【ロックミシンの糸調子について】

お届けの際、糸調子を合わせたお試し用の糸がセッティングされております。

別の糸に付け替える前に、まずは試糸で縫いの状態をご確認ください。

 

■糸調子がうまくとれない

糸を付け替えてから糸調子がうまくとれない、きれいに縫えないとお問い合わせをいただくことがありますが、その場合は付け替えた糸の糸かけに原因がある可能性がございます。

正しく糸をかけたと思われていても、実はきちんとかかっていなかったということも少なくありません。

以下、糸かけのポイントをご確認いただき、今一度取扱説明書に沿って糸かけを行ってください。

・糸調子のお皿にしっかりと糸をかける

糸調子ダイヤルのところには、糸調子のお皿があります。

そのお皿に糸を挟むことによって、正しい糸調子をとりますので、必ず奥までしっかりと糸をかけることが大切です。

MO-113NMO-114DNMO-1000MMO-345DCNMCS-1500Nは、押えを上げると糸調子のお皿が開きます。

糸かけの際は必ず押えを上げて行ってください。

 

MO-50eNMO-522Nは押えを上げても糸調子のお皿は開きませんので、ご使用者にて糸調子ダイヤルの奥までしっかりと糸を入れる必要があります。

ダイヤル部分に糸をかける際は、ダイヤルの手前で糸が動かないように指で押えた状態で、ダイヤルの奥まで糸をしっかりと入れてください。

MO-50eNは糸案内プレート、MO-522Nは糸案内板のところで糸を押えるとかけやすいです(下図、赤丸部分)。

なお、ピンセットでお皿を開いて糸を奥まで入れる方法もございます。

ダイヤルと本体の隙間にある糸調子のお皿をピンセットで開き、そこへ挟むように糸を入れたらピンセットを抜いてください。

 

 

 

2本針4本糸ロックミシンの糸調子の取り方

 

上記は2本針4本糸の縫い目の絵です。

まず、一番先に針糸(右針&左針)の糸調子を見てください。

生地が厚くなったりすると、針糸がきちっと締まらず、生地裏の針糸の縫い目がループ状に残るようになります。

上記のように左右の針糸が締まるように、糸調子ダイヤルを半目盛程度ずつ強く(大きい数字の方に)して試し縫いで糸調子を確認してください。

※いきなり2〜3目盛ダイヤルを動かすと、糸調子が判りづらくなりますので、すこしずつ廻して調節してください。

上記のように針糸が締まらないと、ルーパー糸もつられて糸調子が変わりますが、まずは上記の針糸の糸調子を合わせることが重要です。

 

4本糸の針糸の縫い目は上記のように、生地表は右針はステッチ状に見えます。

なお、生地裏は下ルーパーのループの真ん中をギュッと締めた縫い目です。

ステッチ状には見えません。これが正しい縫い目です。

 

次に、ルーパー糸の糸調子を見ます。

上記針糸は生地裏も締まった状態でも、上下ルーパー糸の糸調子が悪い場合は調節が必要です。

上記の絵の様に上ルーパー糸(生地表のループ状の縫い目)及び下ルーパー糸(生地裏のループ状の縫い目)のループの先端(生地端側)が、軽く生地端から出ているのが綺麗な縫い目です。

また、ループ先端が生地の反対側に行かず、生地表裏どちらから見ても、ループ先端が軽く出ているのが正しい糸調子です。

 

例えば、上ルーパーのループ先端が、生地裏の方に行っている場合は、上ルーパーの糸調子が弱いもしくは下ルーパーの糸調子が強いです。

上ルーパーの糸調子ダイヤルを半目盛強く、下ルーパーの糸調子を半目盛弱くして、縫って糸調子を確認します。

上記と反対に、上ルーパーが強く、下ルーパーが弱い場合は上記と逆の調節を行います。

 

1本針3本糸も、上記4本糸の右針の縫い目がない状態と思っていただければ結構です。

糸調子の取り方は上記と同じです。