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カシミヤとは

カシミア 山羊 写真

CASHMERE

最高級の天然繊維といわれるカシミヤ毛はカシミヤ山羊から採取する。
主産地は中国北西部および外蒙古で家畜として飼育される。
被毛は太くて長いヘアーと細くて短い肌毛からなり、五月初旬、これを熊手で掻き取り、肌毛だけを分離して使用する。
色は白、グレー、ブラウンがある。
平均繊度 15μ

カシミヤとナポレオン

カシミヤ・・・それは、1798年エジプト遠征のお土産に、皇帝ナポレオン1世が、妻のジョセ・フィーヌに持ち帰ったものは、インド産(カシミール高原)のカシミヤ・ショールでした。

ジョセ・フィーヌは、絹よりもしなやかで、素朴さと豪華さが同居しているようなカシミヤ・ショールに魅了されました。

フランスのファッションリーダーであった、ジョセ・フィーヌの影響で、カシミヤ・ショールの流行は、瞬く間にヨーロッパの上流社会に広まりました。

(一部にナポレオンが持ち帰ったものは、カシミヤの原種と言われる「シャトーシュ」のショールで、指輪を通すことのできる最高級品だとも言われています。)

カシミヤの産声

カシミヤは山羊の一種で、中国・モンゴル・アフガニスタン・イラン等、年間の寒暖さ70℃(35℃~-35℃)、昼夜の温度差も非常に大きく、牧草の少ない乾燥地帯で放牧されています。

カシミヤ山羊の全身は粗毛が生え、その下(根元)に防寒用の柔毛(産毛)が密集し、この産毛を紡いで織物にします。

カシミヤは繊維の宝石

カシミヤの産毛は非常に細かく、手触りは柔らかく、絹のような光沢と独特のヌメリがあり、保温生と吸湿牲が高いのが特長です。

その上、産毛量が少ないので、カシミヤは繊維の宝石とも言われています。

カシミヤ原料には白と茶色  

カシミヤ山羊には、ブラウンカシミヤ・ホワイトカシミヤ、又その中間色の種類があります。

ホワイトカシミヤは、利用範囲の関係でブラウンよりも価格は高い。

しかし、原料の質はホワイトよりもブラウンの方が繊度も細く、質的には上で、中国の内蒙古産のブラウンカシミヤは世界最高の品質と言われています。

カシミヤの彩毛は年1回だけ

カシミヤ山羊は寒い冬が終わり、中国の内蒙古では春の5月になると、防寒用の産ぶ毛が皮膚から分離し始めます。

これを針金製の熊手の様な道具でスキ取ります。

この頃の短期間が彩毛の期間で、遅れるとフケが多く出て、原料価値が下がります。

カシミヤのディヘアー(整毛)・・・産ぶ毛だけを取り出す  

カシミヤ山羊の表面をスキ取ると、チクチクする太いヘアー(粗毛)と産ぶ毛・土・等が混ざっています。
これを土毛と言い、この土毛から産毛だけを取り出す工程を整毛と言います。

  毛の長さで分ける 土を落とす    
土毛 選別 振るい 洗い 整毛
グリージーカシミヤ   ウイロードカシミヤ スカードカシミヤ ディヘアードカシミヤ

土毛から整毛上がりまでの間に(ディヘアーの割合にもよりますが)重量が約50%に減量してしまいます。

カシミヤ原料の等級(複雑で境目を決めるのが困難)

原料市場では{繊度(繊維の細さ)・繊維長・ヘアーの混入率}によりランク付けされます。

ランク 繊度 繊維長 ヘヤー混率
1級品 14ミクロン前後 34mm以上(最高で38mm位) 0.1%
2級品 14~15ミクロン代 30mm~34mm 0.2%
3級品 16ミクロン前後 28mm~32mm 0.3%以下
4級品 16ミクロン以下 30mm以下 0.5%
5級品 16~17ミクロン以下 28mm以下 0.5%以上
・・・ ・・・ ・・・ ・・・
8~9級品 17~18ミクロン 24mm以下 1.0%以上

1μ(ミクロン)は1/1000mm 、ビキューナ12μ・上質ウール19~20μ・人間の毛髪は約40~50μ

カシミヤの最高風合

しかし、カシミヤと名がつけばすべて最高の風合、と残念ながら申し上げられません。

上記の物語は、実際のものづくりの上で実証されています。

しかし、売り場での表示は、カシミヤ100%(ピュアカシミヤ)等のみで、物の良し悪しの表示は無く、顧客自身が物を見分ける目を養う以外に、方法はありません。

カシミヤとアザミ

カシミヤは起毛してコート地を作ります。

起毛機にはワイヤー起毛(針起毛)は一般的ですが、より密な羽毛を出すためにアザミの実のトゲで起毛します。

アザミはドイツ原産でチーゼルとも呼ばれる1年草の植物の実です。

カシミヤの起毛にはアザミは不可欠な存在で、現在実際に稼動されているのは、わずか数台程度ではないかと思われます。

尚、アザミ起毛には水を使用しない乾式起毛・・・ビーバー仕上げ

水に濡らして起毛する・・・ウェーブ仕上げがあります

あらゆる機械の発展した今日でも、アザミの実に勝る起毛がないというのは、本当に不思議に思います。

カシミヤの産毛と自然環境

カシミヤ山羊の産ぶ毛の状態、自然環境と密接な関係があります。

もともと寒暖差は70℃、年間降雨量100~200mmという牧草も生育しにくい厳しい自然環境の為、食料の牧草も少なく、その上厳寒から身を守る為に神様から非常に繊度の細い産毛を授けられています。

自然環境が厳しい年は、良質の産毛が多く、穏やかな年は、良質の産毛が少ないとされています。

カシミヤ1頭からマフラー1枚分

1頭のカシミヤ山羊から1回の彩毛で彩毛量は、産毛換算で150gです。

マフラー1枚分作るのに、カシミヤ山羊1頭分が必要です。

カシミヤコート1着分は、1年間の産毛量で7~8頭分必要と言う計算になります。

カシミヤの良い原料とは

カシミヤ原料の良し悪しを決めるのは複雑です

良いカシミヤ原料は・・・

  1. 繊度が細いこと
  2. 産ぶ毛の長さが長いこと
  3. 毛艶があって、ヌメリ感のある事
  4. 毛痛み(製毛工程や、その他で損傷する)が少なく、ヘヤー(粗毛)の混率の低い事
  5. カシミヤ以外の混入物が含まない事(0・02%以上は使用せず)

現在の産地は、残念ながら商道徳感が低いため、信じられないことが起こります。
カシミヤ製品をご購入の際は信頼できる、メーカーやお店から購入するのが安心です。

カシミヤニット