そのため、安定的に供給することが難しく近年では、オゴ草と天草をブレンドした商品が充実しています。オゴ草は養殖ができるため、安定的に原料の供給ができるのです。
近年では天草の収穫量が減少し、1989年以前の最盛期には3000~5000tあった国内産天草の水揚高は、2015年は419tで終了。最盛期の10分の1にまで減少しています。
この限りある水産資源を人の手で守ってゆくために、指定業者にしか天草を入札することができない制度が設けられました。
当店は昭和30年初期に天草が入札制度になった時より、指定業者として天草を入札し、天草の卸業をしています。
昔から天草漁は、海女さんが海に潜っておこなっています。
収穫する天草は、水深4~5m程の浅い海底で育ったもの。数キロもするおもりを腰に巻いて漁をします。
一人の海女さんの平均収穫量は1日で約200~300キロ。
潜水服や酸素ボンベを装備しても約500キロしか獲ることが出来ません。
午前中は海の中で天草漁を行い、午後は獲った天草を陸揚げしてその日中に干します。
太陽光が十分に行き届く場所で育った天草は天草本来の香りが強くまさに海の幸。
この天草を使って作った寒天は絶品です。