傘屋さんへ行こう!

心斎橋みや竹 kasaya.com 傘屋さんへ行こう! 日本橋三越本店(東京日本橋)

* Shop Data
 Shop Name :日本橋三越本店
 Place :東京日本橋
 Tel
 Established year :1904年

“百年のホスピタリティ”求め集う客 平日でも途切れることを知らず
『日本橋三越本店』


日本橋三越本店は、1904年に日本初の「デパートメントストア宣言」をしてから今年でちょうど百年目を迎える。
その間、欧米由来の様々な高級品を店頭に並べてきた。傘も宣言のわずか三年後という極めて早い時期に販売が開始され、その後も代表的な商材のひとつとして三越の歴史と歩みをともにしている。

現在、傘売場には、常時約1000本の商品が陳列されている。特にこの売場の三大ブランドであるバーバリー、セリーヌ、ミラショーンについては品揃えが豊富。今年の流行色であるパステルカラーの新商品が華やいだ雰囲気を演出している。
売上げの6割は三段折のミニ傘。フェミニンなもの、フリル使いのデコラティブなものがよく出ているという。

しかし、特長はトレンドを押さえた品揃えの豊富さだけではない。ここでは、三越ならではの、心のこもったホスピタリティが提供されているのだ。

まず驚かされるのが接客スタッフの多さ。傘売場だけで10人前後は配置され、お客様を一対一の丁寧な応対で迎える。商品は手に取りやすい高さにあり、同じ色ごとにまとめて陳列されたりしている。好みの色で選ぶお客さんが多いからだ。

そんな売場をまとめるのはショップマスターの坂井孝二さん。名古屋から単身赴任でここに来て2年目。自ら額に汗して、お客様のあいだをとにかくよく動きまわる。
「東京のお客様は傘へのこだわりが強い」と坂井さん。
そうした人たちに、どうすれば満足していただけるのか。坂井さんは、常にこの点を追い求めているという。実直な人柄の陰に強い信念と確かなプライドが見え隠れする。
三越という看板をしっかり受け止めているのだ。



こうした、売場に代々受け継がれてきた、いわば“百年のホスピタリティ”を求め、今日も多くの客が訪れる。
平日でも午前中から賑わいを見せ、休日に負けない売上げを記録するという。ちなみに今年の母の日向けギフトも前年比115%と好調な売行きを見せた。




「傘屋さんへ行こう」トップ