スコットランド最初の政府登録蒸溜所として有名。スコッチの歴史において1824年という年は記念すべき年であったその前年に酒税が大幅に改正され、1世紀以上続いた密造酒の時代が終わりを告げたこのグレンリヴェットが政府公認の第一号蒸留所としてスタートしたのがまさにこの年オレンジや花のようなエレガントな香りがあり、バランスがとれた深みのある味とシャープな切れ上がりがなんともいえない。

創業時から変わらぬ伝統の製法と風土、選び抜かれた原材料と200年変わらぬマザーウォーター、そして熟練した職人たち、どれ一つ欠けても「ザ・グレンリベット」は生み出されません。1824年、創業者ジョージ・スミスは、ザ・グレンリベット蒸留所をスコットランド初の政府公認蒸留所としてスタート。ザ・グレンリベットの歴史そのものがスコッチ・ウイスキーの歴史となっています。

当時その品質と名声にあやかろうとして多くの蒸留所が「グレンリベット」を名乗っていたことから、区別を求め、1880年 定冠詞 「THE」 を付けて 「ザ・グレンリベット」と名乗る事が政府に認められました。

ザ・グレンリベット蒸留所はリベット渓谷の山岳部に位置しています。リベット渓谷は年間を通して一定の気温と湿度が保たれ、良質な水も豊富な、ウイスキー造りに欠かせない自然環境を備えています。


■ジョージの湧水
マザーウォーターとして使用されるジョージーの涌水は、地下約200mの水脈を源泉とし、水温は年間5〜8℃と一定しています。ミネラル分に富む硬水で特有の香気成分を形成しています。

■ランタン型のポットスチル
蒸留に用いられるポットスチルは、胴体とパイプ部分にくびれがあるランタン型。大きさも形状も創業以来変わっていません。ユニークで背丈の高いポットスチルがザ・グレンリベットの特有の個性を生み出します。

■最低12年の樽熟成
原酒の性格を活かすために、熟成を行うオーク樽の中でもシェリー樽の使用量を抑え、バーボン樽の使用比率が高くなっています。ザ・グレンリベットは最低12年以上の時間をかけて熟成を行います。