愛犬とのライフスタイルで
気を付けたいポイント!

同じ犬種でもライフスタイルによって気を付けるポイントも変わってきます。
飼い主のライフスタイルによって、愛犬のライフスタイルは違ってきます。
アウトドア派で過ごすことが多いのか、インドアで過ごすことが多いのか。毎日の散歩を含む運動量はどのくらいか。
ライフスタイルごとに気を付けたいポイントをまとめます。

目次

ライフスタイルとその影響

ライフスタイルの影響

  • 犬や猫はコンパニオンアニマル(伴侶動物)とも呼ばれるように、人と共に人間社会の中で生活しています。そのため、犬や猫の生活は飼い主のライフスタイルの影響を受けています。特に犬は人と一緒に行動することも多いため、飼い主のライフスタイルの影響をより強く受けます。
    小型犬の多くは室内で飼育されていますが、ライフスタイルに注目すると、お散歩以外にはほとんど外出することがなく飼い主が外出するときにはお留守番をする「お留守番派」と、お散歩以外にも飼い主と一緒にドライブやショッピングなどにお出かけする「お出かけ派」のふたつのタイプに分けることができます。
    また、犬のサイズにかかわらず、アジリティのようなスポーツ競技を行ったり、牧畜犬などのように長時間の活動を行ったりする、運動量の多い「運動派」の犬もいます。

お留守番派のライフスタイルと食事のポイント

「お留守番派」のライフスタイル

  • お散歩以外にはほとんど外出することがなく、飼い主が外出するときにはお留守番をするタイプの犬は、運動不足になりやすく、その結果、消費カロリーが少なくなり、腸の運動が不活発になりやすくなります。そのため「体重管理」とフードの「消化性」に配慮する必要があります。
    お留守番派

「お留守番派」の食事のポイント

  • 運動不足になりがちな「お留守番派」の犬には、カロリーを控えめにした高消化性の食事がおすすめです。腸の運動が不活発になり、未消化の栄養素、とくに未消化のタンパク質が多くなると、腸内の悪玉菌が未消化のタンパク質を利用して、悪臭のもとを作ったり、便が柔らかくなったりしやすくなります。そのため、高消化性のタンパク質を与えることが重要です。

お出かけ派のライフスタイルと食事のポイント

「お出かけ派」のライフスタイル

  • お散歩以外にも、飼い主と一緒にドライブやショッピングなどにお出かけするタイプの犬は、より多くのストレス刺激を受けます(ストレスについては後述)。犬は人と比べて聴覚や嗅覚などの感覚が優れているため、音や匂いの刺激を人よりも多く感じます。ストレス刺激の多い生活をする犬は抗酸化成分をしっかりと摂取する必要があります。
    お出かけ派

ストレスとは

  • 生物における「ストレス」とは、「何らかの刺激によって身体に生じたひずみ」のことで、刺激によって通常とは違う状態になっていることを指します。このときの刺激を「ストレッサー」と呼び、騒音や振動、紫外線などの「物理的ストレッサー」、車の排出ガスや薬品などの「化学的ストレッサー」、細菌感染やワクチン接種、栄養不足などの「生物学的ストレッサー」、不安や緊張、怒りなどの「心理的ストレッサー」などに分類されます。そして生き物は、そのような「ストレス」に適応して通常の状態にするために、身体のなかで「ストレス反応」が起こります。
    例えばボールを押すと、ボールはへこみます。このボールのへこみが「ストレス」です。そしてボールを押す力が「ストレッサー」に相当し、ボールが押し返そうとする力が「ストレス反応」にあたります。

ストレス反応とは

  • 生物が「ストレッサー」によって刺激を受けると、「ストレス」に適応するために「ストレス反応」が起こります。「ストレス反応」は免疫、ホルモン、自律神経(交感神経)によって調節され、様々な反応が起こります。
    「ストレス反応」と聞くと、身体によくないものと思われるかもしれませんが、「ストレス反応」は身体にとって必要な反応であり、健康を維持するために役立っています。ですから、「ストレス刺激」を恐れてお出かけを控える必要は全くありません。ただし、「ストレス反応」が起きると、ホルモンや交感神経の働きによって活性酸素が作られてしまいますので、過剰な活性酸素を抑えるために抗酸化成分を十分に摂取させる必要があります。

「お出かけ派」の食事のポイント

  • 「ストレッサー」や「ストレス」そのものを食事でなくすことはできませんが、ビタミンC、ビタミンE、ルテイン、タウリンなど抗酸化成分を十分に摂取することで、過剰な活性酸素を抑えることは可能です。

運動派のライフスタイルと食事のポイント

「運動派」のライフスタイル

  • アジリティなどのスポーツ競技を行うような運動量の多い犬は、一般的な犬に比べてカロリー消費量が多いため、運動量に応じて十分にカロリーを摂取させる必要があります。ただし、アジリティのような短時間の激しい運動を行う場合と、長距離のランニングのような長時間の持続的な運動を行う場合では、おもに利用されるカロリー源が違いますので注意が必要です。また、運動を行うことで体内に活性酸素が発生しますので、活性酸素対策に抗酸化成分も重要です。
    運動派

「運動派」の食事のポイント

  • 短時間で激しい運動を行うと、主に酸素を必要としない代謝によって糖質からエネルギーを作ります。そのため、アジリティなどの短時間で激しい運動を行う犬には、カロリー源として糖質を十分に含んだ食事がおすすめです。いっぽう、長時間の持続的な運動を行う場合は、酸素を利用して主に脂肪をエネルギー源とします。したがって、長時間の持続的な運動を行う犬には、カロリー源として脂肪を十分に含んだ食事が必要です。
    また、運動の種類にかかわらず、筋肉を維持するためのタンパク質や、ルテイン、ベータカロテン、ビタミンEなどの抗酸化成分を十分に摂取することも重要です。
Copyrights(C) G-7 Neel All Rights Reserved.
このホームページに記載されている記事・写真・図表などの無断複製、無断転載を禁じます。