スーツって洗えますか?

2019.2.18

最近はウォッシャブルスーツなども出て、スーツを家庭で洗うということもあるようです。
でも一般的なスーツは洗えるのでしょうか?

まずは、スーツはどんな素材からできてるの?

一般的に高級なスーツはウールのものが多いようです。ウールは、糸の紡ぎ方や織方で光沢をだしたり、起毛して暖かみをだしたりと、スーツにはあった素材です。次に多い素材はウールとポリエステルの混紡でしょうか。ウール100%より肌触りはさらっとした感じになります。それから、ポリエステル100%のものもありますね。これはさらにサラサラした肌触りで、軽めの感じです。値段は経済的でもありますね。それ以外には、綿のスーツもあります。綿素材は少しカジュアルな感じのものが多いかなと思います。
他にはカシミアやシルクなど、聞くだけで高そうな素材でできたスーツもあります。いろいろな素材で質感を楽しんでみてください。

どんなスーツが洗えるの?

スーツには必ず「洗濯マーク」が縫い付けられています。おそらく上着のポケットの中。ズボンは後ろポケットの中ですね。
ここでまず、「水洗い」できるかどうかを確認してください。「水洗い不可」の表示があると、家庭では洗えません。
ポリエステル100%、もしくはウールとポリエステルの混紡のもが「水洗い可」になっていることが多いです。
ただ、私は個人的にはウォッシャブルタイプ以外では、家庭での洗濯はお勧めしません。ポリエステル100%であれば、まだ洗いやすいですが、他の素材だと洗った後に型崩れや縮みがでてしまうことがあります。それにアイロンがけもかなり難しいですし…
カシミヤはシルクなどの高級素材は家庭での洗濯はやめたほうがいいでしょう。

それでも洗いたい場合は?

ウォッシャブルタイプのスーツの場合は、取扱い表示通りに洗いましょう。
他のスーツの洗い方は、

洗う場合の注意点

洗う場合は、なるべく上着とズボンは一緒に洗いましょう。万が一、色落ちなどした場合、別々に洗うと上下の色が違うということになるかもしれません。
乾燥機は浴室乾燥機はやめたほうがいいですね。熱が加わることで縮みの原因になることがあります。
アイロンは要注意。何度も同じ場所にかけると光ってきたりします。当て布をしたり、裏側からかけたりしましょう。上着のボタンの折り返し部分ですが、しっかりと折り目をつけたアイロンがけをすると、なんだか薄っぺらく感じます。ここの部分はラペル(下衿)といわれる部分で、折り目をつけずにふっくらカーブするのがいい着こなしのようです。
このように、アイロンがけひとつでもスーツのイメージが大きく変わります。洗い方だけでなく、アイロンがけにも要注意です。
ご家庭でスーツを洗う場合は、洗濯方法、乾燥、アイロンどれをとっても、おそろかにすると折角のスーツが台無しです。
十分に注意してください。

スーツの由来は?

今のスーツの形状は、19世紀末から20世紀初頭にかけて広まったようです。
イギリスが由来のようで、乗馬に適した形状になっていたり、姿勢がよく見えるような構造になっていたりと、うんちくが詰まっています。
スーツには、色んな部位に名称とそれぞれに様々な形があります。生地の種類からはじまって、ダブルかシングルか、襟の形、ポケット、ズボンのタック、裾の折り方、などなど。オーダースーツの場合は決めることが多すぎて大変ですよね。(私はオーダーでスーツをつくることがないので知ったかぶりですが…)こんなに名称があるということは、それだけこだわる人がいるということ。そんなこだわりのスーツを着こなしている人を見るとほれぼれしますね。
昔はスーツはビジネスマンの鎧(よろい)だ!なんて言っていましたが、最近はスーツを着る人も減ってきています。
私もスーツを着るのがおっくうになってきて、少し楽な格好になってきつつあります。たまにはパリッとしたスーツを着て身も心も引き締めるのもいいですよね。

スーツを洗う洗剤は?

残念ながらスーツ用の洗剤は開発していません。
個人的にはあまりスーツを家庭で洗うことはお勧めしませんので…

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

筆者しょうかい

ふるしゃわー

この記事を通じてみなさんに木村石鹸のことを
好きになってほしいと願って本気で頑張るベテラン社員です。