、あんまり楽しめない事に最近気がつきました。なので、その日は敢えてゆっくり休んで、
“翌日、昼から1人で飲みに出る”
これが、最近見つけた、僕なりの方法。

そして、それに相応しい地、大阪心斎橋。
昼飲みというと、あまり健全ではないイメージがありますが、ここ大阪に来てみて気づくのは、昼飲みしている人数の多さ。皆さん、至極当たり前のように屋外の席でワイワイと楽しんでいます。そこを横切るインバウンドの観光客。これぞ文化の光景であります。

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隣の客が頼んだあれ

昼飲みするぞ!と心に決めていても、やっぱり1人でお店に入るのには、まだ緊張してしまうのが正直な所。でも、みんなで飲めば、怖くない!と意を決して、ずっと行ってみたかったお店のひとつ「正宗屋」へ。

ガラガラと扉を開けると、満席…。「いらっしゃい!お一人さん?」と案内されたカウンターの席へ。すると、両サイドに競馬新聞を開いているおじちゃん達が、お出迎え。新聞のピラピラを暖簾のように掻い潜りながら、右大臣・左大臣と心の中で命名するのでした。「先輩方、よろしくお願いします」と。

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まずは、生ビールでグラスに輪っかをつくり、小松菜でビタミン補給。

ちょっと下調べしてあった、おばあちゃんが作るおでんが今回のお目当て。「筍とシュウマイお願いします!」いつもより3割増しの声量で注文をし、待つこと1分。

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今日のスタートを飾るに相応しい、最高のビジュアルでございます。香り高き薄茶色の戦士達。最初に何を頼むかで昼飲みの運命は左右されると言っても過言ではありません。カラシを付け頬張る、アツアツのシュウマイ。からのビールで流し込み。シャキシャキの筍の食感を堪能しながらの、またビールで流し込み。さっきの店の前で躊躇していた自分は何だったんだろうと思うのも、昼飲みの一興なのかもしれません。

ほぼ全員が頼んでいる「どて焼き」はマストで通る道でしょう。もちろん右大臣左大臣の席にもしっかりと。

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こーのどて焼きは、時間のながーれが、ながーーーく感じるほど最&高ーーーなのであります。頭の中では競馬の馬達に羽が生えて、ふわーーーっと宙に舞っておりますよ。大阪万歳、正宗屋万歳。そんな余韻に浸っていると、「焼鳥塩!」「焼鳥塩!」のオーダーが四方八方からバンバン飛んでくるのを耳にするではありませんか。

隣を見れば…あ~、右大臣・左大臣も頼んでるじゃん。

1人飲みのコツといえば、一軒目で調子に乗って食べ過ぎちゃダメ。でも、メニューは大体2人前の量だったりするので1人には多いのが難点なんですよね。そして、周りの人の注文が気になって仕方がなくなる。まさに、今の僕です(笑)。

二軒目もあるからなぁ…
と迷いに迷い、

焼鳥塩、いっときました。

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Purple

元々、二軒は行くぞと決めていたので一軒目はほどほどにしつつ次へ。見切りを付けたら、自分のタイミングで動けるのは一人行動ならではの良さですよね。

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大阪に来たら、やっぱり行きたい串揚げ。ここも狙っていた「串かつ にしき」さん。16時前ちょっと前に到着し、開店と同時に、インです。(ディズニーランドか)

ハイボールを頼むと、珍しく炭酸を自分で注ぐスタイル!そしてオーダーは、色鉛筆で書くスタイル~。

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一人飲みって、誰かと話している訳ではないので、ついつい周りを観察してしまう。どうやら席によって色鉛筆の色が違うようだぞ…。今日の僕のカラーは、紫~🟪 パ~ポ~✏️です。
頼む前から、これは絶対美味いやつ確定な予感しかしません。

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きす、れんこん、青唐辛子。鶏肉以外(さっき散々食べたので)あっさり目を頼んでいきます。


串揚げの有名店だけあって、本当に衣が軽い。例えるならば、すでに軽い串カツ田中の倍、軽い。サクサクにも程があります。中はしっっっっとりジューシー。辛くない青唐辛子、最高です。

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久々に色鉛筆で文字書いたな、なんて思いながら、うずらの卵、海老…と。う玉ってうずらの卵なんですね。ってか、あなた前回もうずら頼んでましたよね?(前回は白玉って言ってた)はい、うずら好きなもんで、と自問自答を繰り返しながら、炭酸を注いでいきます。

人間、お腹がいっぱいに近づくにつれ、写真を撮り忘れる事が多くなるのは、令和の事実。許してくださいませ、皆様。

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ここまでくると、「考えるな、感じろ」モードになりますので、直感に従い、最後にいかの酢みそあえで〆。

大阪の昼飲みクオリティの高さを思い知ったのでした。

昼飲みのススメ

店を出ると、日が陰り、一気に気温が下がっています。このヒンヤリした感じもまた良し、と酔い冷ましにブラブラと歩く。いやぁ、最高に気持ちよし。つくづく、この季節は昼飲みだなと、確信。実は、今まで夜の楽しみだった事を、昼に持ってくると、意外なライフスタイルの変化が訪れる。他にもまだまだありそうですね。皆さんも、昼飲み、一度試してみてはいかがでしょうか。

そして、夜はぐっすり寝ましょうね。

つづく

スタッフコメント

「翌日、昼から1人で飲みに出る!」という自分へのご褒美。私はお酒は飲まないので、「昼下がりにカフェに行って、コーヒーとスイーツを楽しむ」が当てはまるな、と思いました。夜じゃなく、日中なのがポイント。夜は家に帰ってゆっくりと体を休める……その時間があると明日からも元気に過ごせますよね♪

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和田 健司 オランダDesign Academy EindhovenにてDroog Design ハイス・バッカー氏に師事、コンセプチュアルデザインを学ぶ。 同大学院修士課程修了。大手広告代理店勤務の後、2011年 “what is design?”を理念とする(株)デザインの研究所を設立。研究に基づく新たな気付きを、個人から企業まで様々な顧客に価値として提供し続けるコンセプター。(インスタグラム:@k_enjiwada