■「カティサーク」について
1923年に誕生し、世界のウィスキーTOP 10にランクインされるビッグブランド。グレンロセス、マッカラン、といったスペイサイド地方のモルトを主に使用した、まろやかで上質な仕上がりが特徴です。

■「カティサーク」の歴史
「カティサーク」の歴史は、1923年3月23日のロンドンはセント・ジェームズ通り 3番地から始まる。そこはワイン商「ベリー・ブラザーズ&ラッド社」創業の地であり、経営者の一人であるフランシス・ベリーは、米国に向けたスコッチ・ウイスキーの開発を考ており、禁酒法の時代が終わろうとしていた市場に、まったく『新しいウイスキー』を送り込もうとしていた。

彼の考えていたものは、過度のカラメル着色をしないライトタイプのウイスキー。それまでのスコッチ・ウイスキーは、スモーキー・フレーバーが強く、濃いカラメル着色が主流だったのだが、やがて、スコッチ・ウイスキーとして初めて、淡い自然な色あいをもつ「カティサーク」が誕生し、イギリスで発売されるや否や、バハマのエージェントを経由して禁酒法下の米国に大量に持ち込まれた。以来、「カティサーク」は全世界でその名を知られるビッグブランドとなり、世界のスコッチウィスキーの中で、ベスト10に数えられる販売量を誇っている。


■名前の由来
フランシス・ベリーとその友人でスコットランドの芸術家でもあり、後にブランドの名づけ親ともなったジェームズ・マクベイが、これまでにない新しいスコッチ・ウイスキーについて話していたその頃、街はポルトガル船籍となって第一線から退いていた快速船『カティサーク号』が、ロンドンに戻ってきたという噂でもちきりだった。

英国における帆船は発見と冒険、そして帝国時代を象徴するもので、中でも1869年進水のカティサーク号は、お茶を中国から運ぶティー・クリッパー・レースで大活躍し、世界最速の船として快速ぶりを発揮していた。歴史的で冒険心に富んだイメージにピッタリだったカティサーク号は、まさに彼らが目指す新しいウイスキーの名にぴったりだったのである。CUTTY SARKとはスコットランドの古語ゲール語で「短いシミーズ」の意味。