業務用鞄から生まれた鞄
「プレイン」

大工の道具袋や築地市場の集金袋などこれまでに数えきれないほどの業務用鞄を作ってきた経験を活かし、そのノウハウの蓄積から「鞄はこうすればもっと使う人の役に立つ」というイメージや工夫やアイデア。鞄で溢れかえる事務所の机で、まずはそれらを思いつくまま描いてみることから「プレイン」はスタートします。

トートバッグの手本は集金袋

ワーク トートのヒントになったのは、高速道路の料金所で使われている集金袋です。

大量の硬貨の重みが集中する持ち手は傷みが激しく、修理依頼が多くありました。そこで、同じように相当の負荷がかかると想定されるワーク トートの持ち手もグリップを牛革で念入りに補強。万が一傷みが生じた場合も牛革部分だけ取り換えられるので鞄を長く使うことが出来ます。

試作、使うの改良の繰り返し

デザインを決めて裁断し、試作品を縫い上げたら、早速使ってみる。開閉のし易さ

ポケットの位置、ベルトの付け方など。作り手が持ち手として感じた問題をとことん改良していきます。何度直しても納得が行かず商品化できなかった鞄もあります。「プレイン」には妥協という文字はありません。

知恵を出して無駄を無くす。

余分な装飾をそぎ落とし、使いやすさを追求して生まれた「プレイン」のシンプルな形。その製作過程でも無駄を可能な限り排除します。使う反物は幅890mm。使い勝手の良い

鞄の大きさを第一に考えながら、どう裁断すれば無駄を出さずに生地を活かせるか、とり都合を吟味し、今の形にたどりつきました。材料を大切にすることはモノづくりの基本。「プレイン」はシンプルでいいものを真っ当にに作っています。

最高級コーマ6号帆布純綿100%

「プレイン」で使用する6号帆布は綿糸の中でも繊維の長い最高品質のコーマ糸を撚って、高密度にに織り上げた最高級帆布。

厚手でとにかく丈夫です。夏場など暑さの厳しい環境下では繊維が乾燥して細くなり、隙間が出来て通気性が良くなります。反対に水にぬれた場合は、繊維が水分を吸って膨らんで生地の目が詰まり、天然の防水効果が生まれます。<BR>

「プレイン」は更にこの上に蝋引き加工を重ね、更に防水性を高めています。

日本の職人の確かな仕事

分厚く、硬い帆布と革。その二つを縫い合わせるには、専用の機械と熟練した技術が必要です。そのため「プレイン」は日本の職人の確かな手仕事によって一つ一つ丁寧に縫製されています。細部にわたる美しい縫い目は強度の証。使えば使うほどしなやかな感触と味わいのある表情が生まれてきます。修理が出来るので、手入れをしながら永く使い、自分の手に馴染む唯一無二の鞄になっていく様をお楽しみください。<BR>