紙の片面に熱で溶けるノリが塗布されている障子紙の貼り方です。障子のサンから、古い紙やノリをキレイに拭き取ってから貼りましょう。木材以外の障子紙には使用できません。
用意するもの
アイロン
延長コード
カッターor
障子紙ナイフ
カッターガイド
or定規
タオル
(桟拭き用)
注意事項
- アイロンはスチームでのご使用を避け、ドライでご使用下さい。
- ロールの外側にのりが塗布されておりますので、外側を枠に貼りつけて下さい。
- 日射しを強く受け、サッシの内側で高温になる障子への使用は避けて下さい。熱で剥がれることがあります。
- アイロンのお取扱いには充分にお気をつけ下さい。また、使用後は速やかに電源を抜いて下さい。
手順
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- 1古い紙をはがす
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「アイロン貼り」障子紙が貼ってある場合
外枠から3cm程内側にナイフで切り込みを入れ、外枠に接着している紙の上からアイロン(温度は高温にセット)を当て、紙が熱いうちにゆっくりはがす。順次周囲の外枠から紙をはがしたら、次に同じようにして中の桟に接着している紙をはがす。 -
「のり」で貼ってある場合
水を含ませたタオルで、のり付けしてある紙の上から十分に濡らして、ゆっくりはがす。桟にのりや紙のカスが残っていると、接着不良の原因となるのできれいに拭き取り、桟を充分に乾燥する。
※便利な、専用の障子はがし剤もございます。
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- 2貼る紙の位置を決める
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紙は巻いてある状態で外側の面を貼ります。
50cm位紙を広げ、障子の外枠と平行になるよう位置を決めたら、両すみを2ヵ所アイロンの先端を使って仮止めする。
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- 3周囲を仮止めする
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紙を軽く引っ張りながら障子の全面に広げ、周囲の外枠を数ヵ所同じように仮止めする。
※貼るときはアイロンを中温(150℃位が最適)にセットして下さい。
※仮止め時にシワ・タルミがない様にピンと張っておくのがコツです。
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- 4中の桟に紙を接着する
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紙を仮断ちしてから、
アイロンの底全体を平らに当てて、同じ個所に止めないでゆっくり滑らせます。必ず桟の上を内側から外側へ、シワを逃がすように接着します。
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- 5余分な紙をカット
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紙の接着しろの巾を1cm位残して、定規などを当ててナイフで切り落とす。
※障子紙をカットする際は丸刃カッターが適しています。
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- カット位置について
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障子戸の形によってカット位置が変わりますので、下記をご参考にしてください。
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●枠に段差(紙じゃくり)がある場合
外枠の段差にあわせてカットします。 -
●枠に段差(紙じゃくり)のない場合
外枠のノリ付け部分が1cm程度になるように、切り取って下さい。
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- 6外枠に紙を接着する
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紙の周囲をアイロン底面が平らになる様に当て、外枠にしっかりと接着させます。
外枠に段差(紙じゃくり)がある場合はアイロンの外側をつかって接着します。
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- ポイント
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●余った紙は重ね貼りができますので、補修用にお使い下さい。
●長い時間同じ個所にアイロンを当てないで下さい。
●従来の障子用澱粉のりでも貼れます。