ひと昔前は落ち着いた世代が使うというイメージがあったエルメスのバッグ。最近は若い方の愛用者も多くなってきました。

理由はかわいらしい色が増えたことだけでなくやはりその歴史にあると言えます。

中でもケリーは半世紀以上、バーキンは30年以上ほぼ変わらないデザイン。その伝統はずっと引き継がれています。

エルメスは伝統を重んじ、流行りに乗ることが一切ない、変わらぬ使い心地、本物を求めている方が手にするバッグです。馬具を作っていたメーカーだからこそ、革の選定、使い勝手を考えた機能美、そのしっかりした型作り。1つのバッグを最初から最後まで1人の職人が作るため、バッグごとに1人の職人番号が付いています。

当時ヨーロッパでは、高貴なスポーツとして乗馬が親しまれ、移動手段として馬車が用いられていました。

その馬具工房として1837年に創業したファッションブランドがエルメスです。

かのナポレオン三世やロシア皇帝も愛用したエルメスですが、自動車の開発により衰退した馬車の衰退を予見すると、鞄や財布などの皮革製品に事業を移して大成功を収めました。

ロゴマークは昔と変わらず“デュック(四輪馬車)”と“タイガー(従者)”。

主人が描かれないのは、

「エルメスは最高品質の馬具を用意し、それを扱うのはあなた自身です」という意味が込められています。

ケリーは台形型のフォルムにかぶせフタがあり、蓋にはカギがある特徴的なスタイル。
当初は馬具用の婦人用サドルバッグを改良したもので「サック・ア・クロア」という商品名にて1935年に発売。
その20年後、1955年にモナコ公妃となっていたグレース・ケリーが、パパラッチを避けて、妊娠中の腹部を持っていたこのバッグで隠したところ、その写真が雑誌に掲載されて、認知度が一躍に高まりました。

その後、エルメスはモナコ公国の許可を得て、1956年にバッグ名を「ケリーバッグ」と改称しました。
(ファーストネームのグレースではなく、姓のケリーを用いたのは、公妃のイメージを守ろうとするモナコ側との妥協によるものだと言われています)。
このフォルムは当時は独創的で、エルメスオリジナルのフォルムでしたが現在では多くのブランドがこの台形型の形状を用いるほどです。
1984年、第5代ジャン・エルメスが、航空機内で偶然にもイギリス出身の女優で歌手のジェーン・バーキン(2011年、関東大震災によるチャリティーコンサートにて来日)と隣り合わせになったのが発端。バーキンの持つざっくりと上から物の入るボロボロの藤のカゴのバッグを見て、ジャンが「整理せずに何でも詰め込めるバッグ」をプレゼントさせてほしいと申し出たのがきっかけだったそうです。

いまや多くの色で展開されるバーキンですが、人気カラーは定番のブラック。
しかし、発色の良いピンクや黄色というカラーも決め打ちで購入される方も増えてきました。
バーキンは年代により新色が出るため、その販売期間が終わると、その時の限定色となります。特に、2011年の“ローズティリアン”などは人気。
実際に直営店にないカラーのため、デパートに行かずにKOMEHYOにて新品(現行品)と欲しい年代のカラーや型押しの違いを見比べて購入される方も。
KOMEHYOでは、ケリーもバーキンも中古ではなく、新品や並行輸入品も扱っています。
エルメスブランドは、デザインと強度を両立しほかのブランドとは一線を画すため、ヘビーユーザーも多いようです。
バッグは買取時からクオリティの高さが求められます。スチールやチタン製品ではなく、革製品のため、型崩れや傷まで細かく確認。さらに、香水やタバコの臭いなどもチェックさせていただいています。買取時に、何か問題がある場合はどんな小さなことでも「色焼け」や「糸飛び」だけでなく、ぱっと見てわからない「革切れ」や「革剥がれ」など、バッグのコンディション を厳しめに表記しております。
バッグは精密機械でないため保障制度はありません。しかし、KOMEHYOではしっかり買取を行ない、細かい点も表記しているため安心してお買い求めいただけます。
商品ランクについては、市場調査を行い、適正なランクにてお取扱いしております。
購入される方の中には商品について詳しい方も多いため、店頭だけでなく、Webを見られている方からの質問にもメールや電話で丁寧に応対しています。




流行に乗らず、発売以来ほぼ変わらないデザイン。
長く定番として使えるエルメスを手にとってみてはいかがでしょうか。
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