【金賞受賞酒とは】
鑑評会で金賞を取った酒というのは旨い酒なのか? という点ですが、旨い酒の概念については飲む人それぞれで違いますので、金賞をとったから必ずしも旨く感じるかは飲み手によって違いが出ます。
誤解を恐れずに書けば、鑑評会で金賞をとれる酒というのは、金賞受賞できるお酒の傾向というものは年々変化していますが、受賞できる酒質はある程度決まっています。
ある程度目標となる酒質があり、それに近いもしくは越えるお酒を安定して造れるかどうか、つまり酒造りの腕そのものが競われています。たとえば、鑑評会で金賞を取るには山田錦35%精米で協会9号系の酵母、いわゆる「YK35」という造りのものがほとんどです。
通常蔵元が得意としている酵母が10号酵母で、それを得意とする蔵であっても出品はYK35になる場合が少なくありません。
市販酒と出品酒は違うと言われますが、上記のことを踏まえれば当然有り得る話です。出品酒というのは、極論をいえば賞をとるためだけの酒でもあるわけです。味わいの嗜好や市場を意識しない酒とも言えます。
金賞受賞をした蔵元の市販酒がどのようなレベルのものを出しているかは蔵元によって違います。ただ、金賞を受賞した蔵元というのはそれ相当の酒造技術を持っているということは間違いの無い事実であると言えます。もちろん、当店で取り扱いしている銘柄については市販酒にも十分力を注いでいるお薦めの酒ばかりです。(^-^) |