野菜の白や緑、きのこ類のブラウン、そしてお肉の赤。それら色とりどりの食材が鍋の上で踊る贅沢なお料理、すき焼き。
それを溶いた卵にくぐらせ熱々のまま口の中へ。ハフッハフッ・・・自然と笑顔がこぼれます。
普段はあまり食卓に並ばないメニューですが、だからこそお鍋にはこだわって頂きたい。
使えば分かる、使った人は知っている、そんな魅力のある南部鉄器のすき焼き鍋は、いつもの食材をさらに美味しく引き立たせる、そんなお鍋です。
サイズ・種類がたくさんございますのでご使用人数やお食べになる量、用途に応じてお選び頂ければと思います。
南部鉄器のすき焼き鍋は"笑顔"もお届けします!






南部鉄器 すき焼き鍋

   



 南部鉄器のお手入れには!
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亀パームたわし(富士たわし)
昔ながらの植物製たわしです。柔らかい繊維で鉄器を傷つけずお手入れできます。
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バイオアドニールスプレー 480ml
鉄器のお手入れに!酸化スピードが食用油等よりも遅いので錆止めに効果を発揮します!植物由来成分だからお口に入っても安心♪
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鉄鍋・鉄器のお手入れの必需品!ほどよい堅さで鉄器を傷つけにくいので、昔から愛用されています。


−岩鋳の製品ができるまで−

需要に応えるため機械を導入し、品質の向上をはかり、より効率的な生産ラインによる製造に取り組み続けています。
とは言え、やはり「人の手」でしか行えない部分が多々あり、熟練の職人と豊富な技術によって素晴らしい製品を生み出しています。

鋳型(いがた)の成型
製品と同じ形の型(原型)の周りに満遍なく砂を敷き詰め、機械でプレスをかけて突き固めます。
その後、右の写真のように上型を持ち上げて、中の原型を取り除き、また上型をはめると、中に製品と同じ形の空洞ができます。
これを「鋳型」と言い、製品の善し悪しを決める大事な役割を担っています。


注湯(ちゅうとう)
予め溶解炉で大量に溶かしておいた鉄を左の写真のバケツような容器に移し、先ほどの鋳型に流し込んでいきます。
この時の鉄の温度は1,500度にも達します。
溶けた鉄のことを「湯(ゆ)」と言うため、鉄を注いでいるのに「注鉄」ではなく「注湯」というのはこのためです。
ただ単に注ぐのではなく、気泡が入らないように、また、ムラが出来ないように注ぐには技術が必要です。


冷却・凝固
鋳型に注いだ鉄はしばらくの間、鋳型の口の部分から炎を覗かせます。
季節や気温などによって冷めて固まるまでの時間にはバラツキがあります。
その間ひたすら待つしかありません。


型こわし・型出し
鋳型の中で鉄が固まった頃合いを見てハンマーなどで鋳型を壊していきます。
鋳型から取り出された直後の製品には、まだ細かな砂の固まりや砂粒が残っているので、一つ一つ丁寧に取り除いていきます。
錆が出てしまうため水洗いはもちろんできません。
ちなみに壊された鋳型は細かく砕かれてまた使用します。


研磨・焼付
鋳型から取り出した製品にはどうしても「鋳バリ(いばり)」と呼ばれるバリが付いています。
そのままだとケガをする恐れがあるので右の写真のようなグラインダーで研磨し、表面をなめらかに仕上げていきます。
特に縁の部分や持ち手の先端の部分に多く見られるので、磨き残しがないよう注意しています。
その後には高温で焼付け加工を施し、最終検品を通過したものが箱詰めされ完成品として出荷されます。




南部鉄器で調理をすると人間の身体に吸収されやすい「二価鉄」と言う鉄分が少しずつ溶け出し、食材や汁に鉄分が移り、それを口に入れることによって鉄分補給が可能です。
溶出する鉄分量(鉄分溶出量)は、調理の際に使用する調味料によっても違いがあり、味噌や食酢(お酢)などの酸味のある調味料を使用すると、より多くの鉄分が溶出することが実証されています。
また、鉄分溶出量は調理する時間が長くなればなるほど多くなります。
【注意】
当店でお取り扱いの商品の中で一部内側が「ホーロー加工」してある商品がございます。その商品は鉄の表面にガラス質の釉薬を塗ってしまいますので、その部分の錆止めには非常に効果がありますが、鉄分の補給は望めませんのでご注意下さい。
 

南部鉄器の鋳造には「砂型」と呼ばれる砂で固めた特殊な型を使用します。
製品にその砂型の目が写し取られ表面にごく細かな凹凸が出来ます。
ここに油がしみこみ、さらに過熱された空気が入り込むことで焦げ付きを防ぐはたらきをします。
さらに何回も使い込むことにより、1回の使用では砂目全部に行き渡らなかった油が全体に行き渡り、その次に使う時はさらに油なじみがよくなり黒光りをする様になります。
黒光りし始めると、もう滅多なことでは焦げ付きは生じません。
 

鉄は一度溜め込んだ熱を簡単には逃がしません。
アルミ鍋と比較しても熱が冷めるまでに1.5倍もの時間がかかることが証明されています。

南部鉄器は厚く作られているためたくさんの熱を保有するので、特に冷めにくい性質を持っています。
 

南部鉄器は本体に厚み(約4〜10mm)がありたくさんの熱を蓄えるため保温性が高く、さらにその蓄えた熱を全体にまんべんなくふんわりと伝えるため、温度差ができにくい特性をもっています。
厚みの少ない鉄板だと熱をたくさん保有することが出来ず、温度差が生じてしまい局部的に加熱してしまうので、焦げ付きや食材の中までしっかり火が通らない原因となってしまいますが、南部鉄器にはその心配がほとんどありません。
特に調理中の熱ムラを嫌う、「天ぷら」や「フライ」などの揚げ物は、南部鉄器で調理することによりカラッと仕上がります。
 

