第四日目その1  2001年11月6日(火)

ブーン醸造所へ


ブーン醸造所

いよいよ第4日目。今日からは強行軍だ。一日で3軒の醸造所を周る予定になっている。6時半に起床し、8時にはロビーに下りた。今日からは通訳兼ガイドのカトリーンさんと同行するため待ち合わせしていた。

彼女はオランダ語圏に住むベルギー人だが、ルーヴァン大学在学中に日本語を学び、他にもフランス語、英語、ドイツ語も話す才女でビール醸造にも詳しい。案内してもらうにはうってつけの人物といえる。彼女には96年の訪問時も同行してもらっており、今回は約5年ぶりの再会だった。

ロビーでお互いの顔をみればすぐに相手がわかった。ちょっと安心。今日はアウトバーンで死亡事故があったため渋滞中との事。急遽ルートを変えて最初の目的地ブーン醸造所へ向かった。

行きの車の中でカトリーンさんより、マイケル・ジャクソンの"Michael Jackson's Great Beers of Belgium"最新版に木屋が掲載されている事を教えてもらう。本当だ、確かに載っている!これは正直嬉しかった。

順調に別ルートを通ってブーン醸造所に9時10分頃到着。待合室で待っていると、なんといきなりフランク・ブーン氏が登場。今までは本や雑誌でしか見たことのない私にとってはスター的な存在だ。ただ今はちょうど仕込みの真っ最中でものすごく忙しいとの事。挨拶もそこそこに見学はかけ足で行なわれた。

1階では新しいタイプの100%ランビックのスパージング中で、周りが見えないほどの湯気。このビールは日本に来ないのか聞いてみると、どこかのプライベート・ブランド用だそうでカスクのみの出荷らしい。うらやましい限りだ。

それからモルト、ホップ倉庫などを見た後別棟へ。手前のステンレスタンクではチェリーが漬け込まれている。その奥にはものすごい数のオーク樽。「この樽が高価なために新規参入をはばんでいるんだ。」とブーン氏。

今後の醸造所についてたずねてみると、倉庫や冷却装置などすべての設備を新しくし、今までの4倍の規模にするとの事。すでに増設された倉庫を見ることができた。
あのマリアージュ・パルフェについても今年は8000gに、来年は13000gにまで増産されるということで驚いた。

いろいろ話しをしている最中にもブーン氏のところにスタッフの方が何度と無く指示を仰ぎに来ている。相当忙しいようだ。
こちらも次の予定があるし、とりあえずお決まりの記念撮影をして醸造所を後にした。

 

 


仕込みの真っ最中

ホップ倉庫

すごい数の樽

樽上部の”L”はレンベークのLでブーン醸造所のトレードマーク。左側のアルファベットは醸造年の印。ちなみにこの”K”の樽は2年もの。したがって1年ものはL、今年のものはMということになる。


壁にびっしり敷き詰められた空瓶


フランク・ブーン氏と
 

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