傘屋さんへ行こう!

心斎橋みや竹 kasaya.com 傘屋さんへ行こう! コバヤシ洋傘店(東京都豊島区巣鴨)




Shop Data
 Shop name :コバヤシ洋傘店
 Place :東京都豊島区巣鴨3-19-13
      
 Tel :TEL:03-3918-2460
 Established year
 :昭和25年

おばあちゃんの原宿”に店を開く

2000本の品数を誇る下町洋傘店

コバヤシ洋傘店



 ショーウィンドウ、ショーケース、そして店内壁面にディスプレイされた長傘に折りたたみ傘。その半端ではない種類と本数の多さにま ずは驚かされる。「店に出ているものだけで1500本くらい。在庫も合わせたら2000本にはなる。ほぐし織りや先染め生地の傘、シルクの傘 もありますよ。タイプでは長傘と折りたたみ傘が半々。紳士用とキッズ向けが2割くらいで、あとは全部婦人傘ですね」。店頭で小気味よく 接客する小林昌子さん(66歳)は、店内を見回しながら説明する。そのそばで、2代目店主の小林仁さん(71歳)が優しく微笑む。  

コバヤシ洋傘店(東京都豊島区巣鴨3-19-13 TEL: 03-3918-2460)は、巣鴨駅から徒歩5分、“おばあちゃんの原宿”の異名をとる巣鴨地蔵 通り商店街に店を構える。有名な「どげぬき地蔵」がある高岩寺は目と鼻の先だ。平日も午前中から人通りが絶えず、参拝に訪れた客がひ っきりなしに店に立ち寄る。特に、毎月「4」のつく日(4日、14日、24日)は、縁日であり、“原宿”は一番の賑わいを見せる。「普段と は比べものにならない人通り。うちもその日はてんてこ舞いの忙しさ」と、店主はうれしそうに目を細める。


小林仁さんと妻の昌子さん

 店は先代が昭和10年ごろに開業。元々埼玉の農家の長男だったが商売に興味を持ち、遠縁が東京の入谷(現台東区入谷)で営む傘屋で手 ほどきを受けた後、自ら下谷坂本(現台東区下谷)に店を築いた。戦時中は店を明け渡し、一家で埼玉に疎開。先代は兵役を勤めたが、傘 の骨などの材料は疎開先に送り、大切に保管しておいた。復員後、その材料を使い製造卸をしながら再び傘の世界へ。昭和25年には今の場 所に店を開く。「店の照明ははだか電球。みかん箱を並べて戸板をわたし、その上に傘を並べていた。当時は飛ぶように売れましたね」( 仁さん)。


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