栃木・栃木レザーの
Tochigi Leather
/ Vegetable Tanning Leather
その仕事は、まさに「一枚一枚」と呼ぶにふさわしい。
天然由来のベジタブルタンニンにこだわり続ける、
世界でも希少なタンナーである、栃木レザー。
匠の技を経て「皮」から「革」へと生まれ変わったその一枚は、
繊細華麗な加工職人の技で、一つのリストウェアへと昇華する。
Vegetable Tanning
栃木レザーが「世界でも希少」と呼ばれる最大のゆえんは、
天然由来のベジタブルタンニンへのこだわりにある。
160ものピット槽を満たすのは、高品質なブラジル産のミモザを使用したタンニン。
この秘伝のタンニン溶解液は、数十年の間一度も途切れさせず継ぎ足し続けられている。
ピット槽では、タンニンの薄い槽から濃い層へ順に皮が漬け込まれ、
じっくりと時間をかけて自然浸透させていく。
この「鞣し」と呼ばれる工程は、ドラムに皮を入れて
効率的にタンニンを浸透させる方式であれば、2~3日で済む。
しかし、栃木レザーのとる、昔ながらのピット槽での鞣しは、20日から約1ヶ月と、
およそ10倍もの時間を要する。
広大な場所と、長い時間と、職人の手間を必要とする伝統的な製法へのこだわりは、
すなわち品質へのこだわり。
繊維の奥まできめ細かにタンニンが浸透し、
鞣された革は、鮮やかに染め上げられて、美しい一枚へと生まれ変わる。
Technic & Experience
原皮の下処理から出荷にいたるまで、
20にも及ぶ作業工程を経て生まれる、世界品質の栃木レザー。
それぞれの工程では、熟練職人たちの目と技が光る。
一頭分の原皮を背中部分で真っ二つに切る「背割り」。
鞣した革を伸ばし、厚みを均一にする「セッター」。
スプレーガンで一枚一枚丁寧に仕上げていく「塗装」。
厚手の革などを手伸ばししていく「ハンドセッター」。
二人以上で行う「背割り」や「セッター」などは、アイコンタクトによる、息の合った技が美しい。
「塗装」や「ハンドセッター」は、まさに一枚一枚の手仕事。
耐久性のためにも重要な塗装はしっかりと二度塗りされる。
一枚にじっくりと時間をかけて、しわを一本一本伸ばしていくハンドセッターは、
その道20年以上の熟練職人が責任を持つ。
気の遠くなるような細かな工程を経て生まれたその一枚は、
Knotのストラップへと生まれ変わるべく、加工職人のもとへ。
Handcraft
“一枚一枚”の手仕事を経て生まれた栃木レザーを待つのは、
Knotの製品へと生まれ変わる、“一本一本”の手仕事である。
肉厚な質感が特徴の「オリジナル・ハンドステッチ・ストラップ」は、
熟練職人二人による、気の遠くなるような手作業によって生まれる。
コバ(裁断面)を仕上げるだけでも、塗料を三度も重ね塗る手の入れよう。
コバ磨きには布海苔を使うなど、資材もPure Natural、Pure Made in Japan。
一方、メッシュタイプのベルトを作るのは、静岡の職人。
慎重に厚さを整えられたレザーを編み上げるのは、はやり“人の手”である。
「この剣先が、機械ではできないんです。やはり、手編みでないとね」
1本を曲がらずにまっすぐ編んでいくには、技術を超えた“感覚”が必要で、
誰でも修練すればできる、というわけではないのだそう。
正統派タイプの「トラディショナル・シェイプ・ストラップ」と、
「NATOタイプ・ストラップ」は、創業70年の時計ストラップ専門工房の作。
どちらのストラップも、作るのはベテランの専門職人たち。
トラディションの特長である両サイドのステッチは、職人が1本1本、
ミシンで縫っていく。剣先のカーブを慎重に縫う様子が、その品質を物語る。
確かな手仕事を経て生まれたものだけが、「TOCHIGI LEATHER」の刻印を許される。
しなやかさとつや感が特徴のNATOストラップは、通常では高級バッグに使われる
レザーを、惜しみなく使ったもの。職人の手で丁寧にリングが取り付けられ、
仕上がっていくその様は、まさに「手の中で生まれるリストウェア」である。
Products
ORIGINAL HAND STIITCH
ORIGINAL
HAND STICH STRAP
\4,500(全7色)
明感のあるつやが美しいレザー「ヴォーノアニリン」から、2ピースタイプのストラップが誕生。栃木レザーの吟面を惜しみなく2枚重ねたストラップは、厚さ2.5mmのしっかりとした質感が特長。布海苔によるコバ磨きから、手縫いのステッチに至るまで、日本の熟練職人によるハンドクラフトの美学が込められています。ビジネススタイルにも、オフスタイルにも活躍する一本です。
ORIGINAL MESH STRAP
ORIGINAL
MESH STRAP
\5,500(全7色)
カジュアルさが特徴のレザー「ジーンズ」からは、メッシュタイプのストラップを。一本一本を手編みした表情豊かなハンドメイドのストラップはしなやかに手首にフィット。使うほどに心地よい着用感へと進化し、天然由来のタンニンで鞣された栃木レザー独特の「味」を楽しみながら、長く美しくお使いいただけます。カラーは全7色。「今日の服に今日の時計」というKnotのコンセプトを、最高品質で実現します。
TRADITIONAL SHAPE STRAP
TRADITIONAL SHAPE STRAP
\4,000(全6色)
栃木レザーシリーズ待望の正統派ストラップには、「ヴォーノアニリン」を採用。ボート型と呼ばれるこのデザインは、カジュアルはもちろん、ドレッシーなフォーマルスタイルにも最適です。裁断からコバ仕上げ、サイドステッチのミシン縫いにいたるまで、時計ストラップ専門の熟練職人によるハンドクラフト。裏面にもベジタブルタンニンレザーのヌメ革を使用した、贅なる逸品です。
NATO TYPE STRAP
NATO TYPE STRAP
\4,500~(全5色)
元々珍しいNATOのレザーストラップを、さらに希少なベジタブルタンニンレザーで作りました。「Wコガシ」と呼ばれるこの革は、オイルを塗ってコガす(磨く)という、通常1回の工程を、2回も重ねたもの。徹底して磨き上げられたことで、しなやかで上質な風合いに仕上がっています。リングの形状にも吟味を重ねたこの1本は、カジュアルスタイルの腕元で、独特の存在感を放ちます。