第五日目その2  2001年11月7日(水)

デュベル・モルトガット醸造所へ


シー、、、ここでデュベルが眠っています

午後2時ごろ今日2番目の訪問場所のデュベル・モルトガット醸造所に到着。途中であの有名な言葉の描かれた工場の壁が目に入ります。

醸造所に到着すると輸出担当マネージャーのスティーブン・ヴァンフォート氏が出迎えてくれた。今日はオランダ人の社員旅行団体とアメリカのブルワーの団体が一緒ということで案内の女性の引率で工場内に併設されている見学者用のカフェへ。ここで醸造所の解説、歴史に関するビデオを鑑賞。オランダ人たちはあまり興味がないらしく少々やかましい。

現在の社長は4代目、兄弟によって経営されている。規模はベルギーで5番目、生産量の20%がフランス、イギリス、アメリカをはじめ各国に輸出されている。社員は140名もいる。

カフェを出て工場へ。雰囲気としては国内のビールメーカーの見学工程に似ている。製造、熟成、瓶詰めの順序で見学する。

ここでは毎日7回、2万リットルのビールが仕込まれる。煮沸に1時間半、その後10℃まで冷却され発酵タンクへ。このタンクは2万リットルも入るもの(大きいものは20万リットル)で、19本ある。2002年1月から新稼動するタンクも建設中とのことだった。ここで1週間発酵が行われる。

その後1℃に冷却され2〜3週間熟成される。タンクは横向きに寝かされており、その口が外から見ることが出来た。

そして瓶詰め。瓶に詰める前に酵母、砂糖が加えられる。この後の瓶内二次発酵によりアルコール度数は1%上昇する。

そして興味があった瓶詰め後の熟成倉庫へ。まず瓶詰め後2週間は22℃の温かい倉庫へ、8万ケース用のものが2棟ある。そして次に7週間は6℃の冷たい倉庫へ、こちらは16万ケース用のものが3棟ある。ものすごい量だ。しかしこういった瓶詰め後の徹底した温度管理によってあの素晴らしい味わいが生み出されるのだ。

結局全工程で約3ヶ月を要する。

その後瓶詰め工場を見学し、先ほどのカフェに戻った。最後に試飲、ここでおじさんがデュベルのおいしい注ぎ方を教えてくれた。

まずグラスはそのままで冷やさないこと。ロゴマークはお客様の方へ。ゆっくりゆっくり注いで、最後だけ勢い良く注いで泡を作る。この泡はグラスの1cm下になるように。そうするとちょうど瓶に酵母が残るそうだ。残った酵母は飲む人の好みによって入れればよい。

ここでヴァンフォート氏も合流、話をしながら、デュベル、パッセンダールなどを楽しんだ。そうしているうちにもう午後4時。今日はもう1軒訪問先があるので、急いで出発した。

 


工場内

煮沸後の麦汁

発酵タンク

熟成タンク


瓶熟成倉庫


工場内の見学者用カフェ

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