生まれたばかりの状態から少しずつ手足を動かし、ハイハイを始め、やがて立って歩き始める子どもたち。成長に伴って運動行動は大きく変化します。また、子どもの成長には個人差があり、成長によって足の状態や運動行動に大きな違いがあるで、靴はそれぞれの成長過程に合わせて選んであげてください。

子どもの足の成長は早く、特に3歳くらいまでが早くなっています。足長は1〜2歳半頃までには半年で約1cm、それ以降は半年で0.5cmのペースで大きくなっていきます。だからといって大き過ぎる靴は禁物です。靴が足に合っていないと、靴の中で足が動いてしまい、歩き方まで悪くなってしまいます。スクスクでは0.5cm刻みで靴をラインナップ。のびのび動ける靴環境を実現しています。

子どもの足の骨はやわらかい。

生まれてすぐの赤ちゃんの足は、まだ配列ができているだけで、実はやわらかい軟骨状態。成長にしたがって、立つのに必要な部分からカルシウムが蓄積され骨へと成長していくのです。これを「骨化」と呼びます。歩き始める1歳頃の足根骨(※)は4つで、足根骨が全部そろうのは4歳を過ぎた頃。また最初はひとつひとつの骨が小さく、離ればなれでできていくので、この頃の子どもの足は非常にもろい状態なのです。骨化が完全に終了するのは18歳頃になり、実に人生の4分の1から5分の1の長い期間をかけて、人間の足は完成するのです。
このように赤ちゃんの足は軟骨部分が多くやわらかいため、足に合わない靴でも履けてしまいますが、結果として足の正しい成長を阻害する要因になります。このような意味から、赤ちゃんの靴は大人以上に大切で、かかとのしっかりした靴が必要です。
※足根骨とは、足首から下にあるかかとの骨のことです。(踵骨・距骨・立方骨・第3楔状骨の4つ)

アーチの役割と成長過程

歩いたり走ったり跳んだり・・・。全身を支えるとともにいろいろな運動に推進力、つまり弾みをつけたり、またその衝撃を緩衝するのに大切なのが、足のアーチ。これは、弓形になっている足を支える骨のことで、大人になると、全部で3つのアーチで身体を支えているのです。

このように大切なアーチも、生まれたての赤ちゃんにはほとんどありません。厚い脂肪で被われており、成長にともなって脂肪が取れ、骨が形成され、そしてアーチができてくるのです。
このアーチ形状が発達し始めるのは3〜4歳頃で、大人のようなアーチに近づくのは6〜7歳。この時期には特に靴選びを慎重にし、アーチを正しく形成させ健康で活発な子どもに育てましょう。

子どもの足と大人の足の違い

足の長さを同じにしてみると、子どもの足は大人の足とこんなに違うのです。