BUZZ RICKSON’S10周年記念第2弾


ウィリアム・ギブスン最新作「Pattem Recognition」にBUZZ のMA-1が登場することになった経緯はこういうことだ。「私はヴィンテージの服やミリタリーウォッチを集めるのが趣味なのですが、あるとき、同じ趣味を持つ友人が東京でBUZZ のUSネイビーデッキジャケットを見つけたときの興奮を語ってくれました。そこで私はネットで検索し、BUZZがMA−1を復刻していることを知りました。その後、海外のファッション誌で「究極のMA−1」として紹介されているのも見かけました。私はこの小説のヒロインにはシンプルでクラシックなものを着せたいと思っておりBUZZのMA−1を思い出したのです。アメリカのメーカー製MA−1というのも考えましたが、ヒロインの宝物というイメージにしたかったのでよりこだわりがあって高価なBUZZのMA−1にしたわけです。と、ギブスン氏は語ってくれた。もちろん彼の手に渡された「BLACK MA−1」は素材、縫製、パーツにはとことんこだわっており、黒であるという以外は、全て当時のスペック通りに仕上がっている。BUZZは単なるミリタリーブランドではない。こんな偶然から生まれた、夢のあるストーリーを大切にする柔軟さと革新性を持ち合わせているのだ。

BUZZ 10周年記念モデル第2弾は、衝撃の「BLACK MA−1」だ。往年の味わい深いフライトジャケットを限りなく忠実に再現してきたBUZZ RICKSON’Sが、なぜ歴史に存在しない「BLACK MA−1」を作ったのだろうか?それにはもちろん理由がある。ことの発端は2003年1月に欧米でのBUZZの代理店「イーストマン」社から受けた、あるお問い合わせFAXだった。「BUZZ RICKSON’Sには黒のMA−1は存在するのか?」そんなわかり切った質問に、逆に疑問を感じ詳しく問いただしてみると、最近、海外ではBUZZの黒のMA−1への問い合わせが殺到しており、その理由としてある著名な小説家の最新作にBUZZの黒のMA−1が何度も登場するためであることがわかった。その小説家とはキアヌ・リーブス主演のSF映画「JM」の原作と脚本を書いた、アメリカのベストセラー作家、ウィリアム・ギブスン氏で、彼の最新作「Pattern Recognition」には高価なBUZZの黒いMA−1を宝物として大切に着ている、ケイスという名のヒロインが登場していたのである。また作家のギブスンは実際にBUZZ RICKSON’Sの製品を愛用しており、その魅力を理解した上で物語にBUZZ を登場させていることもわかった。このような事から、欧米でもBUZZ RICKSON’Sの製品は高く評価され、品質の優れたフライトジャケットとして広く認知されていることはわかると思うが、厳密な意味で歴史に忠実ではないものの、以前から要望の多かった「BLACK MA−1」が生まれたのは、こうしたいきさつがあったからなのだ。


1950年当時、軍に納品されたMA-1のサイズ表記はSMALL、MEDIUM、LARGEといった表記であったが、このBLACK MA-1は36,38,40といったインチで表示されている。

●マテリアル:2/2ヘビーナイロンツイル ●インターライニング
コットン、ウールパイル ●フロントファスナー:クラウン社製 
スプリングカムロック式 ●スナップボタン:MIL規格ブラス製
ラベル:パターンニコション仕様 BUZZ RICKSON’Sネーム


BUZZ RICKSON’S2003年F/Wカタログより参照
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