カシミヤの衣類の洗濯

2018.12.26

カシミヤと聞くと「暖かい」「かるい」「肌触りが良い」など、着心地よいイメージがしますね。
高級な素材ですので、大切に使っていきたいものです。
ここではカシミヤが洗えるのかみていきましょう。

カシミヤとは

一般にカシミヤの素材はカシミヤヤギの毛からできた繊維です。
カシミヤヤギは寒暖差の激しい高い台地に生息しているので、毛に保温性が高く、しなやかで、肌触りも柔らかく感じます。カシミヤヤギ1頭あたりで使える毛は、厳選するのであまり多くありません。これも高額になる原因となっているようです。
確かにこんなふわふわのヤギの毛でしたら、暖かそうですよね。

カシミヤの特徴

カシミヤの毛は、羊毛などよりも繊維自体が細く、しなやかです。柔らかく保温性も高いので大変着心地の良い素材です。
また、伸縮性がいいので、型崩れも比較的しにくく、光沢もあるので高級素材として好まれます。
ただ、柔らかい素材なので毛玉ができやすくなったりします。毛玉は引っ張らずに丁寧に切ってください。

カシミヤの洗濯

では、カシミヤは洗濯できるのでしょうか。
家庭で洗濯できるかどうかは衣類についている洗濯マークを確認してください。
水洗い不可となっていたらクリーニング店などに相談してみてください。それでは洗濯方法をみていきます。

1. まずは洗濯マークを確認。

ほとんどの衣類には洗濯マークがあります。
ここでは「水洗い」できるかどうかの確認をしてください。水洗いできるかどうかは桶のようなマークでわかります。ここに「×」があると家庭で洗うことは避けたほうがいいですね。

2. 洗濯機で洗わない。桶などで軽く押し洗い。

洗剤は中性のものを使用してください。おしゃれ着用の洗剤などを選んでください。
まずは桶に水をためて中性洗剤を入れて洗浄液をつくります。その中に軽く畳んだ衣類を入れて、軽く押し洗いしましょう。この時、お湯は不可です。ぬるま湯までにしてください。ごしごしともみ洗いするのも厳禁です。洗ったあとは、ていねいに押し洗いですすいでください。
なぜ、お湯やもみ洗いが不可かといいますと、カシミヤなどの動物の毛は伸びる際にできるキューティクルに関係しています。動物毛は水に浸けるとキューティクルが開きます(お湯だとさらに開きます)。その開いた状態でもみ洗いすると、開いたキューティクル同士がもつれあって絡まってしまいます。そうなると縮みや型崩れの原因になってしまいます。
なるべく優しく洗いましょう。

3. 脱水は洗濯機で。なるべく短い時間にしましょう。

洗濯は手洗いでしたが、脱水は洗濯機を使います。脱水を手で絞ると生地を傷めることになります。
洗濯ネットに畳んで入れ、30秒から1分程度、極力短い時間で脱水します。長時間の脱水は生地を傷めてしまう原因になるのでなるべく短めに。

4. 干し方は平置きで。

乾燥機を使っての乾燥は厳禁です。干し方は陰干しで、平置き。吊干しは避けましょう。吊ってしまうと水分を含んだ生地なので自らの重みで型崩れしてしまいます。セーター干し用の平置きのネットなども販売していますので活用してみるのもいいかもしれません。
マフラーなどは洗濯ピンチなどでとめると形がのこるので注意しましょう。

高級素材ゆえ

最近では少なくなったはずですが、昔は「生産2、製品8」などと言われたりもしました。何のことかといいますと、カシミヤ毛の生産では2くらいなのに、セーターなどの製品になると生地の量が8ほどになっている。という意味なんです。カシミヤに違う毛を混ぜて見た目の量を増やしていたんですね。カシミヤ毛と羊毛を混ぜてしまうと、素人では見分けがつきません。そこで安価な羊毛を混ぜるということが、カシミヤ糸をつくる現地工程のどこかで行われたりしていたんです。現在では販売店の検査などの確認が厳しいので、このようなことはないはずなんですが…
カシミヤはそれだけ魅力的な素材ということなんです。保温性だけでなく、吸放湿性が高いので蒸れにくかったり、肌触りがなめらかで、光沢もある。こんないい生地なので今でも非常に人気があります。
カシミヤのセーターやマフラーなどは触るだけで気持ちいいですからね。

残念ながら現在では木村石鹸にはカシミヤを洗う洗剤はありません。
開発できたら紹介しますね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

筆者しょうかい

ふるしゃわー

この記事を通じてみなさんに木村石鹸のことを
好きになってほしいと願って本気で頑張るベテラン社員です。