カシミアは、カシミアヤギから取れた動物繊維(獣毛)、またそれを織った毛織物です。カシミアヤギは1頭当たりの産毛量が少なく、軽い、手触りがよい、暖かい、光沢があるという特徴を有し、その高価さもあいまって「繊維の宝石」とも呼ばれる。
その反面、とてもデリケートな繊維なので、正しい方法で洗濯をしないと毛玉ができたり縮んだりしてしまいます。また、洗濯機で洗うと摩擦によって衣類が縮んでしまったり、毛玉ができる恐れがあります。基本的に手洗いで優しく洗います。
そこで、カシミヤを自宅で洗濯する方法をご紹介しましょう。
カシミヤを洗濯する前に確認しておくポイント
| ①洗濯表示の確認 |
洗う前に、洗濯表示のタグを確認し、適した洗濯方法で洗いましょう。
よく使用される洗濯表示は以下のものです。

洗濯表示内に「洗濯可能」マークがあれば、洗濯機で洗うことも不可ではありません。
しかし、カシミヤはとてもデリケートな素材なため、可能な限り手洗いするのがおすすめです。
家庭での洗濯不可のマークがある場合は、無理をせずにクリーニングに出しましょう。
| ②洗濯洗剤の確認 |
洗剤は「ウール洗い用洗剤」、「おしゃれ着用中性洗剤」、もしくは普段の髪シャンプを使用しましょう。
中性洗剤は弱アルカリ性である一般的な洗剤よりも、衣類にかかる負担が少ないです。
カシミヤは髪と同じタンパク質なので、シャンプーでも汚れを落とすことができます。
カシミヤを自宅で洗濯する方法
| -手洗いで洗う手順 |
とてもデリケートな繊維なので、基本的に手洗いをおすすめします。
手洗いの場合は、以下の手順を参考にして丁寧に扱いましょう。
1.洗面器に水を入れ、洗濯洗剤を溶かす
2.衣類を入れて優しく押し洗いする(こすったりもんだりするのはNG)
3.水が濁ってきたら2、3回取り替えてきれいな水で洗う
4.すすぐ(優しくすすいでいこう)
5.柔軟剤を含ませる(柔軟剤を含ませて油分を補給してあげよう)
また、カシミヤは頭髪と似た性質を持っているので、柔軟剤の変わりにコンディショナーを使用することもできる
6.脱水(軽く水を絞り、大きめのタオルで優しくタオルドライする)
| -洗濯機で洗う手順 |
手洗いがすすめですが、「洗濯表示」タグに「洗濯機マーク」が記載されている場合は、自宅の洗濯機でも洗濯できます。
洗濯機で洗う手順は以下の通りです。
1.洗濯機の”手洗いモード”を選ぶ(たっぷりのお水・短時間の洗い設定)
2.きれいにネットに畳んで入れる(摩擦を防ぐため、必ず1,2枚ずつネットに入れる)
3.中性洗剤(おしゃれ着洗い用)を適宜入れる(柔軟剤も忘れずに)
4.脱水(15~30秒と短めにする)
注意点:
▶水は必ず常温で洗いましょう。温度が高いと縮みの原因になります。
▶「ドラム式洗濯機」などの激しい動きは、摩擦が発生して縮みの原因になるためNGです。
カシミヤの干し方
1.干す時は「洗濯表示」タグを確認し、干し方の記載があれば、表示通りに干してください。特に記載がない時は、「平干し」をおすすめします。
2.平干しする時はハンガーにかけたり洗濯バサミで止めたりすると、衣類が伸びてしまうので注意してください。
3.また、変色を防ぐために直射日光を避け、風通しの良い日陰で干しましょう。
4.また、カシミヤの衣類を乾燥機で乾かすのはNGです。乾燥機に入れると縮んでしまったり毛玉ができたりする恐れがあるので、必ず自然乾燥させましょう。
カシミヤのアイロンのかけ方
アイロンをかける前に、「洗濯表示」タグにアイロンマークが付いていないかを確認してください。
よく見るアイロンマークは以下のようです。

1.「洗濯表示」タグにアイロンの記載があれば従いましょう。
2.低温設定で、必ず当て布を使用し、スチームは避けます。
3.軽く当てながら滑らせるようにアイロンを動かします。同じ場所に長時間アイロンを当て続けないように注意しましょう。
4.アイロン後、天然毛の洋服ブラシで一方方向にブラッシングすると、毛並みが整い、風合いと光沢が戻ります。
カシミヤ製品を長持ちさせるためには、アイロンの使用頻度を減らし、日頃のお手入れを丁寧に行うことが大切です。
カシミヤの服を洗濯で失敗してしまった場合、以下のステップを試してみてください。
ただし、完全に元に戻すことは難しい場合もありますので、慎重に行ってください。
1.すぐに冷たい水で優しくリンスして、洗剤や汚れを取り除く
2.髪用のコンディショナーをぬるま湯に溶かし、約30分ほどカシミヤの服を浸す
3.優しく押し洗いしてすすぐ
4.平らな場所にタオルを敷き、その上にカシミヤの服を置いて引っ張りすぎないように優しく形を整える
5.直射日光を避け、風通しの良い場所で平らにして自然乾燥させる
6.必要に応じて、低温設定のアイロンを使用して形を整える
(必ず当て布を使用し、直接アイロンを当てないように注意してください)
これらの方法を試しても改善しない場合は、プロのクリーニング店に相談することをお勧めします。カシミヤはデリケートな素材なので、今後は洗濯表示をよく確認し、適切な方法でケアするように心がけましょう。
カシミヤのお手入れのポイント
1.セーターなどはインナーの上から着用する
インナーの上から着用することで、汗や皮脂汚れが直接付着するのを防ぎます。
2.連続して着用しない
冬場で汗をかいてないからといって、同じ服を連続して着用するのは避けましょう。連続して着用すると刺激を受ける時間が増え、毛羽立ちや毛玉の原因となります。
3.洋服ブラシを使用する
カシミヤの衣類を着用後、洋服用のブラシ(天然素材のをおすすめ)で軽くブラッシングしてあげましょう。付着したホコリやゴミを取り除くことができ、毛玉もできにくくなるのでカシミヤの風合いを長く保つことができます。
カシミヤを長期保存する時のポイント
1.通風性のある暗所で保管する
2.綺麗に畳んで大切に保管する
3.防虫剤を必ずお洋服の上に置く
4.防虫剤は1種類のみを使用する
大切なカシミヤ製品を正しくケアして、長く愛用しましょう。