■アードベッグ・ディスティラリー社。
アイラ島南岸にあるアードベッグ蒸留所は1815年、島の住民マクドーガル家によって創設された。 アードベッグとはゲール語で「小さい岬」の意味。150年近くはマクドーガル家が経営にあたっていたが、その後は浮沈を繰り返し、近年になってからも操業と休業を繰り返してきた。

1980年代の最初に閉鎖されたが、1997年にグレンもーレンジ社が買収。同社のもとで大改修工事が進み、操業が再開された。 全モルト・スコッチ中最もピートの度合いが強く、アイラ・モルトの中でも特異な存在となっている。蒸留器は初留、再留釜合計2基。 ランタンヘッド型で再留釜にはアイラ島では唯一、精留器が取り付けられ、独特の個性を生む。ビジターセンターも充実し、アイラ島の蒸留所の中でも 唯一食事もとることができる。