南部鉄器のふんわりとじっくり温める性質で、お味噌汁やお雑煮などの汁物の味がまろやかになります。
味がまろやかになると普段よりも味が濃く感じるため、調味料が約2/3程で済みます。
調味料の節約と調味料を控えることが出来るので、まさに一石二鳥です。
 

もちろん鉄は電気を通しますので、ジンギスカン鍋などの底面がくりぬかれているものや、本体を安定させるための突起が底面に付いているものなど、底面と電磁調理器が接する面積のない(小さい)もの以外の調理器具は、全て電磁調理器に対応しています。
もちろん電磁調理器対応の商品はガスなどでもご使用頂けます。
※【200V電磁対応】と記載のある商品は100V電磁調理器でも使用可能ですが、【100V電磁対応】と記載のある商品は200V電磁調理器には対応しておりません。
 

重厚に作られている分、南部鉄器は熱による変形が少なく、さらに器具自体の重さがあるので安定して調理が可能です。
そしてたくさんの熱を保有するので、食材を入れてもウェア自体の温度が下がりにくく、炒め料理などで水分を飛ばすために行うフライパンを「振る」という作業がほとんど必要ありません。
だから、南部鉄器は重くても調理時に短所になる事はほとんどありません。
 

南部鉄器メーカーでは「100年以上愛用されるものづくり」を目指して日々努力を続けています。
実際に、当店に頂きましたお客様からのお電話で、「もう3世代もの間使っている」と言うお声も頂いたことがございます。
テフロン加工などの焦げ付き防止加工の施されている調理器具にはない、驚きの寿命の長さです。
しかも使えば使うほど使いやすくなる、魔法のような調理器具です。
 

その歴史は約400年程前、西暦1600年代初頭に現在の岩手県盛岡市の藩(南部藩)が、京都より茶釜の職人を招き作り始めたのがきっかけで、今ではよく知られる「南部鉄瓶」は西暦1700年代になって茶釜に改良を施して製造したのが始まりで、手軽さから広く用いられるようになりました。
その後、日用品の他にもたくさんの調理器具も製造されるようになり、現在ではその種類は数え切れない程たくさんの製品が生み出されています。
そして古くから愛されてきた南部鉄器は、昭和50年2月17日に国の伝統的工芸品として指定されました。
昔ながらの伝統を守りながら湯釜や鉄瓶などをの製造に加え、現代の生活にもマッチしさらに愛される製品を作るべく日夜取り組んでいます。
 

お使い始めは・・・
【焼き物用キッチンウェアの場合】
本体をお湯でよく洗い、空焚きをして水分を飛ばします。その後内側にちょっと多めに食用油を満遍なく引いて野菜くずなどを炒め、十分に油を馴染ませてからお使いください。
【煮物用キッチンウェアの場合】
焼き物用キッチンウェアと同様にして油を馴染ませてからお使いください。

【揚げ物用キッチンウェアの場合】
本体をお湯でよく洗い、軽く空焚きをして水分をしっかり蒸発させてからお使いください。
【湯沸し鍋の場合】
湯沸し鍋はお湯を沸かすためだけのアイテムです。
本体をお湯で軽くすすぎ水を8分目まで入れてから加熱し、15分程度沸騰させてください。最初は鉄成分によりお湯が濁りますが、何回かこの作業を繰り返すと水が無色になります。そうなってからご使用ください。

ご使用後は・・・
【焼き物用キッチンウェアの場合】
本体をお湯ですすぎ、ササラやタワシで優しくこすりながら汚れを落としてください。この時洗剤は使用しないでください。 洗剤を使ってしまうと馴染んだ油を全て落とす結果となってしまい、焦げ付きやすくなってしまいます。また、錆びやすくもなってしまいます。
もし、焦げ付きがみられる場合にはお湯に10〜15分程度漬けておけば簡単に剥がす事が出来ます。
お手入れが終わったら軽く空焚きし、しっかり水分を蒸発させてからお仕舞いください。お仕舞いの際にはバイオアドニールスプレー(推奨)や食用油を塗っておくと錆を抑えることが出来ます。
【煮物用キッチンウェアの場合】
料理が完全に冷え切ってしまう前に他の容器に移して下さい。鉄分と反応して黒ずんでしまうことがあります。その後は焼き物用キッチンウェアと同様にしてお手入れし、お仕舞いください。
【揚げ物用キッチンウェアの場合】
本体をお湯ですすぎ、軽く空焚きし、しっかり水分を蒸発させてからお仕舞いください。お仕舞いの際にはバイオアドニールスプレー(推奨)や食用油を塗っておくと錆びにくくなります。
【湯沸し鍋の場合】
本体をお湯ですすぎ、軽く空焚きし、しっかり水分を蒸発させてからお仕舞いください。


 南部鉄器のお手入れには!
バイオアドニールスプレー
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昔ながらの植物製たわしです。柔らかい繊維で鉄器を傷つけずお手入れできます。
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鉄鍋・鉄器のお手入れの必需品!ほどよい堅さで鉄器を傷つけにくいので、昔から愛用されています。
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