五位庄米は北陸新幹線の開通で首都圏からの距離がさらに縮まった富山県高岡市の五位地区で土屋営農組合が生産しているお米です。五位地区は富山を流れる七大河川の一つ、小矢部川の左岸地域にあり、また、背後には豊富な栄養を供給してくれる元取山がそびえています。
 五位庄米が作られる田圃は美味しい米づくりに適していると言われる粘土質の土壌で、そこに苗に優しい温かで山の養分をふんだんに含んだ豊かな水を小矢部川上流から引き込んでいます。
 これらの好条件がそろった場所で、組合員が情熱をかけて育てているのが、「五位庄特別栽培米」です。古来より米作りには様々な手法が取り入れられ、日本の主食であり続けるために効率化が求められてきました。そのため、害虫駆除の農薬散布や化学肥料の使用はどうしても避けられない道でした。

 しかし、より安全で美味しいお米を作ろうとすると、かなりの労力が必要となりますが、五位庄特別栽培米は「安全でおいしいお米を後世に」との思いから低農薬での育成に力を注いでいます。
 たとえば農薬(主に除草剤)は、田圃の中の雑草を抑える効果がある半面、どうしても残留農薬が気になります。体に害は無いと言われているとはいえ、やはり少なければ少ないほうが安心です。しかし、農薬の使用をなるべく少なるくするということは、その分、労力が必要になるということは想像に難くないでしょう。
 それらはすべて毎日の水管理(水温、水量、循環)を徹底することで補われています。この作業は1軒の農家では厳しいかもしれませんが、土屋営農組合では組合員の相互協力により実現できています。

化学肥料は安価で効率的に稲に栄養分を行き渡らせるために欠かせないもの。おそらく多くの皆さんの認識はこうでしょう。確かに安定的により多くのおコメを収穫しようとするなら最善なのかもしれません。
 しかし有機化合物だけに頼り、本来その土壌が保持しているべき有機物を減らしてまで、半ば強制的に稲に栄養を与えることが正しい育成法なのでしょうか?有機肥料を使用することにより、土壌が長期にわたり栄養分を保持するので肥料効果が長く続くと言われています。
 有機肥料で土壌が本来持っている栄養を保持する力と土中の微生物の力を借りて緩やかに栄養を取り込むほうが稲としては自然な育ち方と言えるのではないでしょうか?
 しかし、化学肥料に比べ有機肥料はどうしても高価になり、その分が米価に反映されてしまいます。安全でおいしい米を作り続けるという点では土壌を長期にわたって育てることも必要です。目先の収穫量よりも未来へつなげる美味しい米がとれる田圃。土屋営農組合の取り組みはこれからも長い年月をかけて続いていきます。そしてそれらの取り組みを支えるのはお米を購入いただくお客様なのです。

 日本で流通する多くの米はその地域で取れた、生産者も、味も、大きさも品質も異なる米をすべて一緒にして出荷されているのは皆さんご承知の通りです。
 そして、その流通形態を良しとせず、自分の作った米だけを自分で流通させている農家もたくさんいらっしゃるのもまた周知の事実です。
 しかし、「田圃ごとに管理」して出荷している農家はあまりいないのではないでしょうか?
 考えてみれば同じ生産者と言っても日当たり、田圃ごとの微妙な土の性質の違い、水路からの距離による水環境の違いなど、条件が微妙に異なる田圃で取れたお米を一緒にして出荷するのはいかがなものか?
 そう考えた土屋営農組合では田圃ごとの管理・出荷を行っています。こだわるのであれば徹底してこだわる。だからこそ五位庄特別栽培米は”特別栽培米”を名乗れるのです。

 刈り入れたお米は玄米の状態で室温・湿度を一定に保った保管庫で大切に保管しています。
 お客様からご注文を受けてから袋詰めして発送しています。
 もちろん精米もご注文を受けてから行っています。

 五位庄特別栽培米は精米時に大きさが小さいもの、欠けていたり割れていたりするもの、生育が悪く色が悪いもの、他の植物の種など、米以外の混入物を取り除く装置を導入しています。
 米の粒が一定になることで、ご飯を炊いた時に炊き上がりがふっくらと粒立ちがよくなり、食感にばらつきがなくなります。
 大事に育てたお米を美味しく食べていただくための最後のひと手間を惜しまずにこだわり続けてこそ、五位庄特別栽培米はその真価を発揮するのです。

 五位庄特別栽培米はお米専用の紙袋に入れてお届けします。
さらにその袋が破れないように段ボール箱に詰めて配送いたします。
 万が一、袋が破れてしまうと保存袋としての機能を果たさなくなるからです。この袋はお米を外気から守るだけでなく、遮光性にも優れています。
 中身が見えないとの声もありますが、中が見えるように一部をフィルムなどにしてしまうと、そこから光が入り込み、お米が変色するばかりでなく肝心の味まで落ちてしまいます。
 お米はできる限り光にはさらさずに保管していただきたいとの思いから五位庄特別栽培米にはこの袋を採用しています。
 また、この袋にデザインされている五位庄米のロゴマークは、土屋営農組合の同志であり日展作家でもあった故・久保鉄也氏のデザインです。
 そこには「安全で美味しい、輝く稲穂、煌めく米、香ばしい米」という組合員一同の熱い想いが込められています。どうぞ、こだわりのお米「五位庄特別栽培米」をご賞味くださいませ。

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