第二日目 2001年11月4日(日)

24時間ビールフェスティバル〜アントワープ


ルーベンスの家

午前6時半起床。昨夜の事はやっぱり夢じゃなかったんだ、とあらためて思い知らされ朝から元気が出ない。旅行会社経由で荷物の確認をするが、やはりまだ見つかっていないとのこと。仕方がないので気を取り直して朝食へ。一人950BFととても高かったが、これもラディッソンSUS持ちだ。昨夜はまともに食事もとれなかったのでここで充分に食べた。


8時半にホテルをチェックアウト。髭ぼうぼうのくまごろう親子の出発だ。9時11分、中央駅よりアントワープ行きの列車に乗り、同50分にアントワープ駅到着。なんと驚いたことにまだ工事をやっている。2年前に訪れた時にも大規模な工事をやっていたが、今回は上り列車のホームが全て工事中となっていた。きっと完成すれば以前にも増して素晴らしい駅になることだろう。駅の売店でまずはインスタントカメラを購入。カメラもスーツケースの中なので、こんな時には本当に助かる。とりあえずカメラが手に入って一安心だ。(でもやっぱりあまりきれいには撮れませんでした)


駅を出てメインのケイゼルレイ通りをまっすぐ西へ。やがて両側にはショッピング街。今日は日曜日と言う事もあってひっそりしている。いつもならこのままカフェへ直行だが、今回はちょっと観光なども。ノートルダム大寺院まで半分くらいのところにルーベンスの家がある。ここに来るのは3度目だが、中に入るのは初めてだった。ここはルーベンスが1610年から5年間かけて築いたアトリエ兼自宅。なかなか見ごたえのあるものだった。

荷物をそのままコインロッカーに預け、フルン広場方面へ。まずノートルダム大寺院へ向かうが、中ではミサが行われており入ることが出来ない。日曜日は午後1時から4時までの間だけ一般開放しているようだ。次にマルクト広場、市庁舎へ。日曜日のせいか空いている。


昼も近くなってきたので食事をとることに。大寺院すぐ横の”PATERS'VAETJE”へ。すごくはやっている。1階は満席だったので2階へ。下を覗くと1階の客がオムレツをとてもおいしそうに食べているので私たちも頼む事に。オムレツといってもそれだけですごくたくさんの種類がある。量にしても200BFもしないのにすごいボリュームだ。そして楽しみなビール。ここでは勿論デ・コーニンクの生。久しぶりに味わう生は、やはりフレッシュで素晴らしい味わいだった。他のテーブルを見まわすとほとんどの客がデ・コーニンクを飲んでいる。二人の女性店員も実に手際がよい。客はひっきりなしにやってくるが、見ていて気持のよいくらいビールの注ぎ方が完璧で動きに無駄がなく、次々にデ・コーニンクが客の為に注がれていく。見ている間だけで何十杯でたことだろうか。私たちはその後4種類のビールを飲んで店を出た。


再び大寺院へ。私はこれで3度目の訪問だったが大旦那は初めてということでとても興味深そうに色々見学して回っている。40分ほど見学したあと、さっき見つけた大寺院のすぐ前にあるベルギービールの専門店へ。店名は”BIER PARADIYS",、確か前回来たときにはなかったはずだ。ここには珍しいものがいっぱい。日本に輸入されていないビール、グラス、お土産など、まだ旅行前半だというのに1万円近く買いこんでしまった。


そしてその後いよいよ本日のメインである24時間ビール・フェスティバルへ。このフェスティバルは毎年行われるヨーロッパでも最大のビール・フェスティバルとして知られている。30以上の醸造所が出展し、出品されるビールは100銘柄を越えている。そして面白いのは文字通り24時間開催されると言う事。今回このビール・フェスティバルの日程が都合よく変更になった為、私たちも急遽予定を変更したのだ。大荷物を抱えて会場である旧商品取引所へ。中に入るとものすごい人だ。身動きをとるのも大変なくらい。

ここでは1杯35BF、10杯分の350BFを支払うと1杯分がタダになるようだ。さっそく二人分である700BFを支払い、さらに100BFでグラス(150ml)をもらう。このグラスは返却すればお金が戻ってくるという仕組み。ここでなんと日本人のスタッフを発見。彼女のおかげでいろいろ詳しく説明を受ける事ができた上に荷物まで特別に預かってもらった。そしてティスティングへ。片っ端から飲んで行く事に。デュポンの生からスタートし、生ばかり次々に飲む。各醸造所のブルワーの方々がブースに立っており、話しができないのがとても残念だった。これだけの数の醸造所の生が一気にのめるのはここ以外にないだろう。しかしすぐに許容量は一杯になってしまった。22杯も飲めるわけがないのだ。

150ml×22=3.3g、ただでさえアルコールの弱い店主は13杯であえなくギブアップとなってしまった。ここで悔やまれるのは荷物の中に残してきたこのフェスティバル出品ビールのリスト。到着してからゆっくり飲むべきビールを吟味しようと思っていたのに返す返すも残念でならない。しかし、楽団の演奏、ビールグッズの販売、本の販売など、その他の催しものもあり、とても楽しめた。


その後は駅まで千鳥足。午後4時41分アントワープを発車。電車の中では気分が悪くなってしまうほどだった。中央駅について今度はやっとラディッソンSUSへ。今度はすんなり入ることができた。迷惑をかけたとのことでグレードアップされており、なかなか豪華な部屋だった。しかし二人とも相当疲れておりすぐにベッドで寝てしまった。


夜8時半頃東京の旅行会社からの電話で起きた。やっと荷物が見つかったとのこと。やれやれだ。夕食の買出しへ、夜のグランプラスはとても美しかった。


マルクト広場 市庁舎

PATERS'VAETJE

旧商品取引所

24時間ビール・フェスティバル

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