比容積について

生地比容積とは
 食パンを作る時、レシピと同じように作りたいのに、ケースのサイズが違うためにお困りになる時がありませんか? レシピには、2斤と書いてあっても我が家には、1.5斤だけしかない。(同じ2斤型でもメーカーによって違うことがあります。深い、長い、etc・・・)そこで食パン生地の重量を解りやすくするために比容積をご紹介します。
比容積と言う言葉は、あまり聞きなれない言葉ですね。この言葉は、製パン業界で広く使われている言葉です。パン作りの本で時々出ているのをご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。ご家庭によってケースが違っても、比容積を使うとレシピと同じ条件で食パンを作ることが可能です。

比容積とその計算方法
型の容積の求め方 丸菱で取り扱っている2斤型の場合
サイズ:内寸250(238)x113(105)xH120mm 型は台形をしているので
(25+23.8)÷2×(11.3+10.5)÷2×12cm≒3192cc (型の容積) となります。

丸菱で取り扱っている1.5斤型の場合
サイズ:内寸220(208)x113(105)xH120mm
(22+20.8)÷2×(11.3+10.5)÷2×12cm≒2800cc (型の容積)となります。

 

型に水を入れて量った重さが、容積に等しいのでやってみてください。
生地比容積の求め方
山型食パンのレシピでは、1.5斤型で生地量約700gです。粉の分量は380gです。
生地比容積=容積÷生地量  2800÷700=4  となります。

これと同様の食感の食パンを2斤型で焼くとすると、レシピに比容積4と表示しているので
   3192(ケースの容積)÷4(比容積)=798  約800gの生地が必要です。

   800÷700×380≒435g が粉の分量となります。
生地比容積が大きいほど軽い食感のパンが出来ます。小さいと食感が重くなります。