グレンロセスは、最高のスコッチ生産地として知られるスペイサイド地方にて生産されています。ヴィンテージを記した商品のみ扱うシングルモルトとしてユニークなブランドであり、多くのスコッチウィスキーの原酒として重宝されているだけでなく、「カティサーク・ウィスキー」の核となるモルト原酒です。

■ヴィンテージのコンセプト
ある年に蒸留され樽に貯蔵されたモルトウィスキーで、熟成のピークに達したと判断されたものの中から、わずかな数量だけ選ばれた最高品質のモルトウィスキーだけにヴィンテージの称号が与えられます。こうして選ばれたモルトウィスキーは、グレンロセスのヴィンテージ・モルトとして大切に瓶詰めされます。

グレンロセスでは、モルトウィスキーの熟成に使われる樽が、ウィスキーの熟成にかかった年数よりも、仕上がりの風味に大きな影響を与えると考えています。ウィスキーの熟成には、アメリカ産またはスペイン産のオークで作られた最高品質の樽のみを使います。そして、アメリカ産オークの樽はシェリーまたはバーボンの熟成に使われた後に、スペイン産オークの樽はシェリーの熟成に使われた後に、ウィスキーの熟成に使用されます。

グレンロセスでは、熟成のピークに達したウィスキーのみを瓶詰めするため、熟成に費やされる長い期間を通じて樽の一つひとつを丹念に調べ、香りをかぎ、テイスティングを行っています。

ヴィンテージに選ばれたウィスキーは、グレンロセスのウィスキーにふさわしい高品質を持つだけでなく、「ヴィンテージ」として瓶詰めされるに相応しい、あらゆる点で素晴らしい特徴を備えていなければなりません。ある年に樽詰めされたウィスキーが、こうした厳しい基準をすべて満たすはずもなく、毎年ヴィンテージウィスキーが出来る保証はないのです。

グレンロセスのヴィンテージ・モルトのボトル一本一本には、蒸留日と瓶詰年が記載されています。


■パッケージ
グレンロセスのヴィンテージ・モルトのパッケージは、長きにわたりクラフトマンシップと最大限のケアを重んじてきたグレンロセス蒸留所の価値観を表現しています。

蒸留所のサンプルルームにあるボトルとラベルのサンプルを元に作られる透明なガラスのボトルとラベルは、実に素晴らしいものです。革新的で独特な「枠型」のパッケージは、優美なボトルを引き立たせ、ウィスキーの自然の色と高い品質を際立たせるように、特別にデザインされています。

「枠型」のパッケージは高く評価され、2002年ワイン&スピリッツ国際デザイン賞(the Wine & Spirit International Design Awards 2002)にて金メダルを受賞しました。


■グレンロセス蒸留所
グレンロセスの蒸留所は、スペイサイド中心部にある小さな町ロセスを流れるロセス川のほとりにあります。スコットランドのスペイサイドは、この地方原産で質の高い、独自のスタイルを持つシングルモルト・ウィスキーで知られる有名なエリアです。

澄んだ山の水がピートの上を流れるここスペイサイドの涼しく湿った気候は、熟成の過程で最も複雑でエレガントなモルトウィスキーを作り出します。そして、スペイサイドのモルトウィスキーならではのナチュラル・スモーキーな味を生み出します。


■製造過程
少量のピートを含んだスコットランド産の麦芽大麦をグレンロセス蒸留所に運び、粉にひき、もやし樽の中で熱い温泉の湯に浸します。温泉の湯は、近郊のグレン・ドゥーニーにある、グレンロセス蒸留所が所有する源泉から汲んだ湯を使用しています。

こうして出来た麦汁と呼ばれる糖質の液体を冷まし、ウォッシュバックと呼ばれる木製の大樽の中で冷まして醗酵させます。ここで出来たアルコールを、ユニークな形をした青銅のポットスチルで蒸留します。アルコールは2度蒸留しますが、2回目に蒸留したアルコールの「ミドルカット」だけを樽に詰めて熟成させます。樽材は主にアメリカ産オークを使いますが、スペイン産オークを使うこともあります。

出来たばかりのスピリッツを樽に詰め、蒸留所の倉庫に貯蔵し熟成させるのです。長時間かけて熟成させることで、ウィスキーがまろやかになるとともに、素晴らしい調和の取れた性質が生まれます。

シングルモルト・ウィスキーの原料はどれも同じで、大麦、イースト、水を使用します。しかし、出来あがったウィスキーの味は大きく異なるのです。自然の水源、ポットスチルの形、ウィスキーの熟成に使うオーク樽の種類、ウィスキーを樽で熟成させる期間、熟成中の気候など、蒸留所の環境が異なることが主な理由です。


■グレンロセス シングル・カスク
グレンロセス蒸留所で保有するシングルカスクの中から、大変古く高品質な4種を厳選し、熟成を重ねたカスクそのままの度数と色でボトリングしました。選ばれたシングルカスクは、グレンロセス・シングル・スペイサイド・モルト1966年から2種、同じく1967年から2種です。

それぞれのボトルには、ボトル番号と総量を記入したタグを付けています。ボトルはオーク材で作った枠型に入れ、その枠型の頭頂分には、実際の熟成に使ったオーク樽で作った栓を施しました。1966年の樽にはスペイン産のオークが、1967年の樽には密度の濃いアメリカ産のオークが使われており、これらの樽はいずれも、以前はシェリーの貯蔵に使われたものです。

ひとつの樽から212本しか作ることが出来ないシングルカスクは、著名なグレンロセスのシングル・スペイサイド・モルトの中でも他に類を見ない価値ある逸品です。