素干し桜えび 国産と台湾産の違い


☆『素干し』って何?☆
生のまま、そのまま干したものを「素干し」と言います。
煮干しのように煮ないため塩も使っておらず、アスタキサンチンやオメガ3なども流れ出ないため栄養も多く残っています。


【桜えびの種類】
国産も台湾産も、どちらも同じ種類の桜えびです。

【漁場の違い】

●国産
日本では、静岡県の駿河湾だけで漁獲されます。

●台湾産
台湾の東港・宜蘭という2つの地域で漁獲されます。
東港で漁獲されるものの方が高級品で、サイズが大きく質が良いです。
これは見た目でもはっきり違いがわかります。

ちなみに、カネジョウの台湾産桜えびは、東港産だけを使用しています。

【漁と製造方法の違い】

●国産
夕方に船が出て、その日の夜に水揚げされます。
そのため、桜えび漁は「夜曳き」と言われます。

入札は翌日の早朝に行われるため、朝から天日干しができます。
ちなみに、天気が良いとその日の2時くらいには干し上がります。

●台湾産
諸事情により、日本のように夜間に漁ができません。
朝に船が出てその日の昼間に水揚げされます。
そのため、天日干しができず、機械で乾燥するしかありません。

【製造方法の違いで見た目は違う?】

●国産
天日干しで色がオレンジ色っぽくなります。

●台湾産
機械乾燥で急激に温度が上がって乾燥されるため、色が赤くなります。


【味や品質は違う?】

しっかりと作り込んでいる乾燥桜えびであれば・・・
国産と台湾産は全く違います。
そのまま食べればすぐにわかります。

しかし一般的に売られているものの話をしますと・・・
乾煎りしてしまえばそんな違いはありません。
逆に、質が悪い国産よりも台湾産の方が美味しかもしれませんね。


【作っている人が本音で教える!乾燥桜えびの目利き】

乾燥桜えびの品質を左右するポイントは2つあります。
それは、乾燥させる前の鮮度」と「乾燥具合い」。

●鮮度が悪い桜えびの特徴
桜えびは鮮度が悪いと頭がポロッと落ちやすくなります。

●乾燥が悪い桜えびの特徴
乾燥が悪い桜えびは色が茶色くなりやすく、柔らかいです。
桜えびは元値が高いため、乾燥が良いとそれだけ高くなります。

逆にいうと、水分が多ければそれだけ安く仕上がるということ。
水増しというやつですね。
匹数で計算すると25%以上も差が付く場合があります。

ちなみに、これは生桜えびでも同じことで、わざと水でふやかしているものも出回っていたりします。
冷凍されたものを解凍して水がたくさん出るような桜えびはオススメしません。


【どんな乾燥桜えびを選べば良い?】

・頭がとれていない。
・色が茶色くない。
・パリッとしている。

逆に、以下のような桜えびは安くても割高な場合が多いので、産地に関わらず選ばないことをオススメします。

・頭がとれている。
・色が茶色い。
・フニャフニャに柔らかい。